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お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2006/8/25(10:40)
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Tallinnさん、はじめまして。 まりあ@SSSです。
〉そうできればいいのですが、私は読書でメシを食べていけるわけではなく、仕事上で英語が絡んだ場合に確実に要求される技量もあります。それに専門の方に一番時間を割かねばなりませんので、あまり無駄にはできません。物はお金で買えますが、失った時間はどう頑張っても買い戻すことができませんので。英語の学習に執着はありませんが、やるとなればできるだけ無駄を省きたいと思います。
みなさんの書き込みが沢山ありますので、重複を避けてこの
部分だけお返事します。
多読がここまで広がって来たのは、今までの英語学習法が
「英語でメシを食べている人」向けの学習法であり、
「英語以外の専門の方に時間を割かねばならない」社会人に
最適な英語学習法ではなかった、ことにあると思っています。
多読は、朝から晩まで英語の勉強に費やせない人に向いている
はずです。
単語の暗記・文法学習、ディクテーション・100回音読...
それでTimeが読めるようにならなかったとき、勉強が無駄
だった、ということになるでしょう。
しかし多読は、英語の本そのものを読むので、時間が無駄に
なる心配がありません。たとえ8歳児向け児童書1冊でも、
(大人が書いたもので、8歳児の作文ではないのですから)
読めば日本人との発想・感覚の違いや、「よい子」の概念の違い
風俗習慣...何かしら得るものがあり、読めば読んだ分だけ
異文化理解の一助となります。
アメリカ人の精神風土を知らずに、単語と文法を学んでTimeを
読もうとしても、真意を汲み取る読み方が出来るかどうか
疑問です。
アメリカに関しては、最も情報の多い外国ですから、精神風土や
気質について既に知っているような感覚になりがちですが、
たくさんの児童書を読んでみると、どれだけ未知のことがあるのか、
誤解していた部分があったのか思い知らされます。
大人向けのやさしめの本は、商業的なものが多くpass timeにしか
ならないものが多いですが、思い切って児童書まで下がると、
児童書作家にはしっかりとした人生観・理想の子供像・次世代に
伝えたい理念を持っている人も多く、ストーリーが単純な分、
それらが分かりやすいものとなっています。大人の目で読めば
得るものが沢山あります。
TIMEのEssayやThe Economistのカバーストーリーを読むにしても、
単に書かれている事実を知るのみでなく、著者が誇りを持って
事実を伝えているのか、憤りをもっているのか、諦観しているのか、
揶揄しているのか、そのニュアンスまで感じ取れるようになりたいと
思われませんか?そのためにはなんといってもやさしいものから
たくさん読むことが、「急がば廻れ」になることでしょう。
Happy Reading!
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