[掲示板: 〈過去ログ〉親子で多読を楽しむ -- 最新メッセージID: 4028 // 時刻: 2024/11/25(10:26)]
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お名前: まりあ
投稿日: 2003/2/2(23:32)
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まことさん、今晩は。 まりあです。
〉今までに、いろんな方にコメントをされているのを読んで、すごく説得力あり、いつかお話したいなあ、
〉と密かに思っておりました。なので、コメントを頂き、大感激です。
〉特に、「親子で楽しむ多読の広場」のコメントは、どれも「うん、うん」うなずいてしまいます。
そう言って頂くと恐縮です。
〉私が「ORTって何?」と聞いたばかりに、いつもお忙しいまりあさんに、
〉さらにお仕事を増やしてしまったのでは?・・・と申し訳なく思っております。
いえいえ、ご心配なさらないで下さい。ORTについては書きたい
なあ、と思っていたところ、引っ張り出して頂いたようなものです。
最近ORT秘かなブームが始まりつつあると感じていました。
私の知っているのは東京の状況のみですが...
「歌とリズム遊び、ご挨拶だけの幼児英語で満足できますか?
中学の英語とはまったく結びつきません!うちはイギリスの国語教科書で
しっかり英語学習の基礎を築きます」といった脅し文句で、ORTを
教材にすることを誇る英語塾が出てきました。まるでORTが、英語が
出来るようになるためのマジックか何かのようなふれ込みで...
10数年前のプログレスブームを思い出しますね。
そしてそういう塾に限って、宣伝はするものの、実際は英語をかなり
の時間をかけて勉強する私立小学校の生徒ばかり入学させる、便乗商法
だったり、秘密結社のように縁故でのみ生徒を募集するようなところが
多いので、お母様方の中には「ORTって何?」と焦っておられる方も
いらっしゃるようですね、幼児英語の掲示板など見ていますと。
それでそろそろORTもこの親子の広場の話題にしてもいいかな?
と思っていたところなのです。
まずORTは子どもに英語を教えるための優れた教材だとは
思いますが、英語が出来るようにするための魔法ではありません。
また、これを教材に小学校低学年から、単語テストをしたり
文法的説明をしたり、穴埋め問題をやらせたり、従来の中学英語と
同じ手法で勉強させることは、今まで中学段階で製造された
「英語嫌い」を小学校低学年から製造する結果になるだけでしょう。
ORTではStage1から現在形と過去形が混在して出てきます。
しかし『今のことを言うときに現在形、昨日のことは過去形を使う』
という教え方が間違いであることは、Grammar in Use を3ページも
読めば判るはずです。だからといって『現在形を使うべき場合』は
このときと、あのときと、それから..と7歳や8歳の子に教え込める
道理がありません
ORT用のワークドリル等も入手可能ですが、英語の日常会話に
不自由のない、ただ読み書きを習えばいいイギリスの子ども用で
あることを忘れないで欲しいものです。
−−−−上記は、これらの練習をさせますとカリキュラムを
発表している幼児英語教室があったので、書いたのまでで、
まことさんに何か反論しているわけではありません;;(^ ^);;
では、どうやって使うのが良いかということですが、白朋
セミナーの中沢さんがなさっているように、最初は子どもに
絵と文字を見せながら、ひたすら読み聞かせる方法が良いのでは
ないでしょうか?中沢さんからはOxford Classic Talesの
小6・中1生への読み聞かせを11ヶ月続けられ、もうじき
Penguin Lv0に入れそうだとご報告頂いております。
この方法はまだ成果が検証されておりませんし、これが良い
という科学的根拠も未知です。けれども昔、漢文が教養であった
時代の覚え方は、最初はひたすら声を出して文字を目で追うことを
何年も続けました。そしてたくさんの漢文を覚えてから、文法規則を
学びました。こうして多くの先人が漢詩を作ったり漢文を書いたり
出来るようになったのですから、在来の学校英語の教え方よりずっと
成功率が高そうに思えます。
〉下の子供がまだ字が読めないときに、いつも行くスーパーのロゴが入っている袋を指差し、
〉スーパーの名前を言っていたことがあります。
〉だから、「子供の形の記憶力は高い」という言葉は、とても納得がいきます。
そうなんです、子どもは大人が失ってしまった素晴らしい
超能力を持っています。またこの超能力は必要だから備わっているはず
のもので、大人がいじり壊すと、本来覚えるべきことが覚えられずに
大人になる危険があるかもしれません。
〉そうですね。何より「一緒」がいいですものね。
〉肩肘張らず、楽しみたいと思います。
はい、少なくともお母さんと楽しく過ごした思い出が、
お子さんを感受性豊かな人間にしてくれると思います。
まことさんへのお返事というよりも、みなさんへのORT情報メールに
なってしまいましたが...
Happy Reading!
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