1,300万語通過

[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/11/24(23:27)]

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[報告] 400. 1,300万語通過

お名前: みゅう
投稿日: 2006/11/29(18:11)

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みゅうです。

11月27日、1300万語通過 & 10月末に多読開始4周年、ということでご報告です。

4年間ほとんど毎日、英語の本を読んでいたんだと思うとなんだか感慨深いものがありますが、お昼の休憩時間を読書にあててコンスタントに時間を取れるので、がむしゃらに読んでいるという気もあまりしません。一日のうち、本を読んでいる時間は40-50分くらいと思います。読速は150-180wpmといったところでしょうか。今回読んだJane EyreやThe name of the Roseは1頁あたり3分かかりました。1頁あたり2分くらいでないとさすがに読むのに負担を感じるので、この2冊はとりわけ読むのが難しい本だったということになります。どんな本でもサクサク読めるというレベルにはさすがに遠いのだと思いました。

今回新しいのは、毎日聴くようになったことです。といってもみゅうは高校生のときからずっとNHKのラジオ英会話を聴いていて、聴く力としてはこのラジオ英会話のスキットを注意して聴けばだいたい1-2回くらいで内容を理解できる程度、といったところでしょうか。短い会話であれば、聞き取りにはストレスを感じない程度なのですが、いかんせん長い話を英語で聴くのはとても大変に感じるということに気がついたのがこの夏あたりのことです。勤め先のトレーニングで、PCで資料を見ながら音声を電話で聴く、ということが数回続き、長時間英語を聞き続ける体力がない、と痛感しました。

実は多読を始めて半年・200万語通過したころにも多聴にも手を伸ばしており、そのときにMagic Tree House(1-8巻)やHarry Potterの1巻のCDなど購入したのですが、もっと聴きやすいと思われるGRの録音はカセットが主流で、CDでないと聴きにくい環境のみゅうにはなかなかつらいものがありました。そのころはMagic Tree Houseも問題なく聞けて理解できるというレベルには程遠く(MTHのシリーズはそのころのみゅうには読むのも結構難しい本でした)、結局読むほうに専念するようになったのです。その間は以前とかわらずNHKの英会話を毎日聴くのみだったのですが、3年ぶりにMTHのCDを聴いたところ、今度はちゃんと理解できました。以前はまったく聞き取れなかったHarry Potter 1(Fry朗読のUK版)も集中すれば8割程度理解でき、3年間1000万語ひたすら読んでいる間に聴く力もついたようだということになります。

ちょうど良いタイミングで「多聴多読マガジン Vol.1」が出てきましたの、付録CDを全部聴きました。結果は
 ・GRの朗読は全部理解できる
 ・VOA Special Englishは理解できるが、Specialでない普通のVOAは聞き取れるけれど理解できず
 ・素材集は、サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスのトラック以外は理解できた
というわけで、難しい内容だと理解できず、速いともちろん聞き取れないというわりと当たり前のものでした。最後のブロックたちの対話は早さが200wpmをちょっと越える程度で、みゅうの読速が最大で210wpm(易しいものを読んだときにしか出ない数字です)ですから、やっぱり読む速さより速いものは聞き取れないわけです。難しいものは読んでも読めないので、結局のところは読む方も平行して続け、英語のまま理解できる難易度を上げる・速度も上げていくことが必要なのかなと思うに至りました。

今のところはHarry Potter(UK版)ががんばれば理解できる程度、というところです。でもやっぱりHarry Potterだけ聴き続けると大変で疲れてしまう(読むのは楽しんですが・・・)ので、当面はYLがHarry Potterよりも易しいもので行こうかと考えています。それでもずいぶん選択肢はあるので。以前から、前に読んだ児童書(Little HouseやMagic Tree House)を再読したいと思っていたのですが、これらの児童書は朗読がCDでたくさん出ていて、なおかつわりと聴きやすいので、思い切って聴いて再読のかわりにしようかと計画中です。ということで、今のとこは聴く方の計画はだいたい以下のようなものでしょうか。ちなみに一日のうちで多聴の時間はだいたい30分くらい(通勤時間がメイン)です。

・YL:5-6のGRを聴いてストレスなく理解できるようになる
 → YL:4までは多少速くても聴いて理解できる
・YL:4-5程度の児童書を聴いてストレスなく理解できるようになる
 → Little Houseがこのあたり。ただしCDは速度がちょっと速めみたいですが、それでも理解できるように
・まだ読んだことのない(!)Series of Unfortunate Eventsを聴いて理解できるようになる
 → 1巻のCDだけ持っていますが、ねちっこいナレーションがなかなか良いです

以上はナレーションのプロが朗読している音声がほとんどです(不幸本はたしか何巻かの録音が著者の朗読だったような気が)。そうでない、誰が朗読しているものでも聞き取れるようになればいいなぁと思いますが、上にあげた計画をこなすだけでも半年以上かかると思いますので、あせらずのんびりやっていくつもりです。あとはシャドーイングも。。。。やろうやろうと思うのですが、ついつい聴く方に集中してしまい、いつの間にか口が止まってしまうのです・・・・。

以下、読んだ本と聴いた朗読CDの報告です。

<読んだ本>
()内:総語数

YL: 7-
Prince Caspian(C.S.Lewis)(44740)
ナルニアのシリーズの一冊。これも映画化されるそうで。再読なのですが、今回も結構難しく感じました(特に後半)。シリーズ全7冊の朗読CD(ISBN:0060793260)も買ったので、これから聴くのが楽しみです。各1冊を全部違う俳優が朗読していて、パッケージも凝っています。

YL: 8-
The Stars Shine Down(Sheldon)(133000)
今回の100万語で読んだ本はどれもかなり難しく感じたのですが、その中では一番読みやすかったです。読速200wpm。ただThe Other Side of the Midnightとかに比べると話があっけないような気が。

Trunk Music(Connelly)(142000)
Harry Boschシリーズです。シリーズ第1作に登場したエレノア・ウィッシュが再登場し、おぉ、と思ったり。半ばでちょっと理解度が下がりました。Boschのシリーズはみゅうにはちょっと読みにくいもののひとつです。それでも読み続けてしまうのですが。

YL: 9-
The Hobbit(Tolkien)(85000)
これが読めたら「指輪物語」にすすもう、と思っていましたが、児童書のはずがなかなか難しく、結局「指輪物語」はしばらくパスすることになりました・・・。ただなんというか文章のリズム感というのが良い感じでしたね。再読してもっと楽しめると良いです。

Jane Eyre(Charlotte Bronte)(207260)
100万語読むうちの1冊は古典文学を、というのが今の目標ですので、そのために読みました。難しいとは思うのですが、かなり以前とはいえ一度は翻訳を読んでいるおかげでなかなか良い理解度で読むことができました。あまりにも理解度が低いところは翻訳をちらっと見たりしたのですが、どうも英語で読めていないところは日本語でも読み飛ばすようなところなのだ、ということに気がつき、多読三原則のひとつ「わからないところは飛ばす」に非常に納得してしまった一冊です。あとは、翻訳を読むと注釈があって、聖書とかシェークスピアからの引用だったりするところが、英文だけ読んでも出典に気づかないのです。英米圏の人には常識のような知識が自分にはないのだな、と残念に感じました。

Hannibal(Harris)(130000)
今回の100万語で読んだものは難しいものばかりで、この本もなかなか手ごわいのですが、Harrisも読むのはもう3冊目ということで、さすがに慣れてきた感じです。また読んだ版は比較的文字が大きいので、そのためにとても読みやすく感じたとも言えます。内容については賛否が分かれるようにも思いますが、バッハやルネサンスの音楽を好むみゅうにとっては、フレミッシュスタイルのチェンバロを買ってご満悦・逮捕される以前はヴァージナルも所有していたというレクター博士はやはりとても興味深い人物です。あるエッセイに書かれていたことですが、レクター博士を演じる俳優のホプキンスは本当にピアノが上手で、映画「ハンニバル」でレクター博士がフィレンツェのカッポーニ宮でゴールドベルク変奏曲を演奏する場面の撮影に立ち会ったカッポーニ家の末裔は、ホプキンス氏が撮影の合間にピアノを巧みに演奏していたと語っていた、という話を読んだあとでは、本書のフィレンツェでの場面は特におもしろく読むことができました。

The Name of the Rose(Eco)(233239)
原書はイタリア語のはずですので、本書は英訳本ということになります。冒頭を日本語訳本でもちょっと確認してみたりしたのですが、どうも英訳本と食い違うようなところが。邦訳の解説を読むと、英訳本には一部原書からの省略があるそうで、ちょっと考えてしまいました。話の一本線は僧院内での殺人を追っていく、というものですが、宗教にからむいろいろな論議・「異端」に対する厳しい対処、など読んでいて興味はつきません。これが英語で全部理解できるといいのですが。先々、再読したいものです。

<聴いた本>
()内:速度(wpm)

多聴多読マガジン Vol.1
一部非常に難しい(あるいは速い)音声素材もありますが、ほとんどは現在のみゅうにはストレスなく理解できる素材で、とてもよいペースメーカーになりそうだと感じています。そろそろVol.2が出ますので、楽しみです。

VOA Special English(100) からいろいろ
当初はホームページからmp3ファイルをダウンロードし、スクリプトを印刷して文字でも確認していましたが、Podcastがあることがわかり、文字なしで聴くように。それであまり問題ないので、こちらもペースメーカー的に聴いていくようになりそうです。だいたい2日にひとつ、15分くらいの長さのコンテンツを聴いています。内容は映画や音楽の話題から時事まで幅広く、なかなか興味深いです。

以下、速度は本の総語数を録音の総時間で割った単純計算で出した概算です

The Black Cat and Other Stories(PGR3)(150)
短編集ですので、1話あたりの長さは10分前後。長時間集中する必要はないので、そういう点では聴きやすいのですが、朗読がところどころささやくようになるので、通勤電車内で聴いていると音が聞き取れないほど小さくなったりしたのが難点。

No.1 Ladies Detective(PGR3)(144)
1章あたり10分近くで終わる長さがちょうど良いです。終盤までは1章で話が完結する形式で、それもなお良かったりします。朗読は歯切れ良い女性の声で、なかなか聴きやすいです。

Magic Tree House vol.1-8(120)
著者自身による朗読ですが、とても上手な朗読で、とても聞き取りやすかったです。といっても以前はまるで理解できなかったわけですが。今回聴いた他のGRより速度は遅めみたいですが、それほどゆっくりだとは感じませんでした。

Picture of Dorian Gray(PGR4)(130)
印象としては、上記の"The lack Cat"と同じような感じ。低い男性の声で、まわりに他の音があると、聞き取りにくいかもしれません。なおYL3から4の素材になったことによる理解度の低下はありませんでした。

それでは、読む方で1400万語に到達したときに。。。。


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