Re: 高慢と偏見

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS 映画の広場 -- 最新メッセージID: 703 // 時刻: 2024/11/24(06:27)]

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502. Re: 高慢と偏見

お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/11/3(20:20)

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海さん、こんにちは。

こっちにあげていただいて、ありがとう!

〉よかったです! お気にいっていただけて、何よりの喜びです。

もう、気に入ったなんてものではなく、すっかりはまってしまいそうな予感・・・。
ダーシー様の面影がはなれませんわ。うふ。

〉更にクドクド前置き
〉この広場は初めて(どきどき)、感覚人間で掘り下げることが苦手(ぐっすん)今、私用
〉のあき時間の優先順一位を「SHAKESPERE STORIES」by Leon Grarfield当てている(ま
〉たまたキリン)、という前提でお願いしますね。偉そうにごめんなさい。すごく時間の使
〉い方が下手なのです。やりたいことがいっぱい。できないことが更にいっぱい。でもぼ
〉お〜っとしている事が一番多いのかも(汗)、じっと考えて咀嚼しているとも言う(言い訳)。

私も感覚人間なので、掘り下げたいというよりも、もうすこし、この良さに
ひたっていたい・・・というだけなのです。
そんなのに、つき合わせちゃってごめんねー。

シェイクスピアといえば、今はJulieさんにお借りした「Romeo and Juliet」を聞いて
います。やっぱり甘過ぎかも・・・。でも、ケネス・ブラナーは声だけでも素敵。

というのは、置いておいて。

〉そうなの。「高慢と偏見」を初めて読んだときにすっかりダーシー様のイメージが私の中
〉に確立してしまいました。コリン・ファースのダーシー様はジグゾーパズルの1枚のよう
〉にピッタリそれにはまってしまいました。「こんなことってあるのかしら」と思うくらい。
〉私の中のイメージ以上の存在。ダーシー様のような方は本の外にも存在したのね、という
〉感慨。オースティンに見せてあげたいような気持ち、「どうよっ」て。

ほんとほんと。なんて、ぴったり!って思いますよね。
もう、他のダーシー様なんて考えられないくらい。
普通は、思い入れのあるキャラだとなんか違うという印象があるのだけど、
自分が思っていた以上のダーシー様!!!

〉「綺麗な」ではだめなのです。イギリス映画には、アメリカ映画とは一線を画した美しい
〉男性の系譜が存在しローレンス・オリヴィエ、ヒュー・グランド、ジュード・ロウ(まさに
〉古代ギリシャ彫刻)といずれも綺羅星のごとく。

〉でもなんといってもダーシー様はコリン・ファースなのです。エリザベスを見つめる眼差し
〉の素敵さ、全ての思いがそこに凝縮されています。高慢だけれど可愛く繊細。高慢かもし
〉れないけれど傲慢ではない。誇り高いけれど誇りよりももっと大切なものの存在を知っている。

おぉー。もうもう、その通り!って感じです。
そうなんですよね。かっこいいとかきれいだけではなくて、あぁ、もうほんとに。
(これしかいえないのかっ。>自分。)
でも、あのうちに秘めた熱さも、ダーシー様なのですよね。
手紙を書く場面なんて、もうたまりませんよね。

〉やはりオースティンの描くダーシー様の造詣が素晴らしいのです。気持ちを潜ませた機知
〉に富んだ会話、駆け引き、とあらゆるトレンディドラマの原型がここにはある。乙女チック
〉な思い、少女趣味のシッポをひきずっている女性(ほとんどの女性があてはまると思うの
〉ですが)ならこの魅力に一度はまいると思います。そしてオースティンに思いをめぐらす
〉のです。こんなにうまく気持ちを代弁してくれる人はどんな人と。

ふむふむ。

〉ところでダーシー様は「ジェーン・エア」のロチェスタ様に似ていると思いませんか?ブロ
〉ンテ姉妹とオースティン少し共通点を感じます。どちらも彼女達の今を変えるためのきっか
〉けとして王子様を求めていたのかな、と。少しうがちすぎでしょうか。。

なんとなくなのですが、私の中ではオースティンの視線っていうのは、外からの視線の
ように思うのですよね。誰か一人を書いてあるのではなくて、ジェインもエリザベスも
メアリもキティも愚かなリディアにも、ミスタ・ベネット、ミセス・ベネットまでにも
厳しいけれど、あたたかい視線をおくっているような。
ある意味、批評家、コラムニストの視線のようなところがあるのかなと。
題名も「自負と偏見」ですし、人間観察家なのは、間違いないような気がします。
(だから酒井先生に、オースティンは頭がよくてすごく冷たい人だといわれて
しまうのかな・・・。)
その点では、シャーロット・ブロンテの方が一人の視線ですよね。
彼女の方が、体験や内なる自分を書いているような。
エミリ・ブロンテは、なんといっても「嵐が丘」ですから、内なる自分のなかでも
もっとも熱い部分という感じですね。

〉そしてオースティンの描く世界を忠実に再現できたBBCが素晴らしい! 尊敬です。配役・
〉セット・音楽・ダンス。残念ながらビングリーは今少しイメージが違いました。もっと素敵な
〉お坊ちゃまかと。そして脚本の妙(と生意気に書きましたが私は判断できる立場でない)
〉ただ前にも書きましたがあの冒頭の言葉があのような語り言葉になるのか、と感慨深い
〉ものがありました。

ほんとにすごいですよね。二次元の世界が三次元に広がったという感じがしました。
すばらしい映像化ですよね!映像化されて、こんなに満足というのはあまりないですね。
(ケネス・ブラナーの「空騒ぎ」以来かも。)
5時間という長さが感じられないくらい、中だるみみたいなのもなくてあっというまでした。
ミセス・ベネットも、まさにぴったりという感じで。
ミスタ・コリンズもね。そうそう、こんな人!って思いました。
ジェインの優しいけれど、冷たい感じというのが、本ではイメージつかみにくかったのですが、
あぁ、こんな感じなのかなと、すっと分かりました。
エリザベスは、もう少し気が強い感じなのかしらと思っていたのだけど。
ビングリーくんは、ひとなつっこくてお人好しでちょっと人の意見に流されそうな感じは
でていたかなと思います。たしかに、本のイメージの方が素敵だったかなとは思いますが。

それにしても、ダーシー様!!!!!
もう、もう、たまりませんよね〜。(はぁと。)


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