[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/11/25(11:07)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: まりあ
投稿日: 2003/2/4(02:25)
------------------------------
emmieさん今晩は。 まりあです。
> ところで、アメリカの出版社でORTと同じようなものを
> だしているところはないのでしょうか?
ORTと同じようなの意味がよく判りませんが、
同じ言葉が何度も出てくる、ということならば
Shared Readingが良いと思います。
ORTほど体系的にレベルアップしていくシリーズと
いう意味では、今のところ私は見たことがありません。
ORTは、イギリスが学力低下に危機感をいだき、子どもに書く力を
付けようと開発されたものと聞きます。アメリカはこれから
かも知れません。イギリスは英語学習を主要輸出可能産業
と捉え、海外からの留学生誘致にも熱心ですが、アメリカは
流入する移民の子どもに英語を教える必要に追われ、外国で
英語を教えるための英語カリキュラム開発まで手を伸ばせない
状態だとも聞きます。
また、子どもに英語を教えるからには、英語ができる
様になると共に、学校の英語の成績や、入試にも対応して
欲しいと思う人が多いですね。本当に英語が出来ることよりも
受験の結果の方が大事、という人すら多数で、良心的な英語塾の
先生を泣かせています。学校英語・入試英語となると、日本の
学校英語は、イギリスで教える文法体系に倣っているので、
やはりイギリスの教材の方が良く対応すると言えると思います。
アメリカの絵本や児童書でも英語は学べるはずなのですが、
多読により本当に使える英語を身につけたい、その途中段階で
学校の英語や入試にも対応させたい、ということになりますと
ORTが一番向いているかと思います。
> 英語嫌いになっていかないだろうか?と悩みます。
子どもを英語嫌いにさせないためには、根気よく繰り返し、
昨日教えたことを忘れようが、30分前に教えたことを覚えて
いなかろうが『絶対に叱らない』ことだと思います。子どもが
言葉を覚えたときのことを思い出して下さい。「ママ」とか
「まんま」とか「わんわん」とか言えたとき、もの凄く喜んで
「今日ママって言えたのよ!」などと家族に報告しましたよね。
悪戯や危ないことをしたときには叱っても、「まんま」を
覚えないと叱ったことはなかったはずです。子どもが悪さをして
叱っている最中でも、体が辛くてイライラしているときでも、
英語の本を持ってくればお母さんはにこにこ顔になって下さい。
そうすれば子どもは快適さを求めますから「英語って良いな」と
思う様になります。
> ORTも、ストーリーによっては、ただ読むだけではのってこないので、
> 新しい本に入るときは、どうやって導入しようかとか、
> どんなクイズがだせるかと、予習?が必要です。
子どもに15分間楽しく英語の本を読ませるための
準備(楽しませるアイディアを出す)には、30分も1時間も
かかることもあると思います。でもそれでご自分の英語力も
向上すると思います。というか子どもに教えると、子どもが
出来るようになるかどうかはともかく、教える人には必ず
力が付く、という人さえいます。いろいろ工夫なさって、
親子で楽しんで下さい。
Happy Teaching!
▲返答元
▼返答