[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/11/23(10:08)]
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お名前: Raquel
投稿日: 2007/12/13(00:43)
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みなさま、こんにちは。
ロマンスしか読まない Raquel@元シンガポールです。
今年もAnnual Report となってしまいますが、12月3日に4周年を迎えました。
日本に帰ってきてから、丸2年すぎ、語数は、2500万語になりました。
今まで自分の好きな本を読むこと以外には、全く、興味がありませんでしたが、
8月に携帯プレイヤーを買ってもらってから、リスニングにはまっています。
○ 感想
4年目の感想ですが、英語を読み続ける体力がついたと思います。
読むスピードは速くなっていると思いますし、本が面白ければ1日でPB1冊を
読み切ることができるようになりました。
英語で普通にPBを読めるようになるのが目標だったので、着々と目標に近づいていると思います。
2003年12月 3日 多読開始
〜 2004年末 1年で読んだ語数 3575299語
〜 2005年末 〃 3449064語
〜 2006年11月末 〃 7231391語
〜 2007年現在 〃 8738831語
リスニング
〜 2007年現在 聞いた音源 PB 7冊分 70時間ほど?
去年の報告と比較して、今感じていることを書いてみます。
○ イメージ
去年、何か文章を考えようとすると、英語に占拠されてしまって日本語が思いつかない、
と書いていたことについていろいろ考えてみました。
以前どなたかの投稿にもありましたが、わたしも、英単語→日本語というプロセスではなく、
単語→イメージと、非常に感覚的に理解しているようです。
他の方はどうか分かりませんが、多分、これがわたしの言葉を理解したり処理するプロセスなのかなと思います。
なので、もやもやとしたイメージを言葉にしようとすると、イメージ→英単語、
となってしまうのだと思いました。
今年は、ちょっと残念ですが、英語があふれる瞬間が減ってしまったのですけど、
英語と日本語のイメージが頭の中で一致しつつあるのかなと思っています。
英語を読んでいて意味はわかっても、それを日本語に訳することは、相変わらず苦手です。
○ リスニング
海外に住んでいた割には大してリスニングが得意になったともいえない私、実は
ちょっとリスニングに対して苦手感があったんです。
だから、あえてリスニングをしようと今まで思わなかったんですが、携帯プレイヤーを買ったことが、
転機になりました。
今までMDプレイヤーを使っていた私にとって、オーディオブックを1冊全部入れられるというのは、
大きな利点でした。CDを一枚一枚MDに録音して、聞き終わったら替えるというのが
面倒くさかったんですよね(爆)
そして、聞き始めたら面白くて、すぐに夢中になってしまいました。
初めて聞き通せたのは、これまたロマンスです(笑)
朗読者が上手かったこと、翻訳で読んだことがあるので内容を知っていたこともあり、
多少聞き取れないところがあっても全然気にならず、聞き通せてしまったんですね。
それから気をよくして、いろいろ聞いています。
私にとってのリスニングの利点は、
・ 自分が目や手を動かさなくても、勝手に物語が進むので楽
・ 読書だと「このヒロインむかつく」とか思っていると、なかなか読み進めなくても
リスニングだと勝手に物語が進んでくれるので、気がついたら聞き終わっている。
・ できるものなら、24時間本を読んでいたい私にとって、移動中も本が聞けるのが嬉しい。(でも、運転中は危ないです)
上に書いたとおり、読み進められない本でも引っ張ってもらえたのが、
ジェーン・オースティンの "Pride and Prejudice"です。
今まで何度か読もうとしたのですが、古典なので現在のPBの文体よりも読みづらく、
何度も途中で嫌になってしまいました。
でも、朗読者が上手なこともあって、無味乾燥に思えた文章も耳で聞くと、
とっても生き生きと伝わってきたんです。
あー、やっぱり言葉って、文字じゃなくて音なんだなぁと思いました。
私が聞いたのは、iTunes ストアで7000円ほどで売っているバージョンですが、
この朗読者の方、ほんっとお上手なので、興味がある方は是非聞いてみてください。
Audibleなら、1クレジットで買えます。
と書くと、私がいかにも易々とリスニングをしているようですが、そうでもないんですよ。
朗読者の声や癖に慣れるまで、30分くらい何を言っているのか分からないことの方が多いです。
そんなときは、途中から最初に戻ってまた聞きます。
"Pride and Prejudice"も、最初の1時間を3回くらい聞いてます。
読むのだと、最初の50ページを何度も読んだりとか、めんどくさくてできませんけど、
リスニングだと家事の間や移動中に朗読者の方が読んでくれるので苦になりません(爆)
いろいろ聞きましたが、やはり普段たくさん親しんでいるジャンル(ロマンス)は
あらすじも何も知らないで初見(初聴)でもいけます。
(それでも、最低、主人公の名前くらいは知っていた方がいいです・笑)
でも、ファンタジーとか古典は内容をある程度知っていても難しいですね。
聞き始めて途中で止まっているのがいくつかありますが、多読と同じで、
たくさん聞いているうちにそのうち分かるようになるだろうと、気楽に構えています。
来年のご報告では、聞けた!と書けるといいな。
○ 目標
酒井先生には、目標なんて立てちゃだめ、と怒られるかもしれませんが、
今年はPBを100冊読めたらいいなと、密かに目標を立てていました。
12月半ばで88冊で、年内にあと12冊読めるわけがありませんが、
9割達成できたので、満足しています。
○ 面白かった本
今年は、ファンタジーやSF要素の強いロマンス、パラノーマルロマンスというのに
はまってしまいました。
ここ数年で一番勢いのいいジャンルだけあって、とっても面白いんですよ。
読んだ本の報告は、PBの掲示板に投稿しておきます。
こちらには、ロマンス以外で面白かった本をご紹介します。
・ "Jeeves and Friends" OBW5 21500語
ウッドハウスの有名な「ジーヴス」もののGRです。
20世紀初頭(?)、おっとりと気がいいけれどちょっと鈍い貴族の Bertie と、
彼に仕える有能な側仕え(valet)のJeeves の活躍というか、珍エピソードというか。
いかにもイギリス風のユーモアにあふれています。
貴族に興味がなければ面白くないかもしれませんが、ヒストリカルファンなら
楽しめると思います。
翻訳も出てますが、某社では valet を執事と訳されていて、違うだろっと
つっこみ入れたくなりました。
都内の某図書館にありますので、都民の方はお取り寄せで借りられます。
・ "Dolphin Music" CER5 23000語
表紙を見て「癒し系」と思ったら、割とハードな近未来SFで驚きました(笑)
統制社会に何の疑問も抱いていなかった主人公が、ふとした出来事から
反逆者と扱われてしまうお話です。
これも都民の方はお取り寄せで借りられます。
・ "Stardust" by Neil Gaiman YL6〜7 59000語
映画にもなりました。ニール・ゲイマンのファンタジーです。
片思いの少女に、「あの流れ星を取ってきたら自分の思いに応えて欲しい」と
約束してしまった青年の冒険ストーリーです。ロマンスもあります。
途中とラストが、映画とぜんっぜん違いますので、興味がある方はぜひ。
・ "The Proud Taste for Scarlet and Miniver" by E.L. Konigsburg YL6〜7 約32000語
(翻訳 「誇り高き王妃」)
「クローディアの秘密」などで有名なカニグズバーグの歴史物児童書です。
主人公は、エレノアール・ダキテーヌ。フランス王ルイ7世と結婚しましたが、
その後離婚し、後にイギリス王となる12歳年下のヘンリーと結婚した女性です。
設定は、エレアノールが天国へ召されて500年後(20世紀)、天国が舞台になっています。
エレアノールの愛する夫ヘンリーは、前世で犯した罪が重すぎて、彼女より先に亡くなったのに
未だに天国入りが認められません。
でも、天国に召された有能な弁護士をたくさん雇ったおかげで、いよいよ今日、昇天が許されるようなのです。
彼を待っている間、エレアノールは親しい人々と共に人生を振り返ります。
邦題が堅いので小難しい話かと思ったら、とっても生き生きしたヒロインで
すごく楽しいお話でした。
歴史好きにはぜひオススメです。
○ これから
これからも、読みたいものを読みたいように、ひたすら読んでいると思います。
リスニングも加わって、興味がまた広がってきました。
一年後に自分がどう変わっているのかが楽しみです。
ではみなさま、楽しい読書を♪
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