[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/11/25(20:37)]
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お名前: まりあ
投稿日: 2003/2/24(18:05)
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中沢さん、ご投稿ありがとうございます。 まりあです。
〉どうも酒井先生とまりあさんからのテレパシーが来たみたいです。
〉まるでアボリジニ並です。
最大念力パワーで呼びかけておりましたから...(笑)
〉子供さんが中学生になるにあたって、多読をどのように活用されたら良いか
〉とのお話がありましたので、ひとことお伝えします。
お忙しいのを存じておりましたので、直接質問メールは差し控えて
おりましたが、ぜひぜひ体験談を伺いたいと念じておりました。
最近話題のORT、よいテキストだとは感じますが、本来英語を
聞く話すに不自由しないイギリスの子どもに、読む・書くのいわゆる
学力をつけさせるために開発されたものですから、これを利用して
英語そのものを覚えさせようとすると、工夫が必要です。中沢さんの
読み聞かせ経験談はぜひ伺いたいと待ちかねておりました。
〉私は、つまらないことは将来には役立たないと伝えています。
〉つまらないことはさっさとやめて、外で野球でもやっているほうが
〉よほどいい。
日本には、つまらないことを我慢するのが美徳であるような
風土があり、困ったことだと感じています。
〉それで、勉強とは本当につまらないことなのかと言いますと、
〉Oh、Noです。
そうですね。子どもは勉強が嫌いなもの、勉強はつらいもの、
といった決めつけは嫌ですね。
〉ちなみに私の塾生を横から見ていまして、教室に入ってきたが最後、
〉中学生は2時間30分、小学生は2時間、ひとことも喋らずに、
〉ピクリともせず(ちょっと大げさですが、だいたいそうです)、
〉じっと本を読むなり、問題集をやるなりしています。
〉全員自主学習です。
ここが正直ちょっと私の感性でわからないところです。
年齢による感覚の差なんでしょうか?我が家の大学生・高3生の
子供やその友人達も、自分のエアコン付きの勉強部屋があるにも
かかわらず、ファミレスやドトールコーヒーなどに勉強に行くん
です。知らない人の人目があった方が集中できる、自分の部屋だと
寝てしまったり遊んでしまったりするから...と言って。
ですから、自主学習するための塾と聞くと、「どうして自習しに
塾に行くの?」と聞きたい気持ちになるんですが、今の子ども達に
必要なのだということは納得できます。どなたかが心理学的に解明
してくれたら興味深いですね。
あ、英語の話題でなくてごめんなさい。
〉毎回の学習記録を見ていまして、生徒は本を読んだことが、頭を使ったことが
〉実に爽快だったというような言葉を書き残してくれます。
〉まるで銭湯に行ったようなものです。
〉算数をやっているうちに気分の悪いのが治ったというのもありました。
〉実に、勉強というのは最高に楽しいものです。
〉これを伝えるのが塾をやるものの仕事だと思っています。
勉強を知識を教え込む・暗記させるものだと捉えたら、子どもは
常に先生以下、世の中は進歩しない計算になります。やはり勉強は
楽しいと体験させ、勉学意欲を引き出してこそ本物の教育ですよね。
〉また、ちょっと大げさな言い方をしますと、勉強などしなくて良いから、
〉英語でも日本語でも本さえ読んでいれば間違いないです。
いや、なに本も読まなくても、3度のごはんをきちんと食べさせて
いれば、子どもは真人間に育ちます!きっぱり。子育ての一番の
基本は毎日一定の生活リズムを守り、きちんと食べさせること。
これで社会人として通用する人間に育ちます。さらに本をしっかり
読んでいれば、知的な職業につける人間に育つことでしょう。
〉ですから、引き込まれて本を読むということは、
〉人格形成に多大な影響を与えるものだという確信を持ちます。
ヘレン・ケラーの自伝でしたか、「可愛い」という単語を
教わって初めて自分の人形を大事にするようになった、というくだりが
あったと記憶しています。例えばどうやって思いやりのある子どもに
育てるか..気の毒な人、それを思いやる人の登場する本を読んで
学ぶのではないかと思います。大勢の友達がいても、他人の心は
見えるものではありません。本に描かれる、いろいろな場面での
人の心の動きを字で読んで、「こんな事をされて、この人はこう感じた」
と学び、実生活の経験と合わせてだんだんに人の心の痛みを想像
出来るような人間に育つのだと思います。
〉さて、肝心の中学生の英語多読のことですが、
〉疑問文はこうなる、主語が複数の時は、3人称の時は等々を
〉表面意識に覚えさせ、覚えたかどうかをテストするという
〉今の学校方式はまったく功を奏しないと思います。
中学生にすら無理なことを、方法論を疑わず、単に前倒しに
して小学校からやらせれば、大人になるまでに何とかなるだろう、
という風潮があることを憂慮しています。
〉私のところでは小6と中1は読み聞かせです。
〉絵を見せながら、音声と同時に文字を指で追っています。
〉1回25分くらいです。
〉何を言っているのかが英語でだいたいわかれば良しとしています。
〉初めて聞く単語はもちろん日本語で意味を言っておきます。
〉I want ときたら、次の不定詞などを読む前に「何を」と軽く
〉言ってあげています。
〉いま11ヶ月ですが、小6はPGRの0レベルを1回に半分くらい(500語)
〉聴いています。読んでいます、ではありません。
〉中1の生徒では1冊(1000語)をなんとか読んでしまう子も現れました。
〉毎週2回は分かっても分からなくても、必ず聴くことが大事だと思います。
ごく幼い頃、周りの大人同士が話している言葉など半分も判らな
かっただろうし、新聞やポスターその他身の回りの文字などもっと
判らなかったはずなのに、それで不安だと感じた記憶はありません。
普通の人はみんなそうだと思います。ところが大人になって英語の本を
読むと、知らない単語が一つあっても、辞書で調べたくなったり
焦ったり、完全に理解できないことに不安や不快感が出てきます。
「そのうち判るさ」という自信が持てないんですね。それは学校教育の
弊害なのかも知れないし、子どもほどの成長力がなくなった事による
自然の摂理なのか誰も証明してくれません。しかし、少々判らなくても
どんどん先に進める力は、語学力習得に不可欠です。ですから英語を
はじめたばかりの子どもに、まず最初に「だいたい判ればそれで良い」と
教えることは、とても大切だろうと思います。
〉ちなみに中3ではこの1年間に45万語を筆頭に、他の生徒も20万語くらいに
〉なりました。
すごいですね(^^*)、と感心すると同時に、今の大人は少し
子どもを見くびりすぎているようにも感じます。中3の生徒が20万語
読めることに驚くよりも、子どもには本来それ位出来るのだという信頼
を持った上で、どう導くかを考える必要があるのでしょう。
〉私は英語は楽しく読み進めてくれたらOKだと思います。
〉量が必ずものを言ってきます。
〉文法のワークは一応やっています。
〉それより日本語の読書量のほうが問題だと思っています。
〉日本語で読み、要約できる力、また自分の言葉で文章を書ける力
〉これらを小中学生のうちにつけることのほうがはるかに大事だと思います。
日本語で出来ないことを英語でだけできるはずはないですからね!
〉それにしても「テストで良い点を取るように」などとひと言も言われず、
〉本ばかり読んでいる塾というのも珍しいものです。
子どもは勘が良く、先生とセンコーを見分けるし、先生には
なついて付いていきますが、ご父母を納得させるのが大変ではありま
せんか?
では長くなりましたのでこの辺で。
ありがとうございました。
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