多読&シャドーイングの道筋

[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/11/24(21:29)]

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[報告] 241. 多読&シャドーイングの道筋

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/20(01:04)

------------------------------

こんにちは、トオルです。

今さらという感じはしますが、
昨年末にまとめた多読&シャドーイングの実践報告を投稿します。
海外で研究生活を始めた時点で考えていたことです。
既にこの報告を書いてから9ヶ月経っているのですが、
この続きは2007年3月に迎える5周年のときにでも
書きたいと思います。

Title:
A practice report of extensive reading and shadowing to be an English user

初稿 12/20/2005

1)はじめに
・英語嫌いだったビジネスパーソンがMITに派遣
民間企業に勤める30代の技術者で、2005年10月からアメリカ、
ボストンにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)に客員研究員として
来ています。仕事はMITとの共同研究を進めることで、教授と学生2人と
一緒に研究しています。
英語が好きで海外で仕事したくて入った会社ではなく、どちらかというと
英語で仕事するのは嫌だと思って入った会社です。入社したときは典型的な
日本の会社でしたが、グローバル化の波に呑まれて外資企業になりました。
受験英語はできたのですが、英語が話せたり、聞けたりは全くできず、会社
で海外の研究者が来ても逃げていました。英語ができたらと思った時期は
ありましたが、英語の問題集をやるのが苦痛で、気がついたら、英語が嫌い
でした。

・英語=TOEICがほとんどだったころは嫌で逃げていた
英語が嫌いになった一番の理由はTOEICの試験問題集です。会社は社員
に受験することを勧めていて、私も受験しなくてはいけないと思って
TOEICを受けてました。試験でできるだけいい点数を取りたいと思う
ので、TOEICの試験問題集を買って、勉強するのですが、これがすごく
苦痛でした。いつも数ページやっては挫折して本棚に置きっぱなしでした。
英語=TOEICだったから英語が嫌いになったと思います。
またTOEICの勉強をしても映画が字幕なしで楽しめるわけでもないし、
話せるわけでもない。さらに自分がやりたい研究とTOEIC=英語は全く
私の頭の中では無関係でした。
英語が嫌いで逃げてきたけど、仕事で英語を使わないといけなくなってきた
から。もっと極端な言い方をすると、英語ができないと自分がやりたい仕事
ができなくなってきたから英語ができるようになりたいと思った。
だけど、TOEICはどうしても好きになれない。そこで、いろいろ調べて
たどり着いたのが多読でした。

・自分の世界が広がっていくのを日々実感
MITに来て2ヶ月経ちますが、こちらに来てよかったと思います。
MITの教授たちと自分がやりたい研究について議論していくうちに、
今までできないと思ってきたことがやれるかもしれないと思えてきた。
日本にいて仕事をするよりこちらで仕事したほうが自分のやりたいことが
実現できると思っています。
社会に出て10年以上たって、自分の可能性が急激に広がっていくのを
感じることができてとても嬉しいし、ワクワクしています。

2)多読歴
・まだ始めて3年半
2002年の3月に多読を始めたときは、英語を話せない、書けない、
聞けない、読めないの四重苦でした。それでも年に1,2回は来社した
外国人に英語でプレゼンをして、質疑応答をしていました。英語での技術
論議は何を言っているのかさっぱりわからない状態でした。
多読を始めてから3年半たちました。500万語を過ぎてからカウントを
真面目にしていませんが、本で約600万語、英字新聞は1年半読んで
います(100万語相当、2000語/日計算)。シャドーイング歴も3年。
シャドーイングとほぼ同時に始めた多聴も3年になります。
3年半は長いと思いますか?私はたった3年半でMITと共同研究できる
なんて、思ってもみませんでした。

・100万語、300万語の語数のあとは語数による変化は少なかった
 SSS式の多読では読んだ語数を数えて、100万語を目標としています。
100万語を読むことによって英語を読む抵抗感はかなり少なくなり、
自分にあった本を選択することができるようになりました。自分に合わない
本を読むと、全く英語の本が読めなくなったり、疲れが溜まったりします。
300万語を過ぎたあたりからどんな本でもそれなりに読めるようになり
ます。本もGRはだめとか、児童書はだめ、絵本はだめとかいうアレルギー
もなく、GR、児童書、絵本、PB、雑誌、新聞、WEB、ビジネス書、
専門書なんでも読みます。
私はカウントした本で600万語、英字新聞、英語の雑誌、WEBを入れると
700万語は超えるはずですが、300万語以降、目立った変化はありません。
「普通」に本を読むだけです。

・多読してよかったこと「継続して英語ができるようになった。英語が好きになった」
SSS式の多読をしてよかったことは、大きくまとめると3点です。
英語を身につけるという意味では継続して英語に触れられるのが一番大きかったです。
1)継続して英語に触れられるようになった
継続して英語に触れ続ければ、3年半で英語でなんとか技術論議ができる
レベルにはなります。特に旅行や短期の出張で英語に困ることはなくなります。
2)たくさんの物語を読むことができた
多読していなければ、社会人になってたくさんの児童書を読むことは
なかったと思います。
児童書を通じていろんなことを感じたり、考えたりすることができました。
3)たくさんの仲間ができた
多読を通じて、数多くのタドキストと知り合い、仲間になることができました。

3)シャドーイングと多聴
・シャドーイングの始めは何回も挫折
100万語達成してからシャドーイングを始めたのですが、挫折の連続でした。
なにしろ、シャドーイングをやると意気込んで始めて、5分もしないうちに
眠くなって続けられないのです。シャドーイングの素材もいろいろ試しました。
しかし、どれも自分にあわなくて、ダメでした。挫折の連続は2002年
6月から9月末まで3ヶ月続きました。きっかけは、"Frog and Toad All Year"
でした。朗読の背景に流れるバイオリンのリズムがとても気に入って
今まで5分も持たないで眠くなったのが、起きていられます。
そして、必ずシャドーイングできる"said Frog"と"said Toad"がとても
嬉しかったことを覚えています。そして、2週間ぐらいほぼ毎日
"Frog and Toad All Year"を聞いて、その後、酒井先生にシャドーイングを
聞いてもらいました。
酒井先生の前でシャドーイングしたときはとても緊張して、
最初、シャドーイングできなくて、酒井先生に聞いてもらわないように
してからようやくシャドーイングができました。
それ以降、シャドーイングが楽しくなったり、あきたりして気がつけば
3年経ってました。

・Audio BookやDVDでたくさん英語を聞きながら、シャドーイング
シャドーイングの目的は英語のリズムの獲得です。SSS英語研究会の
シャドーイングは聞こえてくる英語の意味を考えないで、聞こえたままの
音をそのまま声に出すものです。カラオケで新曲を歌詞なしでうまくリズム
をとって歌うのに似ています。このシャドーイングで発声できるように
なった英語の音は耳でもはっきり聞こえるようになります。発音の練習は
全くしなくても英語の音が発声できており、周りの人はその人が英語を
話しているように聞こえるのです。シャドーイングができるようになって
からは映画を観ていても理解できるセリフがどんどん増えています。  
シャドーイングができるようになってからはAudio Bookをよく聴いたり、
DVDの映画をよく観るようになりました。気に入ったところはシャドーイング
してナレータのセリフを真似したり、DVDでは主人公になりきってセリフを
言ったりすることがあります。あと机に座ってシャドーイングしていること
はなくて、歩きながら、片付けながら、ネットみながらの「ながらシャドー
イング」することが多いです。

・発音を気にしないで英語が話せるようになった
 シャドーイングで英語リズムがだいたいわかるようになってくると
(多読でははっきりわかるのはいつも後で、なんとなく、だいたいわかるが
多い)、英語の音も聞こえるようになってきて、たくさん英語を聞いても疲
れなくなってくる。
そして、ときどき頭にイメージというか、意味が突然、響いてくるようにな
ります。このときシャドーイングやリスニングの調子がすごくいい状態にな
っており、私はこの状態をシャドーイング・ハイと呼んでます。またこの状
態になると英語を聞いているだけで幸せだと思えるようになります。
シャドーイングでよかったのは発音を気にしないで英語を話せるようになっ
たことです。相手に何回も聞き返されると、カタカナ英語がますますひどく
なって、英語が通じなりますから。

4)実際(ビジネス)での英語活用
・海外出張と学会発表
 多読を始める前に仕事で英語を利用する機会は何回もありました。
そのうちの一つが、海外に学会発表することです。これは研究内容を
発表論文にまとめ、事前に原稿を学会に提出し、海外に行って研究内容を
発表する(プレゼンテーションする)ことです。研究内容を論文にまとめる
のは日本語で行ってから英語に翻訳するのですが、英語の翻訳を外部に依頼
していました。発表原稿に関しても日本語で作成してから、英語の翻訳を
外部に依頼してました。問題なのは発表時の質疑応答ですが、これも事前に
日本語で想定問答を考えて、事前に英語に翻訳してもらってました。ここま
でしてあると、発表のときに多少、想定と違う質問が来ても想定していた
ことを答えることでなんとかなることが多かったです。

・海外企業と一緒に仕事をする
海外発表するときは海外の企業を訪問することが多いです。海外の事業所に
駐在している人に依頼して訪問先を紹介してもらったり、自分で
インターネットで調べたり、研究に関する展示会に行ったりします。
自分から話す内容は主に学会発表のネタで、既に英語にしてあるものです。
学会発表と異なる点は質疑応答に制限時間もないので、自分が想定しない
ことを相手が言ってきますし、訪問先が新しい製品を紹介してくれて、
意見を求められることがあります。事前に英語になっていないので
しどろもどろになりながら英語で答えることが多かったです。
多読を始める前は海外企業と一緒に仕事する自信はなく、
情報交換がやっとでした。
多読を始めた後に行った海外発表のときに訪問した会社がとても
新しいことをやっているように感じられてなんとか一緒に仕事できないか
と相手に頼みました。最後は日本語でお願いしました。多読をして英語が
身についたような気がして海外企業と一緒に仕事できると思えてきたから
です。結果から言うと、社長が日本好きなこともあり、その会社と非常に
うまく仕事をすることができました。今までとは違う新しい研究に
取り組むことができたのです。

・MITとの共同研究を始めるまで
 一緒に仕事した海外企業がMITからスピンオフしたベンチャーだった
こともあり、MITと一緒に仕事をすることに親近感はありました。
また上司がMITの教授と以前から親交があり、年に1,2回MITの教授
が会社に来て研究発表会をしていたので、MITと一緒に仕事するのは
違和感がなかった。
そこで、以前から親交のあったMITの教授に自分のやりたい研究に関心を
持っていそうな、また研究を一緒にやるとよさそうな先生を紹介してもらう
ことになった。そんな先生を数名招待して、ディナーミーティングを行い、
私も同席した。
自分がやりたいことは事前に配布していたが、それだけに限らず、ディナー
はいろんな話が行われ、議論が活発になった。ディナーミーティングは大成
功だったが、議論の流れがわからず、私はほとんど発言できなかったのだ。
それがすごく悔しくて、ディナーミーティングの後、1週間ボストンに残
り、ディナーミーティングに参加してくれた先生と1対1のミーティングを行った。
MITの教授は本当に忙しい先生が多く、30分時間をとるのも難しい。
日本では、会社の話とか世間話をしてから興味を持っている分野や関心事項
を話して、その後、一緒に研究ができそうかどうかを様子みながら1,2時
間の打ち合わせを2,3回しながら決めていくことが多かった。しかし、
MITでは最初からこんなことをいつまでにしたいと思っている。そのため
の研究課題はこれです。一緒に研究できますか?といったストレートな話
で、「30分一本勝負」をいくつか行った。この勝負は精神的にとてもタフ
な仕事で1日1回しただけでもくたくたになった。打ち合わせの後は自分独
りでレビューして夜寝ていてうなされることもしばしば。時差ボケも
手伝って、その週の平均睡眠時間は4時間だった。
MITの先生に自分のやりたいことを説明するだけでなく、MITの先生の
するどい質問や提案に対して、その場で切り返していかないとMITの教授
は「本気」になってこない。なにしろMITの先生に相談しにくる会社は
次から次へとあって、その全てをやるわけにはいかないからだ。MIT教授
の「本気」を引き出すために、自分がやりたいことがとても新しいことで、
すごく役に立つということを説明した。先生のコメントに対して、実際の
商品はこうなっているからこうでなくてはダメだという切り返しができた
とき、その先生はとても嬉しそうだった。君のやりたいことをこの先生にも
聞いてみなといって他の教授を紹介してくれた。その教授ともすぐにアポを
とって「30分一本勝負」をした。
結果的には、私の切り返しに対してとても嬉しそうな顔をした先生と一緒に
共同研究することになりました。その先生は、以前から親交のあった教授
に、”He seems geek”と言われ、一緒に仕事したいとメールしてくれました。
”geek”は一般的にオタクという意味ですが、オタク集団のMITでは
「面白い奴」ぐらいの意味で使われるようです。

5)現在感じていることと今後
・多読&シャドーイングで今の英語力が身についた
多読とシャドーイングによって、3年半、英語に継続して触れ続けられた
ことで今ある英語力が身についたと思います。特に英語で何か新しいこと
をしてみようという気持ちが持てたことが大きく、MITと一緒に共同研究
するきっかけになった。大学受験の頻出文例と頻出単語を覚えて、
出題パターンを解いて正解率を上げる受験英語では新しいことや
変化への対応が遅れ、実用的英語は身につかないと思っています。
多読の初期レベルではGR、児童書を中心に読むのでビジネス誌でよく出て
くる表現と異なるが、徐々に英字新聞、英語雑誌、ビジネス書を取り入れて
いけば語彙や表現に関して特に高い障壁はなかった。


・現状ではまだまだ英語で「何か」できるレベルではない。
この1年は英語を利用して英語で仕事をしてきたのですが、自分が考えて
いることを英語で説明しているに過ぎず、MITの教授が潜在的に持って
いるアイディアを上手く引き出すような議論には至っていない。英語に
関する課題でいえば、自分の知識、経験と英語による表現、構成がうまく
かみ合わず、説明が冗長になるので説得力に欠けていると思われる。
ロジカルシンキングに慣れていくことで補えると考えています。
またきれいな発音で朗読した英語がいくら聞けるようになっても、
いつも東海岸の英語をきれいに話すアメリカ人と話をするとは限りません。
ITなどの情報通信分野でアメリカの会社の人間と議論するときは
インド人、中国人が多いので相手の発音に慣れることが必要です。

・素晴らしい仲間、先生たちともっと議論して、いいものをつくりたい
自分でいくら考えてもアイディアや研究が前に進まなくなりますし、
独りで全てやるには時間が足りません。だからチームで仕事していくのだ
と思います。多読で言えば、洋書の書評を全て1人で行えばいくら時間が
あっても足らないので、たくさんの人と一緒に協力してこの4年、
1万冊以上の書評を作ってきたのだと思います。
チームで仕事するために、言語によるコミュニケーションが
とても重要です。コンピュータのプログラム言語であればそのプログラム
自体が動作するのでわかりやすいのですが、英語や日本語の言葉自体が
動作してくれないので、人がその言葉に感じるかどうかによります。
今までにない全く新しい概念や技術を創っていくときはいかにチームで
「キーワード」を共有できるか、また「キーワード」をさらに進化した
考えに持っていけるかがポイントになります。
そのために、自分のやりたいことをわかりやすく説明してチーム内での
議論が重要だと考えています。この議論は徹底的にアイディアが出尽くす
までブレーンストーミングをやるといいものが出来てきます。やることが
明確に決まればプロジェクトで分担して詳細仕様作成、プロトタイプ試作、
評価をそれぞれ得意な人と一緒に進めていきます。

6)現場の先生への希望
・受験英語で子供達をしばらないでほしい
英語に関して何も知らない子供がほとんどだと思います。私も英語とは
全く関係のない子供時代を過ごしました。中学、高校は田舎で教育を受けた
ので、英語=異文化に触れる道具なんていう意識は全く持てなくて、
英語=受験英語でしかありませんでした。コミュニケーションの楽しさとは
全く無縁で、英語を勉強すると何ができるのかとか全くわからない。
5文型などの文法を習って、後はひたすら英文を日本語訳させるだけ。
日本語訳できない=英語ができないでした。
多読を始めて、いろんな本を読んで、初めて英語が楽しいと思えるように
なりました。子供には英語が楽しいと思えるような教育を受けてほしいと
思います

・子供の可能性を伸ばす
大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
他の子供と比べて選択肢が全く違います。
子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
なればいいですよね。

・自分で考えるように
たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思います。
いつも正しい(=楽な)決定ができるわけではないけど、自分の決めたこと
だからやっていける。逃げたくなったら逃げるのも自分の決定。自分の決定
で周りの人や社会の見る目が変わるのはしかたがない、評価がいつもいいわ
けではないです。
 自分で考えたことを自分でやることは、他人が考えたことをやるより
はるかに楽しいことが多いです。自分が考えたことが実現して世の中の
役に立てば最高の幸せだと思います。

Happy Reading!!


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242. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: Kaako
投稿日: 2006/9/20(04:04)

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 トオルさん、おひさしぶりです、Kaakoです。

 MITでやりがいのあるお仕事を、それもワクワクしながらされているご様子が伺えて、
 私もワクワクして読ませていただきました。

 トオルさんの努力ももちろん大変なことだったと思いますが
 多読を3年半、それでMITで共同研究されているなんて、すごいことですよね。
 そんなことが3年半でできてしまうなんて。

 最近、シャドーイングを続けてみようと思い始めたんです。
 3年ほど前、トオルさんが大阪に来てくださった時にシャドーイングに初めて興味を持ったのですが
 なかなか続けられないでいました。
 先日、シャドーイングのミニオフ会(?)が大阪であったのです。
 シャドーイングを続けている仲間の実演はとっても刺激になりました。
 
 始めてもなかなか続かなかった私のシャドーイングですが
 トオルさんのような「シャドーイング・ハイ」なんて状態を経験したいです。

 
 くわしく報告してくださってありがとうございました。
 また、お会いできるといいなぁ。

 トオルさんや、掲示板のみなさんとご一緒に  Happy Reading!


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270. Re: Kaakoさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/22(02:13)

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Kaakoさん、ご無沙汰しています。

〉 MITでやりがいのあるお仕事を、それもワクワクしながらされているご様子が伺えて、
〉 私もワクワクして読ませていただきました。

そう言ってもらえると嬉しいです。

〉 トオルさんの努力ももちろん大変なことだったと思いますが
〉 多読を3年半、それでMITで共同研究されているなんて、すごいことですよね。
〉 そんなことが3年半でできてしまうなんて。

多読って楽しいので、あんまりすごい努力をした実感がありません。
でも普通じゃできないことをやっているのだから、
頑張っていたはずですよね。
それを実感させない多読はすごいと思います。

〉 最近、シャドーイングを続けてみようと思い始めたんです。
〉 3年ほど前、トオルさんが大阪に来てくださった時にシャドーイングに初めて興味を持ったのですが
〉 なかなか続けられないでいました。
〉 先日、シャドーイングのミニオフ会(?)が大阪であったのです。
〉 シャドーイングを続けている仲間の実演はとっても刺激になりました。
〉 
〉 始めてもなかなか続かなかった私のシャドーイングですが
〉 トオルさんのような「シャドーイング・ハイ」なんて状態を経験したいです。

シャドーイングが続かなければ、多聴でもいいと思います。
Audiobookが最初はつらければ、映画のDVDとか、
とにかく楽しく思えるものを聞くのがいいです。
多聴していて、さらに楽しくなってきたら、
シャドーイングしてみるといいと思います。
シャドーイングを少し続けていると、
さらにヒヤリングができるようになって多聴が楽しくなってくる!
そうなれば、シャドーイングをやめてもまたすぐに始めれるから。
楽しくないと続かないと思いますよ。
 
〉 くわしく報告してくださってありがとうございました。
〉 また、お会いできるといいなぁ。

また大阪いきたいですね。


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244. Re: 多読&シャドーイングの道筋 トオルさん、ありがとうございます

お名前: ゆきんこ♪
投稿日: 2006/9/20(09:10)

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トオルさん、こんにちは。
ゆきんこ♪(ゆきんこ)です。
投稿をじっくり読ませていただきました。
素晴らしい体験を書いていただき、ありがとうございます。

先日のトオルさんの帰国歓迎オフでは
お話はあまりできなかったものの、
シャドーイングを聞いていただきありがとうございました。

その後酒井先生のシャドーイング講習会に定期的に出て
一生懸命実践中です。
あの時おっしゃっていただいたことも
あとから腑に落ちることもあり、
自分でも少しずつ進んでいるのかなと思います。

私自身の多読指導にこのところすごく熱が入るとともに
聞き読みや、シャドーイングの重要性が
ますます大切になってきていると感じています。

トオルさんの投稿を大人の生徒さん全員に読んでもらいます。
特にアメリカで実際にプレゼンをしたりしながらの
迫力のやり取りは日本ではないものですね。
多読やシャドーイングの先にこんなこともできるよ、という道筋を
はっきり見せていただいたように思います。
ありがとうございました。
ご活躍をお祈り申し上げております。
Happy Reading!


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271. Re: ゆきんこ♪さん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/22(02:36)

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ゆきんこ♪さん、こんにちは。
長文を読んでもらい、ありがとうございます。

〉先日のトオルさんの帰国歓迎オフでは
〉お話はあまりできなかったものの、
〉シャドーイングを聞いていただきありがとうございました。

〉その後酒井先生のシャドーイング講習会に定期的に出て
〉一生懸命実践中です。
〉あの時おっしゃっていただいたことも
〉あとから腑に落ちることもあり、
〉自分でも少しずつ進んでいるのかなと思います。

人の話を素直に聞いて、自分のものにしていくのは
さすがだと思います。
自分の主張はするけど、
なかなか素直に人の話を聞けない人のほうが多いと思いますよ。

〉私自身の多読指導にこのところすごく熱が入るとともに
〉聞き読みや、シャドーイングの重要性が
〉ますます大切になってきていると感じています。

私も読書相談会(今は読書指導会)に出ていて、
多聴、聞き読み、シャドーイングが大切だと思いました。
自然な流れではないでしょか。

〉トオルさんの投稿を大人の生徒さん全員に読んでもらいます。
〉特にアメリカで実際にプレゼンをしたりしながらの
〉迫力のやり取りは日本ではないものですね。

本読んだり、シャドーイングしたりが英語で仕事したり、
海外で生活するのにつながらないと思う人が多いとは思いますが、
比較的短期間でつながってしまうのが面白いと思います。
要するに「意識」の問題なのですけど。
私にとって、多読やシャドーイングによって身についていった英語は
英語で仕事したり、海外で生活する「すごい」と思っていた壁を
破ることができたんです。
実際にはやっぱり「すごい」ことで、苦労はするんですけどね。
やってよかったと思います。

では、また。


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245. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: じゅんじゅん http://junjun.peewee.jp/
投稿日: 2006/9/20(09:54)

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トオルさんこんにちは!じゅんじゅんです。

報告読みました。
でも、いっぱいいっぱい色んなことが詰まっていて、
一回読んだだけでは消化できない(笑)。

これからまた何度も読んでみようと思います。
そして読み返すごとに、いつまでも変わらない自分の気持ちと、
ストンと落ちてくる場所が変わる自分の成長を感じたいです。

また報告を楽しみにしています。
Happy reading!!


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278. Re: じゅんじゅんさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/23(09:59)

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じゅんじゅんさん、こんばんは。
トオルです。

〉これからまた何度も読んでみようと思います。
〉そして読み返すごとに、いつまでも変わらない自分の気持ちと、
〉ストンと落ちてくる場所が変わる自分の成長を感じたいです。

メッセージありがとう。
多読を続けていると、あるとき急に読めるようになるからね。
多聴も続けていくと、あるとき急に聞こえるし。
会話も続けていくと、あるとき急に話せるようになります。
少しずつ貯まった英語があふれるように。
「あるとき」を楽しみに、楽しんで多読してね。

じゅんじゅんさんのブログを時々、見ていますよ。
続けていくのって大変だと思うけど、応援してます。

では、また。


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251. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: きゃも http://blog.so-net.ne.jp/kamekyamo/
投稿日: 2006/9/20(22:06)

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きゃもです。トオルさんこんにちは。

6月にトオルさんが一時帰国された時のオフ会で、MITのことなどお話しされているのを途中から割り込んで聞かせていただきましたが、改めてすごい世界にいらっしゃるんだなと思いました。
(すみません、うまく表現できなくて「すごい」しか思い浮かびません)
でもMITで共同研究なさるような方でも、私たちと同じように児童書などを読んできていると思うと、なんだか嬉しいです。

あのオフ会でシャドーイングに少し興味を持ち、さらに「多聴多読マガジン」も出版され、最近ちょっとだけシャドーイングのまねごとをしている所です。
しかしすぐ疲れてしまい、長い時間できません。
だけどトオルさんもいきなり快調に出来るようになったのではなかったのですね。
ましてや多読で自分のペースをつかむのに2年もかかった私ですから(笑)、気長にやりたいと思います。

とても為になる報告をありがとうございました。


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279. Re: きゃもさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/23(09:24)

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きゃもさん、こんばんは。
トオルです。

〉6月にトオルさんが一時帰国された時のオフ会で、MITのことなどお話しされているのを途中から割り込んで聞かせていただきましたが、改めてすごい世界にいらっしゃるんだなと思いました。
〉(すみません、うまく表現できなくて「すごい」しか思い浮かびません)
〉でもMITで共同研究なさるような方でも、私たちと同じように児童書などを読んできていると思うと、なんだか嬉しいです。

Magic Tree Houseを読んで、GRではない、児童書が読めて嬉しかったり、
ダールのチョコレート工場の秘密やマチルダが読めて嬉しかったことを
今も覚えています。
その延長線上に、ボストンでの生活やMITでの共同研究もあります。
英語が継続できたことが一番自分にとってはよかったことなんです。

〉あのオフ会でシャドーイングに少し興味を持ち、さらに「多聴多読マガジン」も出版され、最近ちょっとだけシャドーイングのまねごとをしている所です。
〉しかしすぐ疲れてしまい、長い時間できません。
〉だけどトオルさんもいきなり快調に出来るようになったのではなかったのですね。
〉ましてや多読で自分のペースをつかむのに2年もかかった私ですから(笑)、気長にやりたいと思います。

きゃもさんのペースで、気長にやりましょう。
楽しくやるのが一番です。

では、また。


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[喜] 257. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: しお
投稿日: 2006/9/21(08:23)

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トオルさん、こんにちは。しおです。

投稿、何度も読み返しました。
今までトオルさんが通ってきた道筋と思いを
まとめて読むことができ、胸にずしりときました。

この原稿を書かれた時点でまだ3年半だったのですね。
よく「多読は漢方薬のようにゆっくり効く」ということを
いいます。私もそう思います。
しかし、3年、5年たって振り返ってみると、
これほど即効性のある方法はないんじゃないかとも思います。
一日一日をとってみれば、トオルさんのおっしゃるように、
「普通に」本を読むだけなのですが。

トオルさんご自身の世界がどんどん広がっている様子に
とても刺激を受けました。
また、「子どもの可能性を伸ばす」というところにも
なるほどと思いました。いろいろな世界があることを、
子どもに見せておくって大切ですよね。

私も自分で考えた道を進んでいこう!って改めて思いを強くしました。

素敵な報告をありがとうございました。
それでは、Happy Reading!


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280. Re: しおさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/23(09:59)

------------------------------

しおさん、こんばんは。
トオルです。

〉この原稿を書かれた時点でまだ3年半だったのですね。
〉よく「多読は漢方薬のようにゆっくり効く」ということを
〉いいます。私もそう思います。
〉しかし、3年、5年たって振り返ってみると、
〉これほど即効性のある方法はないんじゃないかとも思います。
〉一日一日をとってみれば、トオルさんのおっしゃるように、
〉「普通に」本を読むだけなのですが。

多読を始めて、即効性がないって思った時期もあったのですが、
3年、5年経ってみると、予想を裏切る早さで、
英語が身につきますよね。
しかも、苦労したことが少なくて(全くゼロではないけど)
楽しんで多読や多聴をやってきました。

〉トオルさんご自身の世界がどんどん広がっている様子に
〉とても刺激を受けました。
〉また、「子どもの可能性を伸ばす」というところにも
〉なるほどと思いました。いろいろな世界があることを、
〉子どもに見せておくって大切ですよね。

〉私も自分で考えた道を進んでいこう!って改めて思いを強くしました。

一時帰国のときに、しおさんに価値観は変わらないって、
いったけど、世界観は大きく変わりました。
子供はもちろん、大人にも大切なことだと思います。

では、また。


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259. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: メリーベル
投稿日: 2006/9/21(11:39)

------------------------------

トオルさん、こんにちは。メリーベルです。
ボストンにいらしてもうすぐ1年、お仕事も順調でなによりですね。

〉多読を始めて、いろんな本を読んで、初めて英語が楽しいと思えるように
〉なりました。子供には英語が楽しいと思えるような教育を受けてほしいと
〉思います

本当にそうですね、学ぶって本来楽しいことのはずだから。
楽しいやり方を恐れちゃいけません(笑)。

〉・子供の可能性を伸ばす
〉大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
〉いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
〉子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
〉他の子供と比べて選択肢が全く違います。
〉子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
〉楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
〉将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
〉人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
〉なればいいですよね。
〉・自分で考えるように
〉たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
〉親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
〉にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
〉が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
〉「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思います。

そうですね、なりたい自分をイメージしてそのために何をすればいいかを
考えられるように。

〉いつも正しい(=楽な)決定ができるわけではないけど、自分の決めたこと
〉だからやっていける。逃げたくなったら逃げるのも自分の決定。自分の決定
〉で周りの人や社会の見る目が変わるのはしかたがない、評価がいつもいいわ
〉けではないです。
〉 自分で考えたことを自分でやることは、他人が考えたことをやるより
〉はるかに楽しいことが多いです。自分が考えたことが実現して世の中の
〉役に立てば最高の幸せだと思います。

それは本当にすばらしいです!!
トオルさんのプロジェクトのご成功をお祈りしています。
ではでは、
Happy Reading!!


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281. Re: メリーベルさん、ありがとうござます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/23(09:58)

------------------------------

メリーベルさん、こんばんは。
トオルです。

〉〉多読を始めて、いろんな本を読んで、初めて英語が楽しいと思えるように
〉〉なりました。子供には英語が楽しいと思えるような教育を受けてほしいと
〉〉思います

〉本当にそうですね、学ぶって本来楽しいことのはずだから。
〉楽しいやり方を恐れちゃいけません(笑)。

英語は苦労して、苦労して、苦労しなと身につかないと思っていたので
多読・シャドーイングを楽しみがら、オフ会も楽しんで、
3年半で最初に目標にしていたところまで来てしまいました。
大学生のときにやってたら人生変わってたと思う。

では、また。


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274. 英語はツール、伝えたい中身での勝負

お名前: ジアス http://ch.kitaguni.tv/u/10275/
投稿日: 2006/9/22(23:26)

------------------------------

 トオルさん、こんばんは。
 ジアス@さっぽろです。
 お久しぶり(^^)。ボストン生活を楽しんでいらっしゃるようでなにより
です。

 仕事はまったく違いますが、社会人の現場で体を張っている立場と
して、トオルさんの報告を読んで思うことがいろいろありました。
 何より、MITの客員研究員なんて、「英語がバリバリでなきゃ」と、
きっと誰しも思うと思います。でも、このご報告を読んで一番感じた
ことは、「トオルさんの仕事には日本で培われた実績があり、それを
英語で表現することに抵抗がなくなる効果を多読とシャドーイングが
もたらした」ということだと私は思いました。つまり、英語を仕事で
生かしたいと思うなら、「英語力よりまず仕事力」ということです。

 私は、今の仕事では英語が必要になることがまずないので、いまだに
趣味モードが抜けていません。それでも、8年ぶりにアメリカに出張
すると、以前より全然楽に英語が出てくる、ぐらいの効果はありまし
たが、それをトオルさんの英語と比較するには真剣味が違いすぎて
あまりにも恥ずかしすぎます(^^;;
 それでも、次のステップに向かう準備としては、きっと英語が
必要になるので、錆びない程度にやってはいますが(^^;;;;

 何よりも、チャンスの女神の前髪をつかんだトオルさんが一番
すばらしいし、その勇気を与えたSSSの多読とシャドウイングの力も
すばらしいと思います。人によって多読やシャドウイングの先にある
目標は違うと思いますが、英語を生かして何かをしたい、と思う方が
この掲示板を読んでいらっしゃるとしたら、英語力だけじゃなくて、
自分の仕事の中身も真剣にスキルアップしたほうがいいと思います。

 相手が知りたい中身があれば、相手は真剣になって聞いてくれる
ものです。たとえ少々わかりにくい言葉であったとしても。

 トオルさんへ、これからも、ボストンでのお話、いろいろ聞かせて
ください。
 
 Happy Reading!
  

たとえ、


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282. Re: ジアスさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/23(10:32)

------------------------------

ジアスさん、こんばんは。
トオルです。

〉 お久しぶり(^^)。ボストン生活を楽しんでいらっしゃるようでなにより
〉です。

ご無沙汰しています。すっかり慣れて、ボストン生活を楽しんでいます。
もうすぐすると、長い冬が来て、ちょっと気が滅入ります。

〉 仕事はまったく違いますが、社会人の現場で体を張っている立場と
〉して、トオルさんの報告を読んで思うことがいろいろありました。
〉 何より、MITの客員研究員なんて、「英語がバリバリでなきゃ」と、
〉きっと誰しも思うと思います。でも、このご報告を読んで一番感じた
〉ことは、「トオルさんの仕事には日本で培われた実績があり、それを
〉英語で表現することに抵抗がなくなる効果を多読とシャドーイングが
〉もたらした」ということだと私は思いました。つまり、英語を仕事で
〉生かしたいと思うなら、「英語力よりまず仕事力」ということです。

そうですね。
こんなことをしたい、自分はそれができるっていうのを
自分が強く持っていないと、上手くいかないと思います。
英語以前に、MITの教授、学生ともに自分より遥かに
頭のキレがよくて、つまらないと思えば相手にされません。
金を払ったらやってくれると思っている人が多いかもしれませんが、
そんなことはありません。
MITの教授っていろんな会社が一緒にやろうって言ってくるから、
お金だけじゃなかなか動かないんです。

〉 私は、今の仕事では英語が必要になることがまずないので、いまだに
〉趣味モードが抜けていません。それでも、8年ぶりにアメリカに出張
〉すると、以前より全然楽に英語が出てくる、ぐらいの効果はありまし
〉たが、それをトオルさんの英語と比較するには真剣味が違いすぎて
〉あまりにも恥ずかしすぎます(^^;;
〉 それでも、次のステップに向かう準備としては、きっと英語が
〉必要になるので、錆びない程度にやってはいますが(^^;;;;

継続していれば、英語力は伸びて、そして必ずチャンスはやってきます。
それに乗れるか、またはリスクが高いと思って止めるか、
紙一重だと思います。

〉 何よりも、チャンスの女神の前髪をつかんだトオルさんが一番
〉すばらしいし、その勇気を与えたSSSの多読とシャドウイングの力も
〉すばらしいと思います。人によって多読やシャドウイングの先にある
〉目標は違うと思いますが、英語を生かして何かをしたい、と思う方が
〉この掲示板を読んでいらっしゃるとしたら、英語力だけじゃなくて、
〉自分の仕事の中身も真剣にスキルアップしたほうがいいと思います。

〉 相手が知りたい中身があれば、相手は真剣になって聞いてくれる
〉ものです。たとえ少々わかりにくい言葉であったとしても。

チャンスはつかんでも、いつもハイリスクがやってくるから、
それに負けないように、立ち向かうのが大切だと思います。
いつも正面勝負だと疲れてしまうし、いつも逃げいてれば、
せっかくつかんだチャンスもなくなります。
それも自分次第ってことですね。

では、また。


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277. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: blueleaf http://hirosegawa.blog69.fc2.com
投稿日: 2006/9/23(06:15)

------------------------------

はじめまして。

とても参考になる実践報告ありがとうございます。
英語の使い方が同じところがあり、共感します。
僕はいわゆるポスドクで主に論文、議論、講演などで英語を使います。

特に、

〉・多読してよかったこと「継続して英語ができるようになった。英語が好きになった」
〉SSS式の多読をしてよかったことは、大きくまとめると3点です。
〉英語を身につけるという意味では継続して英語に触れられるのが一番大きかったです。
〉1)継続して英語に触れられるようになった
〉継続して英語に触れ続ければ、3年半で英語でなんとか技術論議ができる
〉レベルにはなります。特に旅行や短期の出張で英語に困ることはなくなります。
〉2)たくさんの物語を読むことができた
〉多読していなければ、社会人になってたくさんの児童書を読むことは
〉なかったと思います。
〉児童書を通じていろんなことを感じたり、考えたりすることができました。
〉3)たくさんの仲間ができた
〉多読を通じて、数多くのタドキストと知り合い、仲間になることができました。

に同感です。英語に触れ続けられるおかげで抵抗感がなくなっていき、
さらに触れやすくなっていきました。僕が多読を始めたのは三年前
ですが、そのときは英語を書くことがとてもしんどく、一日に数行しか
かけませんでした。今はすらすら書けるので論文を書くことに対する
抵抗感がありません。外国人に話しかけたり講演で英語を話すことも
以前は考えられませんでしたが、今は気楽に出来ます。この気楽というのが
大切で前に進むことさえ出来れば力はあとからついてくると
思ってます。僕は特に児童書を通じてということはありませんが、
文化の異なるたくさんの本を読むことができ世界が少し広がりました。

〉・発音を気にしないで英語が話せるようになった

同じです。いつもまにか発音をあまり気にしなくなりました。

〉 シャドーイングで英語リズムがだいたいわかるようになってくると
〉(多読でははっきりわかるのはいつも後で、なんとなく、だいたいわかるが
〉多い)、英語の音も聞こえるようになってきて、たくさん英語を聞いても疲
〉れなくなってくる。
〉そして、ときどき頭にイメージというか、意味が突然、響いてくるようにな
〉ります。

そう、たくさん英語を聞いても疲れなくなっていきますね。
僕は以前、音から文字から浮かぶなど、音から意味が響くということ
がなくて多読以前は3分英語を聞くのも苦痛でした。なぜか今は
何時間聞こうが苦痛でないし、文字も浮かびません。

このときシャドーイングやリスニングの調子がすごくいい状態にな
〉っており、私はこの状態をシャドーイング・ハイと呼んでます。またこの状
〉態になると英語を聞いているだけで幸せだと思えるようになります。
〉シャドーイングでよかったのは発音を気にしないで英語を話せるようになっ
〉たことです。相手に何回も聞き返されると、カタカナ英語がますますひどく
〉なって、英語が通じなりますから。

シャドーイングハイというのはなったことがないんですが、
そういうものなのでしょうか。実はシャドーイングはほとんど
した事がなくてリスニングばかりなのが問題かも。

〉MITの教授は本当に忙しい先生が多く、30分時間をとるのも難しい。
〉日本では、会社の話とか世間話をしてから興味を持っている分野や関心事項
〉を話して、その後、一緒に研究ができそうかどうかを様子みながら1,2時
〉間の打ち合わせを2,3回しながら決めていくことが多かった。しかし、
〉MITでは最初からこんなことをいつまでにしたいと思っている。そのため
〉の研究課題はこれです。一緒に研究できますか?といったストレートな話
〉で、「30分一本勝負」をいくつか行った。この勝負は精神的にとてもタフ
〉な仕事で1日1回しただけでもくたくたになった。打ち合わせの後は自分独
〉りでレビューして夜寝ていてうなされることもしばしば。時差ボケも
〉手伝って、その週の平均睡眠時間は4時間だった。

つい最近議論を外国の教授としてとても疲れたのでトオルさんも
同じかーと思って、安心しました。毎日であればとても
疲労しますね。僕はまだそんな毎日なんてことはありません。

シャドーイングも大事なんですね。リズムに乗って話すことができず
また文を話すというより単語でコミュニケーションをとっているので
いつかはリズムに乗って文を話したいと思ってます。

外国で非母語で生活し仕事をしていくのはとても大変だと
思いますが、僕は外国にいるだけで疲れます、がんばってください。

Happy life!


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283. Re: blueleafさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/23(11:10)

------------------------------

blueleafさん、はじめまして。
トオルです。

〉とても参考になる実践報告ありがとうございます。
〉英語の使い方が同じところがあり、共感します。
〉僕はいわゆるポスドクで主に論文、議論、講演などで英語を使います。

私は会社勤めですが、英語の使い方は同じですね。

〉特に、

〉〉・多読してよかったこと「継続して英語ができるようになった。英語が好きになった」
〉〉SSS式の多読をしてよかったことは、大きくまとめると3点です。
〉〉英語を身につけるという意味では継続して英語に触れられるのが一番大きかったです。
〉〉1)継続して英語に触れられるようになった
〉〉継続して英語に触れ続ければ、3年半で英語でなんとか技術論議ができる
〉〉レベルにはなります。特に旅行や短期の出張で英語に困ることはなくなります。
〉〉2)たくさんの物語を読むことができた
〉〉多読していなければ、社会人になってたくさんの児童書を読むことは
〉〉なかったと思います。
〉〉児童書を通じていろんなことを感じたり、考えたりすることができました。
〉〉3)たくさんの仲間ができた
〉〉多読を通じて、数多くのタドキストと知り合い、仲間になることができました。

〉に同感です。英語に触れ続けられるおかげで抵抗感がなくなっていき、
〉さらに触れやすくなっていきました。僕が多読を始めたのは三年前
〉ですが、そのときは英語を書くことがとてもしんどく、一日に数行しか
〉かけませんでした。今はすらすら書けるので論文を書くことに対する
〉抵抗感がありません。外国人に話しかけたり講演で英語を話すことも
〉以前は考えられませんでしたが、今は気楽に出来ます。この気楽というのが
〉大切で前に進むことさえ出来れば力はあとからついてくると
〉思ってます。僕は特に児童書を通じてということはありませんが、
〉文化の異なるたくさんの本を読むことができ世界が少し広がりました。

気楽って大切だと思います。

〉〉 シャドーイングで英語リズムがだいたいわかるようになってくると
〉〉(多読でははっきりわかるのはいつも後で、なんとなく、だいたいわかるが
〉〉多い)、英語の音も聞こえるようになってきて、たくさん英語を聞いても疲
〉〉れなくなってくる。
〉〉そして、ときどき頭にイメージというか、意味が突然、響いてくるようにな
〉〉ります。

〉そう、たくさん英語を聞いても疲れなくなっていきますね。
〉僕は以前、音から文字から浮かぶなど、音から意味が響くということ
〉がなくて多読以前は3分英語を聞くのも苦痛でした。なぜか今は
〉何時間聞こうが苦痛でないし、文字も浮かびません。

〉このときシャドーイングやリスニングの調子がすごくいい状態にな
〉〉っており、私はこの状態をシャドーイング・ハイと呼んでます。またこの状
〉〉態になると英語を聞いているだけで幸せだと思えるようになります。
〉〉シャドーイングでよかったのは発音を気にしないで英語を話せるようになっ
〉〉たことです。相手に何回も聞き返されると、カタカナ英語がますますひどく
〉〉なって、英語が通じなりますから。

〉シャドーイングハイというのはなったことがないんですが、
〉そういうものなのでしょうか。実はシャドーイングはほとんど
〉した事がなくてリスニングばかりなのが問題かも。

シャドーイングはオススメです。
ある程度やれば、次の海外出張のときにさらに楽に英語が出るように
なります。
シャドーイングではできるだけ音をマネて、
意味は考えないほうがいいです。

〉〉MITの教授は本当に忙しい先生が多く、30分時間をとるのも難しい。
〉〉日本では、会社の話とか世間話をしてから興味を持っている分野や関心事項
〉〉を話して、その後、一緒に研究ができそうかどうかを様子みながら1,2時
〉〉間の打ち合わせを2,3回しながら決めていくことが多かった。しかし、
〉〉MITでは最初からこんなことをいつまでにしたいと思っている。そのため
〉〉の研究課題はこれです。一緒に研究できますか?といったストレートな話
〉〉で、「30分一本勝負」をいくつか行った。この勝負は精神的にとてもタフ
〉〉な仕事で1日1回しただけでもくたくたになった。打ち合わせの後は自分独
〉〉りでレビューして夜寝ていてうなされることもしばしば。時差ボケも
〉〉手伝って、その週の平均睡眠時間は4時間だった。

〉つい最近議論を外国の教授としてとても疲れたのでトオルさんも
〉同じかーと思って、安心しました。毎日であればとても
〉疲労しますね。僕はまだそんな毎日なんてことはありません。

慣れないと疲れます。食事するだけでもね。
慣れてきても「ここ一番」という議論では疲れますよ。
それは日本語でも同じですけど(笑)。

〉シャドーイングも大事なんですね。リズムに乗って話すことができず
〉また文を話すというより単語でコミュニケーションをとっているので
〉いつかはリズムに乗って文を話したいと思ってます。

英語を話すのに慣れてくれば、単語も文も気にならなくなりますよ。
言いたいことを日本語で考えないで、英語で話していれば
自然と英語のリズムになってくると思ってます。

〉外国で非母語で生活し仕事をしていくのはとても大変だと
〉思いますが、僕は外国にいるだけで疲れます、がんばってください。

ありがとうございます。
Blueleafさんもステップアップするにはずっと日本国内より、
海外に行ったほうがいいときが来ると思いますので、
楽しみにしていてください。

では、また。


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296. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: Yoko
投稿日: 2006/9/28(11:24)

------------------------------

トオルさん、こんにちは。Yokoと申します。
残念ながらお会いしたことがないのですが、いつか掲示板で拝見しています。

ここに書き込むまで、何度もトオルさんのご報告を読みました。
そのたびに、反応する場所がふえ(笑)なかなか書き込めない状態でした。

すばらしいご報告は、多読通信にも紹介されましたね。
自分が拝見して、とても心を動かされたので、またたくさんの方に
読んでいただけることがうれしいです。多読通信委員の皆様、ありがとう!

>5)現在感じていることと今後
>・多読&シャドーイングで今の英語力が身についた
>多読とシャドーイングによって、3年半、英語に継続して触れ続けられた
>ことで今ある英語力が身についたと思います。特に英語で何か新しいこと
>をしてみようという気持ちが持てたことが大きく、MITと一緒に共同研究
>するきっかけになった。大学受験の頻出文例と頻出単語を覚えて、
>出題パターンを解いて正解率を上げる受験英語では新しいことや
>変化への対応が遅れ、実用的英語は身につかないと思っています。
>多読の初期レベルではGR、児童書を中心に読むのでビジネス誌でよく出て
>くる表現と異なるが、徐々に英字新聞、英語雑誌、ビジネス書を取り入れて
>いけば語彙や表現に関して特に高い障壁はなかった。

英語に継続してふれることができる、そしていつも知的好奇心と感動を道連れに
していることが、多読と多聴の楽しさですね!!
トオルさんの道のりを参考に、英語雑誌やビジネス書にも守備範囲をひろげて
行きたい、と思います。

>・素晴らしい仲間、先生たちともっと議論して、いいものをつくりたい
>自分でいくら考えてもアイディアや研究が前に進まなくなりますし、
>独りで全てやるには時間が足りません。だからチームで仕事していくのだ
>と思います。多読で言えば、洋書の書評を全て1人で行えばいくら時間が
>あっても足らないので、たくさんの人と一緒に協力してこの4年、
>1万冊以上の書評を作ってきたのだと思います。
>チームで仕事するために、言語によるコミュニケーションが
>とても重要です。コンピュータのプログラム言語であればそのプログラム
>自体が動作するのでわかりやすいのですが、英語や日本語の言葉自体が
>動作してくれないので、人がその言葉に感じるかどうかによります。
>今までにない全く新しい概念や技術を創っていくときはいかにチームで
>「キーワード」を共有できるか、また「キーワード」をさらに進化した
>考えに持っていけるかがポイントになります。
>そのために、自分のやりたいことをわかりやすく説明してチーム内での
>議論が重要だと考えています。この議論は徹底的にアイディアが出尽くす
>までブレーンストーミングをやるといいものが出来てきます。やることが
>明確に決まればプロジェクトで分担して詳細仕様作成、プロトタイプ試作、
>評価をそれぞれ得意な人と一緒に進めていきます。

多読をはじめて、うれしかったのは、仲間の存在です。
仲間と、情報をやりとりしたり、brainstormできると、化学反応が起こって
新しい発想やアイディアがでてくる・・
そんな仕事をされているトオルさん、すてきだなあ、と思います。

人が感じてくれる言葉、それは、シンプルで、体の奥まで届くものですね。
多読をして、シンプルなセンテンスの中に、愛情や悲しみやいたわりを感じて
ぐっときたり、涙したことも何度もありました。その経験が、お仕事にも
活きるのですね。

>6)現場の先生への希望
>受験英語で子供達をしばらないでほしい
>英語に関して何も知らない子供がほとんどだと思います。私も英語とは
>全く関係のない子供時代を過ごしました。中学、高校は田舎で教育を受けた
>ので、英語=異文化に触れる道具なんていう意識は全く持てなくて、
>英語=受験英語でしかありませんでした。コミュニケーションの楽しさとは
>全く無縁で、英語を勉強すると何ができるのかとか全くわからない。
>5文型などの文法を習って、後はひたすら英文を日本語訳させるだけ。
>日本語訳できない=英語ができないでした。
>多読を始めて、いろんな本を読んで、初めて英語が楽しいと思えるように
>なりました。子供には英語が楽しいと思えるような教育を受けてほしいと
>思います

>・子供の可能性を伸ばす
>大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
>いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
>子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
>他の子供と比べて選択肢が全く違います。
>子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
>楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
>将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
>人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
>なればいいですよね。

>・自分で考えるように
>たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
>親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
>にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
>が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
>「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思いま>す。

私は英語を教える仕事をしていますが、自分が多読をはじめてから
人を動かすのは、「知的好奇心」や「感動」だと強く思うようになりました。
英語がすきで、英語が楽しい、という生徒を育てるのが、私の目標です。
そして、その子たちが、英語がわかることで、自分の可能性をひろげ、さらに
必要なことは、self-learnできたら、すばらしいなあ、と思っています。

高校の時、1年アメリカの学校に通ったのですが、その時私が左利きなのを、
まわりの友達がみんなうらやましがったのを、強く覚えています。
>みんなと違うことは、カッコいい!
>Cool!
といわれ、日本では、なんとなく肩身がせまかったのが、ぱっと肩の力が
ぬけて、自分の可能性もひろがるように感じました。
両親には、左利きを矯正する必要はない、と育てられたのですが
学校では、習字の時間に右手で書くことを強制する先生がいて、日本の学校と
アメリカの学校での違いも感じました。

自分の頭で考えて、失敗しても、自分で決めたことだから、自分の人生として
責任をもって生きていく、って、楽しいですよね!
トオルさんの言葉を、生徒たちにも伝えて、保護者の方にもお伝えしたい、と
思います。

ボストンでの生活のご様子、またお知らせ下さいね。

Happy Reading!!


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297. Re: Yokoさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/9/29(12:43)

------------------------------

Yokoさん、こんばんは。
トオルです。

〉ここに書き込むまで、何度もトオルさんのご報告を読みました。
〉そのたびに、反応する場所がふえ(笑)なかなか書き込めない状態でした。

何度も読んでもらってありがとうございます。

〉>6)現場の先生への希望
〉>受験英語で子供達をしばらないでほしい
〉>英語に関して何も知らない子供がほとんどだと思います。私も英語とは
〉>全く関係のない子供時代を過ごしました。中学、高校は田舎で教育を受けた
〉>ので、英語=異文化に触れる道具なんていう意識は全く持てなくて、
〉>英語=受験英語でしかありませんでした。コミュニケーションの楽しさとは
〉>全く無縁で、英語を勉強すると何ができるのかとか全くわからない。
〉>5文型などの文法を習って、後はひたすら英文を日本語訳させるだけ。
〉>日本語訳できない=英語ができないでした。
〉>多読を始めて、いろんな本を読んで、初めて英語が楽しいと思えるように
〉>なりました。子供には英語が楽しいと思えるような教育を受けてほしいと
〉>思います

〉>・子供の可能性を伸ばす
〉>大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
〉>いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
〉>子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
〉>他の子供と比べて選択肢が全く違います。
〉>子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
〉>楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
〉>将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
〉>人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
〉>なればいいですよね。

〉>・自分で考えるように
〉>たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
〉>親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
〉>にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
〉>が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
〉>「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思いま>す。

〉私は英語を教える仕事をしていますが、自分が多読をはじめてから
〉人を動かすのは、「知的好奇心」や「感動」だと強く思うようになりました。
〉英語がすきで、英語が楽しい、という生徒を育てるのが、私の目標です。
〉そして、その子たちが、英語がわかることで、自分の可能性をひろげ、さらに
〉必要なことは、self-learnできたら、すばらしいなあ、と思っています。

私も人を動かすのは、「知的好奇心」や「感動」だと思います。
MITに来てからそれを実感しました。
つまらないものはいくら仕事でも、MITの教授はやってくれませんし、
学生も全然やってくれません。
日本の会社だと仕事だからって、人を動かしますが、
それだと長続きしません。身体を壊してしまいますよね。
学生と一緒に仕事をしていますが、ハードな仕事をやって大変なときに
学生に楽しいかって聞いてます。
楽しいよってすぐに答えれば、安心してさらに難しいことをお願いします。(笑)

〉高校の時、1年アメリカの学校に通ったのですが、その時私が左利きなのを、
〉まわりの友達がみんなうらやましがったのを、強く覚えています。
〉>みんなと違うことは、カッコいい!
〉>Cool!
〉といわれ、日本では、なんとなく肩身がせまかったのが、ぱっと肩の力が
〉ぬけて、自分の可能性もひろがるように感じました。
〉両親には、左利きを矯正する必要はない、と育てられたのですが
〉学校では、習字の時間に右手で書くことを強制する先生がいて、日本の学校と
〉アメリカの学校での違いも感じました。

MITで仕事をしていて、個人を尊重するのを感じます。
みんなで一緒に仕事をするという日本のような感覚が薄く、
一緒に仕事をする中でも自分はこれをするというような意識が強いです。
自然と個人行動になるような気がします。
そのせいか、MITの授業では数人のグループを自分達が選抜して、
一緒に課題に取り組ませるものがいくつかあります。

〉自分の頭で考えて、失敗しても、自分で決めたことだから、自分の人生として
〉責任をもって生きていく、って、楽しいですよね!

一般的に今の日本人は自分で考えて、自分で決めて生きていくというのが
苦手のようで、すぐにマニュアルや手本に頼るのが私は気になります。

英語がすきで、英語が楽しい、という生徒をたくさん育ててくださいね。
その中からMITに入って、世界で活躍する日本人が出てきてくれると
いいなあって思います。

Happy Reading!!


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362. Re: 多読&シャドーイングの道筋

お名前: はまこ
投稿日: 2006/10/11(16:11)

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トオルさん、こんにちは。はまこです。お久しぶりです(^^)

〉今さらという感じはしますが、
〉昨年末にまとめた多読&シャドーイングの実践報告を投稿します。
〉海外で研究生活を始めた時点で考えていたことです。
〉既にこの報告を書いてから9ヶ月経っているのですが、
〉この続きは2007年3月に迎える5周年のときにでも
〉書きたいと思います。

プリントアウトして読ませてもらいました。
いろいろと感銘を受けました。ありがとうございました。

「トオル史」を読みながら、うんうん、と頷いたり、
おぉ!と尊敬や賞賛の眼差しをトオルさんに(念で)送ったのですが、
特にここかな↓トオルさんの喜びが溢れ出ていて、読んでいる私も嬉しかったです。

〉・自分の世界が広がっていくのを日々実感
〉MITに来て2ヶ月経ちますが、こちらに来てよかったと思います。
〉MITの教授たちと自分がやりたい研究について議論していくうちに、
〉今までできないと思ってきたことがやれるかもしれないと思えてきた。
〉日本にいて仕事をするよりこちらで仕事したほうが自分のやりたいことが
〉実現できると思っています。
〉社会に出て10年以上たって、自分の可能性が急激に広がっていくのを
〉感じることができてとても嬉しいし、ワクワクしています。

青春。
こんな言葉がぴったり♪

〉・現状ではまだまだ英語で「何か」できるレベルではない。
〉この1年は英語を利用して英語で仕事をしてきたのですが、自分が考えて
〉いることを英語で説明しているに過ぎず、MITの教授が潜在的に持って
〉いるアイディアを上手く引き出すような議論には至っていない。英語に
〉関する課題でいえば、自分の知識、経験と英語による表現、構成がうまく
〉かみ合わず、説明が冗長になるので説得力に欠けていると思われる。
〉ロジカルシンキングに慣れていくことで補えると考えています。
〉またきれいな発音で朗読した英語がいくら聞けるようになっても、
〉いつも東海岸の英語をきれいに話すアメリカ人と話をするとは限りません。
〉ITなどの情報通信分野でアメリカの会社の人間と議論するときは
〉インド人、中国人が多いので相手の発音に慣れることが必要です。

〉・素晴らしい仲間、先生たちともっと議論して、いいものをつくりたい
〉自分でいくら考えてもアイディアや研究が前に進まなくなりますし、
〉独りで全てやるには時間が足りません。だからチームで仕事していくのだ
〉と思います。多読で言えば、洋書の書評を全て1人で行えばいくら時間が
〉あっても足らないので、たくさんの人と一緒に協力してこの4年、
〉1万冊以上の書評を作ってきたのだと思います。
〉チームで仕事するために、言語によるコミュニケーションが
〉とても重要です。コンピュータのプログラム言語であればそのプログラム
〉自体が動作するのでわかりやすいのですが、英語や日本語の言葉自体が
〉動作してくれないので、人がその言葉に感じるかどうかによります。
〉今までにない全く新しい概念や技術を創っていくときはいかにチームで
〉「キーワード」を共有できるか、また「キーワード」をさらに進化した
〉考えに持っていけるかがポイントになります。
〉そのために、自分のやりたいことをわかりやすく説明してチーム内での
〉議論が重要だと考えています。この議論は徹底的にアイディアが出尽くす
〉までブレーンストーミングをやるといいものが出来てきます。やることが
〉明確に決まればプロジェクトで分担して詳細仕様作成、プロトタイプ試作、
〉評価をそれぞれ得意な人と一緒に進めていきます。

あぁ、「今」を生きているんだなぁ。
素晴らしいな、と思いました。
どんどんと新しい事にチャレンジして、吸収して、
さらに一回りも二回りも大きくなるんでしょうね。
じーん、です(*^^*)

〉・子供の可能性を伸ばす
〉大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
〉いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
〉子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
〉他の子供と比べて選択肢が全く違います。
〉子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
〉楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
〉将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
〉人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
〉なればいいですよね。

今、もうすぐ生後4ヶ月になる娘(ミニはまです。よろしくです)
をおんぶして、レスを書いてます(^^)
(そろそろ動いて!と言い出しました:笑)
選択肢が全く違う、というのはいいですねぇ。ふむふむ。

〉・自分で考えるように
〉たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
〉親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
〉にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
〉が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
〉「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思います。
〉いつも正しい(=楽な)決定ができるわけではないけど、自分の決めたこと
〉だからやっていける。逃げたくなったら逃げるのも自分の決定。自分の決定
〉で周りの人や社会の見る目が変わるのはしかたがない、評価がいつもいいわ
〉けではないです。
〉 自分で考えたことを自分でやることは、他人が考えたことをやるより
〉はるかに楽しいことが多いです。自分が考えたことが実現して世の中の
〉役に立てば最高の幸せだと思います。

ですね♪
 

〉Happy Reading!!

トオルさん、お体に気を付けて。
奥様やおちびさん達との楽しい米国ライフを堪能してください。
ではでは、Happy Reading!!


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375. Re: はまこさん、ありがとうございます

お名前: トオル
投稿日: 2006/10/14(05:26)

------------------------------

はまこさん、こんにちは。

〉「トオル史」を読みながら、うんうん、と頷いたり、
〉おぉ!と尊敬や賞賛の眼差しをトオルさんに(念で)送ったのですが、
〉特にここかな↓トオルさんの喜びが溢れ出ていて、読んでいる私も嬉しかったです。

〉〉・自分の世界が広がっていくのを日々実感
〉〉MITに来て2ヶ月経ちますが、こちらに来てよかったと思います。
〉〉MITの教授たちと自分がやりたい研究について議論していくうちに、
〉〉今までできないと思ってきたことがやれるかもしれないと思えてきた。
〉〉日本にいて仕事をするよりこちらで仕事したほうが自分のやりたいことが
〉〉実現できると思っています。
〉〉社会に出て10年以上たって、自分の可能性が急激に広がっていくのを
〉〉感じることができてとても嬉しいし、ワクワクしています。

〉青春。
〉こんな言葉がぴったり♪

はまこさんの念波を感じましたよ。
時差が13時間あるので、ちょうど寝てました。
MITって世界中から人が集まるので、とてもパワーを感じます。

〉〉・子供の可能性を伸ばす
〉〉大学、会社、そしてMITに来て、いろんな人達と話してわかったのは、
〉〉いろんな世界があるということを子供にみせること。また体験させること。
〉〉子供のころに親の海外赴任で日本とは違う世界があるとわかった子供は
〉〉他の子供と比べて選択肢が全く違います。
〉〉子供にとって英語が楽しいと思えるのは親や周りの人が英語を使って、
〉〉楽しそうにしているのを見るからだと思います。一人一人の子供が
〉〉将来やりたいことがあって、そのやりたいことをするのにいろんな国の
〉〉人達と一緒に仕事することが必要なので、自然と英語を使っていた状態に
〉〉なればいいですよね。

〉今、もうすぐ生後4ヶ月になる娘(ミニはまです。よろしくです)
〉をおんぶして、レスを書いてます(^^)
〉(そろそろ動いて!と言い出しました:笑)
〉選択肢が全く違う、というのはいいですねぇ。ふむふむ。

ミニはまちゃんの誕生おめでとうございます。
子供を持って親になるのは大変なことも多いですが、
それ以上に喜びが大きいですよね。

私は子供にとっては選択肢は多ければ、多いほどいいと思っています。
私は田舎で育ったのですが、選択肢が少なかった。
英語を含めていろんなことを勉強しても利用する機会がないので
実感がないんですよね。
選択肢が多ければ、もっといろんなことに興味を持っていたはず。
だから、子供にとっては選択肢が多いのがいい。
(多くの選択肢から子供にあった選択ができるできないは別の話)

〉〉・自分で考えるように
〉〉たくさんの選択肢から選ぶのは自分です。自分の人生なのだから。
〉〉親でもなく、先生でもなく、友達でもない。だからいつも自分で考えるよう
〉〉にしてください。親、友達、先生の意見はどんどん聞くべきだと思います
〉〉が、決めるのは自分です。「個性的=人とは異なる」ではなく、
〉〉「個性的=自分で考えて行動する」ということを教育することが重要だと思います。
〉〉いつも正しい(=楽な)決定ができるわけではないけど、自分の決めたこと
〉〉だからやっていける。逃げたくなったら逃げるのも自分の決定。自分の決定
〉〉で周りの人や社会の見る目が変わるのはしかたがない、評価がいつもいいわ
〉〉けではないです。
〉〉 自分で考えたことを自分でやることは、他人が考えたことをやるより
〉〉はるかに楽しいことが多いです。自分が考えたことが実現して世の中の
〉〉役に立てば最高の幸せだと思います。

〉ですね♪
〉 

〉〉Happy Reading!!

〉トオルさん、お体に気を付けて。
〉奥様やおちびさん達との楽しい米国ライフを堪能してください。
〉ではでは、Happy Reading!!

ありがとうございます。
はまこさんもミニはまちゃんと一緒にHappy Reading!!


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