[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/11/24(09:58)]
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お名前: こりんご
投稿日: 2004/3/3(21:37)
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こりんごです。
今回は今までとは少し違って、
子ども会で、1〜3年の子どもたち約25人に読んだことをお話します。
学童保育のような、子ども会(低学年部)約25人。
ほぼ毎週火・水・木曜日に読み聞かせボランティアグループが読み聞かせをしています。私も月に1〜2回はします。
本はデイビット・ウィーズナーの「TUESDAY」
書評あり
↓
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102877&bfile=bookdata
語数わずか12語、という絵本です。
かえるの絵が、ものすごくリアルで迫力があります。まさに奇想天外な絵本です。
ほとんど字がないので、最初に
「TUESDAY…かようびのよる(邦題)」とだけ言って、ゆっくりと
ページをめくって見せていくと…
子どもが興奮して喋ること喋ること。
「うわっ、びっくりしたあ。身体かゆ〜くなってきた!」
「ばり 気色悪い!」
「家ん中、入るんちゃう?」
「なんで?なんで?」
特に男の子が興奮しました。
昨日は火曜日だったので、読み終わったあと「今日は火曜日やね…。かようびのよる…」と話すと子どもたちは思わず顔を見合わせていました。
私はこれまで乳幼児にはよく字のない絵本を見せていましたが、
小学生以上の大人数の子どもたちには、したことがありませんでした。
でも、きのうやってみて、自分なりにみえてきました。
基本となる本の持ち方・めくり方を練習して、
(右手首が痛くなります…)
よけいなことはいっさい喋らずに
ページをゆっくりめくりながら
私が子どもの顔をしっかり読んでいけば、
字などなくても、子どもが「読んで」くれる。
字ではなく、「子ども」を読むつもりでやればいいのかな?
字のない(少ない)絵本を読み聞かせするのは、
私と子どもたちの両方でつくっていく「ライブ」なんだな〜と感じました。
もちろん、読み聞かせというのはいつでも「ライブ」なんですが、
字のない(少ない)絵本では「ライブ感覚」が強いようです。
今回は、英語とはあまり関係ない話になってしまいましたが、たくさんの子ども相手に「字のない絵本」を読むときのなにかのヒントになればいいな〜と思います。
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1464. Re: 今日も「No,David!」読み聞かせパート4
お名前: チクワ
投稿日: 2004/3/3(23:38)
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こりんごさん、こんばんは!チクワです!
ご報告、なんだかゾクゾクしました〜。
>学童保育のような、子ども会(低学年部)約25人。
>ほぼ毎週火・水・木曜日に読み聞かせボランティアグループが読み聞かせをしています。
>私も月に1〜2回はします。
こりんごさんは、いろいろたくさん地域活動をなさっていますねー。
すばらしいです!
>本はデイビット・ウィーズナーの「TUESDAY」
>書評あり
↓
>http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102877&bfile=bookdata
>語数わずか12語、という絵本です。
>かえるの絵が、ものすごくリアルで迫力があります。まさに奇想天外な絵本です。
>ほとんど字がないので、最初に
>「TUESDAY…かようびのよる(邦題)」とだけ言って、ゆっくりと
>ページをめくって見せていくと…
>子どもが興奮して喋ること喋ること。
>「うわっ、びっくりしたあ。身体かゆ〜くなってきた!」
>「ばり 気色悪い!」
>「家ん中、入るんちゃう?」
「なんで?なんで?」
>特に男の子が興奮しました。
読みながら、こちらも何だか興奮・・・
>昨日は火曜日だったので、読み終わったあと「今日は火曜日やね…。かようびのよる…」と話すと
>子どもたちは思わず顔を見合わせていました。
いや〜〜〜。・・・あ、今日は水曜日だー。
こりんごさん、気を遣って、報告、今日にしてくれたのー?
>私はこれまで乳幼児にはよく字のない絵本を見せていましたが、
>小学生以上の大人数の子どもたちには、したことがありませんでした。
>でも、きのうやってみて、自分なりにみえてきました。
すばらしいチャレンジと、成功です!
>基本となる本の持ち方・めくり方を練習して、
>(右手首が痛くなります…)
なるべく絵をじゃましないように・・・という持ち方ですか?練習しよー。
>よけいなことはいっさい喋らずに
これが難しそう。喋らずに、こりんごさんが書かれている「子ども」を読む、
ことが大事なのでしょうね。「子ども」の、感動、呼吸、間。そんなもの・・・
>ページをゆっくりめくりながら
>私が子どもの顔をしっかり読んでいけば、
>字などなくても、子どもが「読んで」くれる。
>字ではなく、「子ども」を読むつもりでやればいいのかな?
良い「字のない絵本」だと、本と子どもたちにダイレクトなつながりが
できるのでしょうか。
読み手はその出会いをおぜんだてして、
「じゃあ後は若い人たちだけで・・・」と、じゃましない。(???)のが
コツかな?
>字のない(少ない)絵本を読み聞かせするのは、
>私と子どもたちの両方でつくっていく「ライブ」なんだな〜と感じました。
>もちろん、読み聞かせというのはいつでも「ライブ」なんですが、
>字のない(少ない)絵本では「ライブ感覚」が強いようです。
うーん、さすが私が見込んだこりんごマヤさん!
>今回は、英語とはあまり関係ない話になってしまいましたが、
>たくさんの子ども相手に「字のない絵本」を読むときの
>なにかのヒントになればいいな〜と思います。
英語とも、日本語とも、広い意味でコミュニケーションに関係のある
お話だったと思います!ありがとうございました。
では〜。
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こりんごです。
〉ご報告、なんだかゾクゾクしました〜。
チクワさんのつけてくださったレスを読んで、私こそゾクゾクしてきました〜
〉>基本となる本の持ち方・めくり方を練習して、
〉>(右手首が痛くなります…)
〉なるべく絵をじゃましないように・・・という持ち方ですか?練習しよー。
大阪市のことしかわかりませんが、
大阪では各区の図書館が「読み聞かせボランティア講座」を無料で開催しています。ただし平日の昼間。講座終了後は、その区で読み聞かせボランティアとして活動することが条件です。
私が受講したのは、
基本的な持ち方・めくり方を結構きびしく教える講師でしたが、
とても充実した内容で、講座終了後の自分の読み聞かせは(まだまだヒヨッコだけど)確かに変わった…と実感できました。
親がわが子にする読み聞かせと、
ボランティアが1対多数にする読み聞かせでは
違う心構えが必要ではないかと思います。
わが子だったら、けっこうなんでもありだと思います。
たくさんの、よそのお子さん相手にするボランティアには
(そんな大きいものじゃないけど)「本一冊分の責任」はあると思います。
〉>よけいなことはいっさい喋らずに
〉これが難しそう。喋らずに、こりんごさんが書かれている「子ども」を読む、
〉ことが大事なのでしょうね。「子ども」の、感動、呼吸、間。そんなもの・・・
そうなんです、大人って、とくに親とか保母とか教師とかって、
子どもに教えてしまうんですね。
ウン十年前に、教育実習に行きました。
そのとき、素敵な先生がおられて、ある日
私の授業の記録をとって指導してくださいました。
紙の左半分に私が喋ったことば、右半分に子どもたちが喋ったことばを
書いておられました。
そして、
「こっち(私のことば)より、こっち(子どものことば)がもっと
多いほうが、いい授業やで」と指導してくださいました。
21歳だった私にとってはショックなことでしたが、
今になって、分かってきたような気がします。
〉>ページをゆっくりめくりながら
〉>私が子どもの顔をしっかり読んでいけば、
〉>字などなくても、子どもが「読んで」くれる。
〉>字ではなく、「子ども」を読むつもりでやればいいのかな?
〉良い「字のない絵本」だと、本と子どもたちにダイレクトなつながりが
〉できるのでしょうか。
〉読み手はその出会いをおぜんだてして、
〉「じゃあ後は若い人たちだけで・・・」と、じゃましない。(???)のが
〉コツかな?
チクワさん、すばらしいわっ!!
そうよ、読み聞かせって、「子どもと絵本とのお見合いを、大人がおぜんだてすること。」なんじゃないかしら?
仲人があれこれでしゃばって喋るのって、いいお見合いじゃないですよね。
ことば少なくサポートして、「じゃあ、あとは若い人たちだけで…」と引っ込む。
チクワさんのおかげで
これからの自分の読み聞かせのテーマが見つかりました。
「じゃあ、あとは若い人たちだけで…」
このことば、いただいていいですか?
〉英語とも、日本語とも、広い意味でコミュニケーションに関係のある
〉お話だったと思います!ありがとうございました。
ことらこそ、ありがとうございました〜!
ではまた…
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1467. Re: 今日も「No,David!」読み聞かせパート4
お名前: のんた
投稿日: 2004/3/4(10:35)
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こりんごさん、こんにちは。
〉今回は今までとは少し違って、
〉子ども会で、1〜3年の子どもたち約25人に読んだことをお話します。
おぉ、一気に多いですね。
〉でも、きのうやってみて、自分なりにみえてきました。
〉基本となる本の持ち方・めくり方を練習して、
〉(右手首が痛くなります…)
〉よけいなことはいっさい喋らずに
〉ページをゆっくりめくりながら
〉私が子どもの顔をしっかり読んでいけば、
〉字などなくても、子どもが「読んで」くれる。
〉字ではなく、「子ども」を読むつもりでやればいいのかな?
〉字のない(少ない)絵本を読み聞かせするのは、
〉私と子どもたちの両方でつくっていく「ライブ」なんだな〜と感じました。
〉もちろん、読み聞かせというのはいつでも「ライブ」なんですが、
〉字のない(少ない)絵本では「ライブ感覚」が強いようです。
すばらしい成果ですね!数回でその境地にたどり着くとは、すごいです!
私事ですが、教員を始めた頃、ぜーんぜん、生徒がこっちを向いてくれなくて、
もう毎日憂鬱で辛い時期がありました。模索しながら子供と対等につき合っていく
うちに、人数が多くても少なくても、一人一人、こっちがしっかり見ている、
認めているという信号を出して授業をすると、他の教員の間で評判の悪いクラス
の子でも、しっかりこっちを見て、聞いてくれるということがわかったんです。
いや、それを体得するのに数年はかかりましたよ。とにかく、顔を見る、その子
の今の状況を想像する、あなたに送っているよビームを出すというか。(笑)
そう、これが、こりんごさんおっしゃるところの、「子供を読む」ですよね。
そうすると、不思議と受け入れてくれるんですよね。まぁ、手強い女子高生相手
なので、日頃からコミュニケーションを能動的に取って、誰が今生理中で、重い
タイプかなんてことまで頭に入れて授業してましたが。その場だけで、空気を掴む
のは、なかなか相手側の情報がないと厳しいです。
でも、こりんごさんの報告を読んで、あぁ、こりんごさんは、その掴みを体得
されたんだなぁと感じました。25人の低学年はかなり手強いです。ややもすると
注意したり、焦ってしまったりとするところを、ゆったり大きな器で受け止めて
おられる。その雰囲気に子供も安心して「お見合い」できたんだなぁと思います。
最終的には子供と絵本の出会いであっても、その環境を整えてあげる「読み手」
の存在、影響はとても大きいと思います。黒子は見えないけれど、黒子がいなけれ
ば、人形は動かないし、感動もできないように。 りんごさんに絵本との橋をかけ
てもらった子供達は本当に幸運ですね!。
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お名前: こりんご
投稿日: 2004/3/4(20:36)
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こりんごです。
〉 すばらしい成果ですね!数回でその境地にたどり着くとは、すごいです!
読み聞かせボランティア歴は1年半くらい、月に1〜3回とゆっくりペースのこりんごです。
〉 私事ですが、教員を始めた頃、ぜーんぜん、生徒がこっちを向いてくれなくて、
〉もう毎日憂鬱で辛い時期がありました。模索しながら子供と対等につき合っていく
〉うちに、人数が多くても少なくても、一人一人、こっちがしっかり見ている、
〉認めているという信号を出して授業をすると、他の教員の間で評判の悪いクラス
〉の子でも、しっかりこっちを見て、聞いてくれるということがわかったんです。
〉いや、それを体得するのに数年はかかりましたよ。とにかく、顔を見る、その子
〉の今の状況を想像する、あなたに送っているよビームを出すというか。(笑)
〉そう、これが、こりんごさんおっしゃるところの、「子供を読む」ですよね。
〉 でも、こりんごさんの報告を読んで、あぁ、こりんごさんは、その掴みを体得
〉されたんだなぁと感じました。25人の低学年はかなり手強いです。ややもすると
〉注意したり、焦ってしまったりとするところを、ゆったり大きな器で受け止めて
〉おられる。その雰囲気に子供も安心して「お見合い」できたんだなぁと思います。
うれしいです!!
私は13年間保母をしていましたが、
育児休暇を終えて復帰してから…かな。子どもをつかめた、と感じたのは。
でも、それは、子どもを私のほうに集中させる技術だった…と、今になって思います。
ボランティアとなって、はじめて、
これからは子どもをサポートする大人になれるのでは…と感じています。
〉その場だけで、空気を掴む
〉のは、なかなか相手側の情報がないと厳しいです。
この子たちが通っていた保育園で保母をしていたんですよ。
この子たちはまだ乳児だったので、私のことを覚えていないんですが、
私の側は、ひそかに「しっかりしてきたなあ。人見知りしてエンエン泣いてたのに」などと楽しんでいます。
〉 最終的には子供と絵本の出会いであっても、その環境を整えてあげる「読み手」
〉の存在、影響はとても大きいと思います。黒子は見えないけれど、黒子がいなけれ
〉ば、人形は動かないし、感動もできないように。
やっと、「自分中心という、欲」が少し取れてきたかな…?
心温まるレス、ありがとうございました。
では、また…
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1484. Re: 今日も「No,David!」読み聞かせパート4
お名前: すけさやママ
投稿日: 2004/3/6(06:07)
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すけさやママです。
おふたりの、子どもたちと心を通わせようという熱意と工夫、
素晴らしいなあと思いました。
見習いたいことがいっぱいです。
♯こりんごさん
絵本の読み聞かせとは言っても、
自分の子どもに読み聞かせるのと大勢に読み聞かせるのでは、
ずいぶんちがうんですね。(保母さんの経験がほんとに生きてますね!)
すごく参考になりました〜
特に、「両方でつくっていく「ライブ」」という言葉、
教員として心にとめておきたいです。
♯のんたさん
お会いした時にも、生徒たちにすごく慕われてそうな方だなーと思いましたが、
そこまで把握してるなんて驚きです。
私も新人の頃よりはましになってきましたが、まだまだだー。
話が変わりますが、息子が家に帰って
「のんちゃん大好き!また遊びたい」と言ってました。
機会があったらまたよろしくです〜
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こりんごです。
すけさやママさん、おはようございます!
〉自分の子どもに読み聞かせるのと大勢に読み聞かせるのでは、
〉ずいぶんちがうんですね。(保母さんの経験がほんとに生きてますね!)
〉すごく参考になりました〜
〉特に、「両方でつくっていく「ライブ」」という言葉、
〉教員として心にとめておきたいです。
いやー、これは大きい声では言えないんだけど、
(以下、ぼそぼそ声で)
読み聞かせボランティアになってから、つくづく思った。
「私の保母時代の読み聞かせなんて、主婦がつくる料理と同じようなものだった。」
10年以上保母をして、はばかりながら、私より絵本が好きでたくさん絵本を知っていてたくさん読み聞かせをしている保母には、あまり会わなかった。
でも、読み聞かせボランティア講座で勉強をはじめると、
絵本の持ち方・めくり方の基本すら知らず、できていなかった。
小さい子向けの幼児絵本(福音館の2〜4歳のシリーズ)の言葉のリズム・効果的なめくり方がどんなに難しくて奥が深いか…今は、とにかく練習して、小さい子の前で読んで、子どもから学んでいます。
ぼそぼそ声終わり。
多数(わが子以外の子どもたち)の前で読み聞かせをすることの難しさと、
それを補ってあまりまる感動と、
この二つのなかで
今、試行錯誤しています…
それでは、また…