[掲示板: 〈過去ログ〉はじめまして!(初投稿)掲示板 -- 最新メッセージID: 9033 // 時刻: 2024/11/26(02:46)]
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Tallinnさん、初めまして。
久子さんが書いているように、多読では「これだけ読んだらこれだけレベルが上がる」という明確な基準がないんです。それは「好きな本を好きなように読む」のが基本のため、人それぞれ読む本も、読み方も早さも、みんな違うからです。
とりあえずレベル0のPenguin Readers Easystarts(語彙200語レベル)を読んで「英語の本が読めた!」と感激するレベルで始めて、100万語でレベル3、というのがめやすとされています。しかしTallinnさんはそれよりレベルが高そうですので、100万語読めばもっとレベルが高いものも読めるようになると思います。
100万語通過報告の掲示板を覗いて、どんな本を読んでいる人がいるか見てみてはいかがでしょうか。読みたかった目標本にたどり着いている人もいますし、レベル3ぐらいで通過している人もいます。
もしこれがTOEICを期限までに何点取らなくてはならない、とか海外赴任するので手っ取り早くビジネス会話を…ということならそれ向けの勉強もあることですし、必ずしも多読を勧めるわけにはいきません。
しかし目標が「本を読みたい」ならやはり多読をしてみることをお勧めします。、といいますのは、本を読もうと思うと、文法や語彙の勉強も助けにはなりますが、結局は「本を読む」訓練が必要です。文法に照らし合わせて正確な意味を読み取ったり辞書で詳しく意味を調べたりしながら読み解く方法もありますが、それだと1冊の本を読み通すのに時間がかかります。
多読は「辞書を引かない」で、自分にとって読みやすい本、面白い本を読むことで、大量インプットが出来るのです。しかもやさしい本には英語を読む基本の文章がたくさん含まれています。そういった基本的な文章をたくさん読むと、結果的に本を読むことができるようになるのです。
英語学習の教材で1年間勉強するのと、多読法で1年かけて100万語読むのとでは、おそらく多読をしたほうが本は読めるようになると思います。しかも普通の読書感覚で、楽しく快適に。
ただし、その本が仕事などでどうしても正確に内容を把握する必要があるとか、内容を研究するとかなら、多読以外の勉強もしたほうがいいかもしれませんが。
ついでに、多読では目標本がありますと、まだそのレベルに達していなくてもその本がどうしても読みたくなることがあります。そうして思い切って読んでみるとついつい読み進んで最後まで読んでしまったー、ということも起こります。
200万語でレクター3部作(「レッドドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」)を読んでしまった人もいます。レベル0から始めて400万語で「指輪物語」を読んだ人もいます(これは私)。
いつどこでどんな本が読めるようになるか、先が読めないのもまた多読です。
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