Re: 4年7か月報告--部分反応ですが

[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/11/24(17:39)]

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[喜] 187. Re: 4年7か月報告--部分反応ですが

お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2006/9/9(13:42)

------------------------------

しおさん、こんにちは。 まりあ@SSSです。

  詳しいご報告ありがとうございました。
  「ミステリではじめる英語100万語」はどのシリーズも
  見開き2ページ(1ページのものも少し)なので、Kingも
  2ページしかなく、とても残念に思っていました。

  こうして、あの2ページがどうやって凝縮されたのか、をみなさん
  とともに経過を読ませて頂くことが出来てとても嬉しいです。

  「ミステリではじめる英語100万語」や「多聴多読マガジン」の
  しおさんが書かれた数ページが、どれだけの実践に裏打ちされた
  ものかお分かり頂けたと思います。
  
  生やさしい努力でないともいえますが、到達したレベルの高さ
  を思えば、4年7ヶ月は短いといって良いのではないでしょうか?
 「ここまで集中出来ないと思う..」という方は、この半分の
  ペースにするとして10年。中学から大学までの英語学習期間と同じ。
  到達地点のレベルには圧倒的な違い!

  多読でどのくらい高い英語力をつけることが出来るか?
  どのくらいの時間がかかるか?という昨今掲示板を賑わして
  いる話題にも答えていると思います。

  また、SSSでは「他人は他人、自分は自分」でもあります。
  「趣味のペパーバック/絵本読書」の方はそれで良いのですし、
  翁家さんの言い得て妙な表現をお借りしますが、「クチコミとして
  の書評」も貴重です。しおさんの報告に圧倒されてしまうことの
  ないよう老婆心ながら書き添えます。
  
  「ミステリではじめる英語100万語」お求めの方は是非以下Kingの項を
  プリントアウトして張り込んで頂けたらと存じます。

〉2005年9〜12月 音への移行 その2  <Stephen King と シャドーイング>
〉---------------------------------------------------------------------
〉◆Stephen Kingのペーペーバック

〉そうこうしている間に夏が終わりました。まりあさんの『ミステリーで100万語』のStephen Kingのページを担当になったので、年末までに間に合わせねばとKingのペーパーバックをまとめて読みました。読んだのは以下の12冊です。
〉(いままでに読んだ7冊とあわせると19冊になりました。)

〉●The Green Mile 
〉(伏線の張り方が見事!心憎いまでです)
〉●The Eyes of the Dragon 
〉(Kingが娘さんのために書いたファンタジー、というけれど、性的な表現もあるし、ほんとに娘さん読んだかな?人間の心の弱さを鋭く突くところはKing節。)
〉●Pet Sematary
〉(怖すぎです。前書きによると。Kingへのファンレターでは、Shiningが一番怖いという意見が多いそうですが、King自身は、このPet Semataryが一番怖いと思っているそうです。これを書き終えたとき、「一線を超えてしまった」としばらく引き出しに封印していたとのこと。)
〉●The Long Walk
〉(少年たちがひたすら歩き続けるサバイバル耐久レース。レース中にそれぞれの少年たちの生い立ちが分かり、人間ドラマが繰り広げられる。一気に読まないと途中でつらくなる。)
〉●Thinner
〉(これは、めずらしく、序盤から一気に話が盛り上がります。3部に分かれているけど、2部以降展開が読めません。大どんでん返し。おすすめです)
〉●The Colorado Kid 
〉(この本だけはお薦めしません。約3万語で薄くてよさそうですが、Amazonの宣伝文と表紙のイラストを信じて、ハードボイルドだと思って買った人は怒るでしょう。「ええっ、これで終わっちゃうの!?」)
〉●The Running Man
〉(The Long Walkと同じく、時間がとれたときに一気に読みたいタイプの本。未来世界が舞台で、ちょっとSFな語彙がひっかかる。)
〉●Misery
〉(これも怖すぎです。DVDも買ったのですが、勇気がなくて見てません。オーディオブックも買いましたが、怖すぎてシャドーイングできません。)
〉●Carrie
〉(学生時代邦訳で読んだことがあります。あらためて英語で読むと、新聞記事と物語が交互に進む構成が新鮮。Carrieがほんの少し学校生活に希望を持ち始めたところで「青春」の甘酸っぱい心の動きをひしひし思い出して、物語全体の残酷さをおもうと胸が痛くなりました。)
〉●Skelton Crew
〉(短編集。この中で一番怖い話といえば、やはりThe Mistでしょう。The Mistだけドラマ化したCDもあります。私が好きなのは、Mrs. Todd's Shortcut。不思議な、とても美しい、物語です。)
〉●On Writing 
〉(この本大好きです。Bag of Bonesもそうですが、この本を読んでいると、次々に読んでおきたいPBが出てきて困ります)
〉●Bag of Bones
〉(「読んでよかった、面白かった!」と思いましたが、とにかく長いです。オーディオブックだと22時間近くあります。盛り上がるまでに普通のPB1冊分くらい費やしてます。King先生、もっと早く盛り上げてほしいです。後半すごい展開で面白いのになあ。このオーディオブックのおかげで、さらに音に開眼しました。あとで詳しく書きます。Du Maurierの Rebecca(『レベッカ』)と重なるところが随所にあります。)

〉 大好きなKing先生の本でも、3か月も続けるとしんどいので、絵本も並行して読んでいました。絵本と恐怖の世界の往復は、なかなかよかったです。

〉〉<2005年12月>
〉●Bag of Bones (Stephen King)

〉 『ミステリーで100万語』は、「Kingの作品で読みやすい本を選ぶ」のが目的なので、比較的薄めの物を優先して読んでいき、最後にこのBag of Bones(19万6千語)が残ってしまいました。
〉(43万6千語のItや、56万5千語のThe Standは論外なのではじめからリストにいれてません。)
〉 「ボリュームがあるし、ちょっとつらいな・・・」と、夏のHarry Potterのことを思い出し、iTunes Music StoreでBag of Bonesのオーディオブックをダウンロードしてみました。(King自身が朗読しているのが購入の決め手です)
〉 早速、ウォーキングのとき聞いてみたら、Kingがはっきりと感情をこめて読んでくれているし、音楽がうまく使われていて、よく出来たオーディオブックなのです。
〉 「Kingはちょっと無理だろう」と思っていたのに、歩きながらも意外と筋が分かるので、すっかり嬉しくなってしまい、その日は夕食の準備をしているときも、ずっと聞き続けていました。
〉  音だけ聞いたところは、いったん戻って本を読み直してから先に進んでいたのですが、音だけで分かる部分がどんどん増えていきました。
〉 後半話が盛り上がってきてジェットコースター状態になるとまどろっこしくて、確認などしていられなくなり、聞く→読む→聞く→読む→で最後まで突っ走ってしまいました。
〉  最後に、Stephen Kingのインタビューがおまけでついていて、なぜ自分が朗読したかという話で、Kingは「作家はActorとしてトレーニングを受けているわけではないが、その文が『どのように読まれるべきか(聞こえるべきか)』が分かっている」
〉(I think writers know how things are supposed to sound)
〉と語っています。
〉 なるほど、プロの朗読者は素晴らしいけれど、感情の入れ方や読み方が作家自身の解釈とは違うことがあるでしょう。この話は黒人バンドが登場するので、音楽や歌手、作曲の手配も必要で、なかなか凝った録音がされ、手間がかかってます。Kingは自分が思ったとおりの世界を作りあげたのだなーと、しみじみしました。
〉 Bag of Bonesは、聞き入ってしまうあまり、シャドーイングしようとしてもいつの間にか口が止まってしまいます。
〉 Kingのインタビューも楽しむことができて(一言一句、100パーセントじゃないですが、十分内容が分かって興味深く聞ける程度)、喜びがふつふつわきました。
〉 
〉◆なぜ、Bag of Bones を聞きとれたか?

〉・読書語数
〉 やはり多読年数を重ねて、読む力が伸びたことが大きいと思います。
〉 私は、2003年3月(多読1年2ヶ月目、440万語)に、約1ヶ月間、King月間と称して、The Dead Zone、Firestarter、The Shining、Different Seasonsの4冊を読みました。Kingは一文を長く、ずらずらと続けることが多く、このときは、まだ長い1文をすっと読めなくて、頭から2,3回読み直さないと進めないことがよくありました。かなり頑張って読んでいたと思います。
〉 2005年秋にKingをまとめ読みしたときは(多読3年8ヶ月〜10ヶ月、1427万語〜1572万語)、ひと息で読めなくて、つっかかるところが減りました。(もちろん、飛ばしてる単語はいっぱいありますよ!誤解なきよう。)

〉・Kingは早口ではない
〉  朗読者に左右される部分も大きいですね。Kingの朗読はプロではないけど、はっきりと読んでくれます。Bag of Bonesを1章分抜き出して速さを測定したら、164語/分でした。PBの朗読は200語/分近くのものもあるので、比較的ゆっくりの方だと思います。
〉 
〉・長編だから?
〉 掲示板で「短編より、長い話の方が、読んでいるうちにそのうち分かってくるからいい」という意見がよくでますが、それと似ています。でも、長編は途中で筋が見えなくなることもありますよね。そういうときは文字との併用がよいかもしれません。私のBag of Bonesの場合もそうでした。

〉・シャドーイングとストーリーにひたること
〉 Bag of Bonesの前に、The Lion, the Witch and the Wardrobe(ナルニア)のシャドーイングをして、その世界に浸りきって、聞く喜びに目覚めたことも理由だと思います。Harry Potterは、聞きながら読むことが多かったけれど、ナルニアは純粋に耳だけで1冊楽しんだので、自信がつきました。といっても、ナルニアは前に一度読んだことのある本です。自分の知っている、大好きな話に何回も没頭するのは、とても力がつくのかもしれません。
〉 


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199. まりあさん、ありがとうございます! & Thinner

お名前: しお
投稿日: 2006/9/12(06:19)

------------------------------

まりあさん、こんにちは。しおです。

メッセージありがとうございます!
こんなにほめていただいて恐縮です。

Kingの中で読みやすいものを探していたら、
気づいたら19冊になっていました(笑)
見た目や邦訳の印象と違っていることがよくあったので・・。
短いのが読みやすいとは限らないですね。
例えば、Running Man(『バトルランナー』)は、
日本語では、ハイペースで読んで面白かった記憶が
あったので、「原書も期待できる!」と思っていたら
SF的な語彙が意外にひっかかってしまいました。
やはり実際に読んでみなくては分からないものだと
あらためて思いました。
Kingは大、大好きな作家だけあって、
2ページにまとめるのが、あれもこれも入れたくて
もう大変〜〜(笑)でも、ガイドブックとしては、
ちょうどいい分量だと思いました。
まりあさん、そして、執筆された皆さんの個性が豊かで、
ページをめくるのが楽しいです。

「ミステリではじめる英語100万語」を担当させていただいて、
また貴重な体験ができました。
まりあさん、ありがとうございました!

*** Kingの欄の読者の皆様へ *************

訂正があります。

〉〉●Thinner
〉〉(これは、めずらしく、序盤から一気に話が盛り上がります。3部に分かれているけど、2部以降展開が読めません。大どんでん返し。おすすめです

あとで確認しましたら、Thinnerは3部構成ではありません。
勘違いしていました。すみません。
でも、「序盤から一気に話が盛り上がって展開が読めない」
のは本当です。大どんでん返しをお楽しみに!
Kingが、最初Richard Bachman名義で出版したものですが、
しょっぱなから、Kingらしさ全開。
別ペンネームで通せるとは思えない本です。

***************************

〉  詳しいご報告ありがとうございました。
〉  「ミステリではじめる英語100万語」はどのシリーズも
〉  見開き2ページ(1ページのものも少し)なので、Kingも
〉  2ページしかなく、とても残念に思っていました。

〉  こうして、あの2ページがどうやって凝縮されたのか、をみなさん
〉  とともに経過を読ませて頂くことが出来てとても嬉しいです。

〉  「ミステリではじめる英語100万語」や「多聴多読マガジン」の
〉  しおさんが書かれた数ページが、どれだけの実践に裏打ちされた
〉  ものかお分かり頂けたと思います。
〉  
〉  生やさしい努力でないともいえますが、到達したレベルの高さ
〉  を思えば、4年7ヶ月は短いといって良いのではないでしょうか?
〉 「ここまで集中出来ないと思う..」という方は、この半分の
〉  ペースにするとして10年。中学から大学までの英語学習期間と同じ。
〉  到達地点のレベルには圧倒的な違い!

〉  多読でどのくらい高い英語力をつけることが出来るか?
〉  どのくらいの時間がかかるか?という昨今掲示板を賑わして
〉  いる話題にも答えていると思います。

〉  また、SSSでは「他人は他人、自分は自分」でもあります。
〉  「趣味のペパーバック/絵本読書」の方はそれで良いのですし、
〉  翁家さんの言い得て妙な表現をお借りしますが、「クチコミとして
〉  の書評」も貴重です。しおさんの報告に圧倒されてしまうことの
〉  ないよう老婆心ながら書き添えます。
〉  
〉  「ミステリではじめる英語100万語」お求めの方は是非以下Kingの項を
〉  プリントアウトして張り込んで頂けたらと存じます。

〉〉2005年9〜12月 音への移行 その2  <Stephen King と シャドーイング>
〉〉---------------------------------------------------------------------
〉〉◆Stephen Kingのペーペーバック

〉〉そうこうしている間に夏が終わりました。まりあさんの『ミステリーで100万語』のStephen Kingのページを担当になったので、年末までに間に合わせねばとKingのペーパーバックをまとめて読みました。読んだのは以下の12冊です。
〉〉(いままでに読んだ7冊とあわせると19冊になりました。)

〉〉●The Green Mile 
〉〉(伏線の張り方が見事!心憎いまでです)
〉〉●The Eyes of the Dragon 
〉〉(Kingが娘さんのために書いたファンタジー、というけれど、性的な表現もあるし、ほんとに娘さん読んだかな?人間の心の弱さを鋭く突くところはKing節。)
〉〉●Pet Sematary
〉〉(怖すぎです。前書きによると。Kingへのファンレターでは、Shiningが一番怖いという意見が多いそうですが、King自身は、このPet Semataryが一番怖いと思っているそうです。これを書き終えたとき、「一線を超えてしまった」としばらく引き出しに封印していたとのこと。)
〉〉●The Long Walk
〉〉(少年たちがひたすら歩き続けるサバイバル耐久レース。レース中にそれぞれの少年たちの生い立ちが分かり、人間ドラマが繰り広げられる。一気に読まないと途中でつらくなる。)
〉〉●Thinner
〉〉(これは、めずらしく、序盤から一気に話が盛り上がります。3部に分かれているけど、2部以降展開が読めません。大どんでん返し。おすすめです)
〉〉●The Colorado Kid 
〉〉(この本だけはお薦めしません。約3万語で薄くてよさそうですが、Amazonの宣伝文と表紙のイラストを信じて、ハードボイルドだと思って買った人は怒るでしょう。「ええっ、これで終わっちゃうの!?」)
〉〉●The Running Man
〉〉(The Long Walkと同じく、時間がとれたときに一気に読みたいタイプの本。未来世界が舞台で、ちょっとSFな語彙がひっかかる。)
〉〉●Misery
〉〉(これも怖すぎです。DVDも買ったのですが、勇気がなくて見てません。オーディオブックも買いましたが、怖すぎてシャドーイングできません。)
〉〉●Carrie
〉〉(学生時代邦訳で読んだことがあります。あらためて英語で読むと、新聞記事と物語が交互に進む構成が新鮮。Carrieがほんの少し学校生活に希望を持ち始めたところで「青春」の甘酸っぱい心の動きをひしひし思い出して、物語全体の残酷さをおもうと胸が痛くなりました。)
〉〉●Skelton Crew
〉〉(短編集。この中で一番怖い話といえば、やはりThe Mistでしょう。The Mistだけドラマ化したCDもあります。私が好きなのは、Mrs. Todd's Shortcut。不思議な、とても美しい、物語です。)
〉〉●On Writing 
〉〉(この本大好きです。Bag of Bonesもそうですが、この本を読んでいると、次々に読んでおきたいPBが出てきて困ります)
〉〉●Bag of Bones
〉〉(「読んでよかった、面白かった!」と思いましたが、とにかく長いです。オーディオブックだと22時間近くあります。盛り上がるまでに普通のPB1冊分くらい費やしてます。King先生、もっと早く盛り上げてほしいです。後半すごい展開で面白いのになあ。このオーディオブックのおかげで、さらに音に開眼しました。あとで詳しく書きます。Du Maurierの Rebecca(『レベッカ』)と重なるところが随所にあります。)

〉〉 大好きなKing先生の本でも、3か月も続けるとしんどいので、絵本も並行して読んでいました。絵本と恐怖の世界の往復は、なかなかよかったです。

〉〉〉<2005年12月>
〉〉●Bag of Bones (Stephen King)

〉〉 『ミステリーで100万語』は、「Kingの作品で読みやすい本を選ぶ」のが目的なので、比較的薄めの物を優先して読んでいき、最後にこのBag of Bones(19万6千語)が残ってしまいました。
〉〉(43万6千語のItや、56万5千語のThe Standは論外なのではじめからリストにいれてません。)
〉〉 「ボリュームがあるし、ちょっとつらいな・・・」と、夏のHarry Potterのことを思い出し、iTunes Music StoreでBag of Bonesのオーディオブックをダウンロードしてみました。(King自身が朗読しているのが購入の決め手です)
〉〉 早速、ウォーキングのとき聞いてみたら、Kingがはっきりと感情をこめて読んでくれているし、音楽がうまく使われていて、よく出来たオーディオブックなのです。
〉〉 「Kingはちょっと無理だろう」と思っていたのに、歩きながらも意外と筋が分かるので、すっかり嬉しくなってしまい、その日は夕食の準備をしているときも、ずっと聞き続けていました。
〉〉  音だけ聞いたところは、いったん戻って本を読み直してから先に進んでいたのですが、音だけで分かる部分がどんどん増えていきました。
〉〉 後半話が盛り上がってきてジェットコースター状態になるとまどろっこしくて、確認などしていられなくなり、聞く→読む→聞く→読む→で最後まで突っ走ってしまいました。
〉〉  最後に、Stephen Kingのインタビューがおまけでついていて、なぜ自分が朗読したかという話で、Kingは「作家はActorとしてトレーニングを受けているわけではないが、その文が『どのように読まれるべきか(聞こえるべきか)』が分かっている」
〉〉(I think writers know how things are supposed to sound)
〉〉と語っています。
〉〉 なるほど、プロの朗読者は素晴らしいけれど、感情の入れ方や読み方が作家自身の解釈とは違うことがあるでしょう。この話は黒人バンドが登場するので、音楽や歌手、作曲の手配も必要で、なかなか凝った録音がされ、手間がかかってます。Kingは自分が思ったとおりの世界を作りあげたのだなーと、しみじみしました。
〉〉 Bag of Bonesは、聞き入ってしまうあまり、シャドーイングしようとしてもいつの間にか口が止まってしまいます。
〉〉 Kingのインタビューも楽しむことができて(一言一句、100パーセントじゃないですが、十分内容が分かって興味深く聞ける程度)、喜びがふつふつわきました。
〉〉 
〉〉◆なぜ、Bag of Bones を聞きとれたか?

〉〉・読書語数
〉〉 やはり多読年数を重ねて、読む力が伸びたことが大きいと思います。
〉〉 私は、2003年3月(多読1年2ヶ月目、440万語)に、約1ヶ月間、King月間と称して、The Dead Zone、Firestarter、The Shining、Different Seasonsの4冊を読みました。Kingは一文を長く、ずらずらと続けることが多く、このときは、まだ長い1文をすっと読めなくて、頭から2,3回読み直さないと進めないことがよくありました。かなり頑張って読んでいたと思います。
〉〉 2005年秋にKingをまとめ読みしたときは(多読3年8ヶ月〜10ヶ月、1427万語〜1572万語)、ひと息で読めなくて、つっかかるところが減りました。(もちろん、飛ばしてる単語はいっぱいありますよ!誤解なきよう。)

〉〉・Kingは早口ではない
〉〉  朗読者に左右される部分も大きいですね。Kingの朗読はプロではないけど、はっきりと読んでくれます。Bag of Bonesを1章分抜き出して速さを測定したら、164語/分でした。PBの朗読は200語/分近くのものもあるので、比較的ゆっくりの方だと思います。
〉〉 
〉〉・長編だから?
〉〉 掲示板で「短編より、長い話の方が、読んでいるうちにそのうち分かってくるからいい」という意見がよくでますが、それと似ています。でも、長編は途中で筋が見えなくなることもありますよね。そういうときは文字との併用がよいかもしれません。私のBag of Bonesの場合もそうでした。

〉〉・シャドーイングとストーリーにひたること
〉〉 Bag of Bonesの前に、The Lion, the Witch and the Wardrobe(ナルニア)のシャドーイングをして、その世界に浸りきって、聞く喜びに目覚めたことも理由だと思います。Harry Potterは、聞きながら読むことが多かったけれど、ナルニアは純粋に耳だけで1冊楽しんだので、自信がつきました。といっても、ナルニアは前に一度読んだことのある本です。自分の知っている、大好きな話に何回も没頭するのは、とても力がつくのかもしれません。
〉〉 


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