Re: 耳の不自由な打楽器奏者

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3868. Re: 耳の不自由な打楽器奏者

お名前: ドラちゃん
投稿日: 2008/1/15(18:21)

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 こんにちは、Ryotasanさん。
 初めまして、ドラともうします。

 横レスで失礼しますね。

 Evelyn Glennieは、私が10年以上前から注目しているクラシックの
演奏家の一人です。

 彼女は、自分の幼年時代から成長していく過程を自伝も書いていて、
訳本も出ていたんですが、さっきAmazonで検索してみた感じでは、
今は入手困難かもしれません。

# 私は多分、彼女のコンサートに行った時に、
# その訳書を購入したんだと思います。

 その自伝を読んだのはやはり10年以上前の事なので、詳しいことは
思い出せないのですが、彼女の場合は後天的に耳が聞こえなくなった
人で、(確か)小学生頃に耳が聞こえなくなり始めたんです。

 それで、耳が聞こえない状態で、ピアノ伴奏者やオーケストラと
いかにリズム・テンポを合わせていったのか? 自分がしばらく休み
がある時に、いかにして次の自分の演奏開始タイミングを把握する
術を身につけたのか等を、自伝で克明に語っていました。

 その他に、スネアドラムやティンパニといった、チューニングが
必要な太鼓類を、いかに適正にチューニングする方法を見いだしたか?
など、健常者にはおよそ想像も出来ないような、でも、実際に自分が
必要としていたことも色々と説明していました。

 彼女が、演奏中に裸足で演奏するのは、床を通して足に響いてくる
他の人が演奏している楽器の響きによって、曲の進行を知ることが
出来るためなので、彼女は逆に靴を履いて他の人と共演することは
不可能なのだと思われます。

 あと、確か10代の終わり頃か20代の初期には、BBCのプロムス
(プロムナード・コンサートの略)という英国の有名な音楽祭に出演して
おり(この顛末も自伝に書かれている)、また、今でも日本にも時々
演奏ツアーに来ています。

 また、様々な有名な曲をマリンバやビブラフォン用に(ピアノ伴奏や
オーケストラ伴奏で)編曲したものを演奏している内に、やはり、
本来パーカッション向けに書かれた曲が少ない事を痛感し、様々な
作曲家に作品を委嘱したりなど、多彩な活動をされている方でもあります。
(この辺の事情も自伝に書かれていました)

 彼女の演奏は、非常な技巧と、計算され尽くしたドラマ性などが
うかがわれ、クラシック好きならCDを買ってでも、一聴の価値はあると
思います。

 彼女は自身でも、マリンバ用の『小さな祈り』といった小品を書いて
いて、演奏会に行くとアンコールなどで演奏していたりします。

# 『ロンドン・デリー・エアー』などを思わせる
# 静かな曲で、題名のイメージとピタリ一致する
# 素敵な曲です。

 とりとめない話ですみませんが、ついつい口をはさみたくなって
しまったので。

 Happy listening musicで♪


▲返答元

▼返答


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