[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/11/25(20:46)]
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お名前: 白朋セミナー 中沢 賢治 http://www.h4.dion.ne.jp/~hakuho/
投稿日: 2003/2/23(20:23)
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皆様こんばんは。横浜で白朋セミナーという私塾を開いております
中沢賢治と申します。
神奈川の高校入試も終わり、日曜日になったので、さて今日はチラシの
アイデアでも考えようなどと思っていましたところ、ふとしたことで
この「親子で多読を楽しむ広場」を開けてしまいました。
どうも酒井先生とまりあさんからのテレパシーが来たみたいです。
まるでアボリジニ並です。
子供さんが中学生になるにあたって、多読をどのように活用されたら良いか
とのお話がありましたので、ひとことお伝えします。
それにしても、多読の記事を読み、G.R.とはさてどんなものだろうと
横浜の有隣堂へ向かったのがちょうど去年の今頃でした。
1年間取り組んできまして、いろいろ気が付いたことがありました。
まず、英語以前に勉強というもの、こんなことをやっていて楽しいのか、
いつもこれを生徒と保護者に問いかけています。
生徒からは「つまらない」と返ってくるのが普通ですし、親からは
「つまらなくても将来のため頑張ってやってほしい」などといった答えが
返ってきます。
私は、つまらないことは将来には役立たないと伝えています。
つまらないことはさっさとやめて、外で野球でもやっているほうが
よほどいい。
それで、勉強とは本当につまらないことなのかと言いますと、
Oh、Noです。
ちなみに私の塾生を横から見ていまして、教室に入ってきたが最後、
中学生は2時間30分、小学生は2時間、ひとことも喋らずに、
ピクリともせず(ちょっと大げさですが、だいたいそうです)、
じっと本を読むなり、問題集をやるなりしています。
全員自主学習です。
毎回の学習記録を見ていまして、生徒は本を読んだことが、頭を使ったことが
実に爽快だったというような言葉を書き残してくれます。
まるで銭湯に行ったようなものです。
算数をやっているうちに気分の悪いのが治ったというのもありました。
実に、勉強というのは最高に楽しいものです。
これを伝えるのが塾をやるものの仕事だと思っています。
また、ちょっと大げさな言い方をしますと、勉強などしなくて良いから、
英語でも日本語でも本さえ読んでいれば間違いないです。
生徒の自筆の学習記録を見ていますと、
3ヶ月前と現在とで人格が違ってきているとありありとわかる子が
数人います。
特に、それほど忙しくない小6の生徒ははっきりとわかります。
ですから、引き込まれて本を読むということは、
人格形成に多大な影響を与えるものだという確信を持ちます。
英語の多読以前に、1回2時間30分で、週に2回はじっと読書、要約、計算
等に取り組めるという環境を持てることが大事だと思います。
これは家庭の中ではできないことです。
さて、肝心の中学生の英語多読のことですが、
疑問文はこうなる、主語が複数の時は、3人称の時は等々を
表面意識に覚えさせ、覚えたかどうかをテストするという
今の学校方式はまったく功を奏しないと思います。
何十年もやってきて、このやり方では英語力はつかないという例が五万と
あるわけですのに、まだやり続けているわけです。
やはり多読を取り入れている塾に行かれることが良いと思います。
塾の形式が自主学習ならばさらに良いです。
最近、亀岡(京都府)、徳島、滋賀の塾で多読が始められました。
私のところでは小6と中1は読み聞かせです。
絵を見せながら、音声と同時に文字を指で追っています。
1回25分くらいです。
何を言っているのかが英語でだいたいわかれば良しとしています。
初めて聞く単語はもちろん日本語で意味を言っておきます。
I want ときたら、次の不定詞などを読む前に「何を」と軽く
言ってあげています。
いま11ヶ月ですが、小6はPGRの0レベルを1回に半分くらい(500語)
聴いています。読んでいます、ではありません。
中1の生徒では1冊(1000語)をなんとか読んでしまう子も現れました。
毎週2回は分かっても分からなくても、必ず聴くことが大事だと思います。
ちなみに中3ではこの1年間に45万語を筆頭に、他の生徒も20万語くらいに
なりました。
私は英語は楽しく読み進めてくれたらOKだと思います。
量が必ずものを言ってきます。
文法のワークは一応やっています。
それより日本語の読書量のほうが問題だと思っています。
日本語で読み、要約できる力、また自分の言葉で文章を書ける力
これらを小中学生のうちにつけることのほうがはるかに大事だと思います。
それにしても「テストで良い点を取るように」などとひと言も言われず、
本ばかり読んでいる塾というのも珍しいものです。
教室の様子はHPの写真でご覧ください。
長すぎてすみませんでした。
今からチラシを考えます。
中沢
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