[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/11/25(04:27)]
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お名前: アトム http://abookstop.blog8.fc2.com/
投稿日: 2007/2/11(09:43)
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『本のこと』の板じゃないところにスレッドを立てるのは久しぶりでドキドキ。
アトムです。こんにちは。
昨年の暮れ、大晦日に1000万語を通過しました。
昨年年頭の目標の一つが「今年中に1000万語通過」だったので、ギリギリで達成です。
最初の500万語までは23ヶ月(1年11ヶ月)、
そこから1000万語までは31ヶ月(2年7ヶ月)かかりました。
なんかね、最初の500万語まではまめに通過報告をしていました。
それが自分の義務!みたいな(勝手に。全然義務じゃないんですけれど)
通過報告の呪縛、みたいな(勝手に呪われていなさい)。
それが500万語の報告を終えて
「次は1000万語まで報告をしなーい!」と決めたら気がすごく楽になって、
周り(多読以外のこと)を見る余裕ができました。
報告せねば、と思っていたころはわりと集中して多読していましたが、
それは知らず知らずのうちに「頑張って」いたということなのかもしれない。
「今回はこんなことに気づいた、コレを早く報告したいから早く区切りのいい語数まで読んでしまわないと。さあ読め読め」
という感じですかねえ。
区切りのいいところじゃなくても投稿すればよかったのにね。
ところが余裕ができると、全然読まない時期があっても焦らない。
後半の500万語で、多読は数ある趣味のうちの一つ、という位置づけがきっぱりと確立した感じです。
で、1000万語通過された多くの方が書いていらっしゃいますが、
1000万語読んだからって、なんでも読める、ってことにはなっていないです。
100万語通過したころは、その10倍読むなんてことは雲の上の話で、
まったく想像を超えていました。
そんなに読んだら、もう何でも読めるよねー?と思っていたけれど、
実際通過すると、思っていたより読めない。1000万語もただの通過点。
レベル7とか8などは確かに読めているけれど、
日本語で読むような理解度で読んでいるわけではないし。
でもね、語数を重ねた分、500万語のころより細かいところの理解度が上がったのはホント。
相対的な問題ですね。よく言われることですが、過去の自分との比較。
それも長い目で見て。
2年前に読んだ本を再読するとよくわかります、前より深く理解ができていることが。
でもね、なんかね、分かって読めることが多くなると、
読んでもわからない部分がより鮮明になる感じで、
やっぱり思ったほどは読めないな、と思ってしまうのかな(ややこしいな)。
分かるようになった単語の数も確かに増えたのだと思うけれど、
簡単な一つの単語が深く分かるようになったということのほうが成果かもなあ。
具体例は挙げられないけれど。
そういえば未だに長いつづりの単語は空読みしているような気がする。
今書きながら気づいたけれど、単語は「分かるようになる」んだよね。
「覚える」んじゃなくって。
あ、具体例を思いついた。
えっとね、anyとsomeのニュアンスがわかるようになった気がする。
なんだろ、anything と somethingの違い、というか。
あとね、would と shouldのニュアンスがわかるようになった気がする。
私の1000万語はこれだけの成果があればいいや(爆
実は800万語くらい読んだときに、
そろそろ1000万語だから、通過報告の準備をするか、と思いついたときがあって。
(「そろそろ」って思ってから1年半くらい経ちました。全然「そろそろ」じゃなかった)
そのときにいろいろ思いついたことをメモしていましたが、なんかもう、どうでもよくなった(笑
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総括すると、(といってもきっと総括にならないと思うけれど)
読んだ冊数は延べで1600冊でした。
そのうち絵本が半分以上です。絵本の延べ数はわからない。
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おっと、大事なことを忘れていた。
1000万語の通過本は
赤毛のアンの原書(『Anne of Green Gables』)です。
通過本にはこだわらないほうだけれど、
桁が変わるとき(100万語と1000万語)はやっぱり特別な通過点よね、
ってことで、この本での通過を狙っていました。
(で、記念すべき100万語通過本はなんだっけ?と記録を見たら、適当に通過したようでした。おかしいなあ)
「わたしと『赤毛のアン』」については
前にも何度か書いたことがあるような気がするので割愛させていただきますが、
とにかく思い入れのある本で。
愛があると実力以上のレベルでも読めることは証明されていますが(されてた?)、
この本の場合は逆に思い入れがありすぎて読めなかったという。
このお話は、最初どこの出版社からも相手にされず、
出版されるまでに、原稿が3年ぐらい屋根裏のトランクの中にしまわれていたと、日本語訳のあとがきに書いてあるのですが、
ああ、これがトランクにしまわれていた原稿なのね、それを私は今、目にしているのね
とひたすら感動でした。
そして、泣いて、笑って。
日本語訳ではアンの台詞より地の文のほうが読みやすいのに、
英語だと地の文が難しくてアンの台詞のほうが読みやすいのはおかしかったわ。
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英語の本が読めたらかっこいい、と酒井先生の『快読100万語!ペーパーバッグへの道』を買ったのが多読の始まりです。
(この出会いはほんとに運命です。あのときあの本屋に行かなかったら・・あのときあの通路を通らなかったら・・・)
えっと、私が多読を始めたのは2002年6月です。だから多読歴は4年と8ヶ月です。
GRのレベル0〜1はつまらん、と絵本に手を出し、
大好きな『大草原の小さな家』シリーズを読み、
これも大好きだった『ナルニア国物語』を読み(まだ全部読んでないけれど)、
多読開始前からなぜか持っていたハリーポッターをやっと読み(4巻までしか読んでないけれど)、
コレが読めたらすごいじゃん、と思っていた指輪物語(+ホビット)を読み、
英文学には欠かせないわよね、とアーサー王物語3部作を読み、
その合間に、昔邦訳で読んで面白かった本の、おお、そうだ、原作も読めるってことだよ?と
『ストリート・キッズ』と『夏への扉』『ストリート・キッズ』の原作を読み。
そして満を持して赤毛のアンですよ、
もう思い残すことはない。
思い残すことはないけれど、100冊を超える未読本が気がかり。(ってそれは思い残し)
で、いまさらこんなことをいうのもなんですが、
私、英語自体はやっぱりあまり好きではないみたい。
お話を読むのが好きなだけみたい。
本を読むのはもともと大好きなものですから。
翻訳されたものを読むってことは
訳者のフィルターを通して作品に触れているということなので、
誰のフィルターも通さずに、作者の意図をダイレクトに汲み取りたい、
という気持ちが強いようです、私。
だから本当は、絵本でも、
もともと独語で書かれたものを英語で読むのはやっぱりどうだろう、と思うわけです。
(でも読むんだけどね)
だからほんとうはミッフィーちゃんをオランダ語で読みたい。
(ムーミンはスウェーデン語で読みたい)
えーっと、だからなんだ、
そうだ、だから英語で書かれた物は英語のまま読めるように。
英語が読めたらかっこいいんじゃん?という「スタイル」重視ではじめた多読ですが、
本来読みたくない英語をいまだに読んでいるのは、そういう風に意識が変わったからだと思います。
「英語を読めるようになるためのストーリー」から「ストーリーを楽しむための英語」。
なんか下手すると、それってお勉強チックになりそうだけれど、そうならなかったことに感謝です。
最初に書かれた言葉でストーリーをもっともっと楽しむために、
英語をもっともっと自然に読めるようになるために、ストーリーをたくさん読む。
多読って、ほんとうに私向きだなあ。(先生、ありがとうございます)
私、思い通りに読めるようになるまで、英語で本を読むことは止めないと思います。
読めるようになっても止めないですけど(そりゃそう)。
だから、私は別にしゃべれなくてもいいんですね。
読めるだけいいのね。本が好きなの。
話せなくてもいいの。映画はあまり見ないの。
だからシャドーイングを本気でやる気にならないの。(おお、うまく着地した)
英語を使う環境にないし。
でも読んでいたら書きたくなってくるのです。しゃべりたくないけど書きたくなってくるのね。
で、チョコチョコ書いています。
はじめは考える時間が多かったですが、最近は吹っ切れてきました。
まあ、たいしたことは書いていないですけれど。文法とかよくわからないし。
恥をしのんでちょっとだけ公開。間違いは許してね。
I am making a curtain.
Making a curtain is simple.
You only have to sew 5 straight lines.
But each of lines is so long.
You may be bored during sewing a line.
ははは。なかなかよいカーテンが完成したことをご報告いたします。
そうだ、
この頃、問題集をやっています。
小学生の低学年がやるようなドリル。(英語圏の小学生ね)
今は1年生用のWritingの問題集。
面白いですよ、問題自体は易しいんだけれどそれを指示する問題文が難しかったり(笑
そのうち低学年用の文法書もやる予定です。
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これもどなたかが書いていらっしゃったと思うのですが、
今読むのが難しいと思うのはレベル3−4の本です。
それよりレベルの高いものは
「じっくり読んだところで全部わかって読めるはずはない」と割り切って、
「読み飛ばし」モードのスピード上げ目で読めるんですけれど、
下手にレベル3−4だと、読もうと思ったら全部分かって読めそうな気がして、
ちょっと不明な点があったら、その文を何度も読み返してみたりで(返り読みをしているわけではないですよ)
いまいちスピードに乗れないことがあるんですよね、
そういうときは非常に読みにくい。
でも、高いレベルの本を読んだ後の「読み飛ばし」モード持続のままこのレベルを読むと、非常に読みやすい。
いちばん加減が難しいゾーンです。
それでいて高いレベルの本を続けて読んでいるときより、
間に3−4のレベルを挟んだほうが、高いレベルの本も読みやすく感じます。
しばらく英語に触れずにいてもいきなりレベルの高い本は読めるけれど、
でもやっぱり易しいものから助走をつけたほうが読みやすいです。
パンダ読みはいつでも健在。
いつもに増して冗長な報告になりました。異様に長くないですか。
とりとめなくてすみません。内容も薄くてすみません。
なのにまだ書く。
シャドーイングにあまり魅力を感じない私ですが、
でも、英語を聞いてそのままわかるってどんな感じだろう、
という未知の世界に興味はあるんです。
だから、年頭に「来年からシャドーイングをする」と決めました。
来年からね。今年じゃないのね。
それから、英語で1000万語を通過したら今度は独語に力をいれる、と決めていました。
だから今年は独語年です。
今、私の中で独語が熱いです。
それから、絵本報告がフィナーレを迎えたら、
タドキストリンクに絵本のブログの登録申請をしようと思っていたのをすっかり忘れていました。
ははは、そのうち申請させていただきます。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次の報告は2000万語通過時の予定(律儀だからするよ:そこまで記録をつけていたらね
みなさまの多読生活が実りあるものになりますことを。
Happy Reading!
注)
大草原の小さな家シリーズ
Little Houseシリーズ。『Little House in the Big Woods』が1巻です。
読んだのは20万語を超えたとき。
ナルニア国物語
『The Lion, The Witch and The Wardrobe』はシリーズ的には2巻なのですが、これから読むように指導されています(笑
コレを読んだのは70万語を超えたとき。
ちなみにこれの次は4巻を読みます。
ハリーポッター
いまさらですが『Harry Potter and the Philosopher's Stone』が1巻です。
コレを読んだのは180万語を超えたとき。
英国版で読むのが私のこだわりです。
指輪物語
指輪物語を読む前に『The Hobbit』を読むといいと思います。
これもいまさらですが、指輪の1巻は『The Fellowship of the Ring』です。
ホビットを読んだのは500万語を超えたとき。
アーサー王物語3部作
『King Arthur Stories』800万語を超えたとき。
ストリート・キッズ
『A Cool Breeeze on the Underground』400万語を超えたとき。
夏への扉
『The Door into Summer』700万語を超えたとき。
赤毛のアン
『Anne of Green Gables』1000万語。
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