[掲示板: 〈過去ログ〉1000万語・3年以上報告 -- 最新メッセージID: 980 // 時刻: 2024/11/25(19:50)]
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お名前: みゅう
投稿日: 2006/3/17(14:40)
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みゅうです。
3月17日にThomas Harrisの"Red Dragon"で1100万語を通過しましたので、そのご報告です。
1000万語から1100万語までは4ヶ月かかりました。900万語から1000万語までは2ヵ月半だったので、さすがにペースダウンですね。1000万語通過してとりあえずひとつ目標がクリアできたのもありますが、昨年暮れに、18年半いた我が家の飼い猫のみゅうちゃんに死なれてなんだかいろいろと手に付かない時期もあったからかもしれません。4月に転居を控えているのでまたまた本を読めない理由ができてしまいそうですが、これからものんびりマイペースで読んでいければと思っています。
そして1000万語読んだというといろいろ読んでいるようで、実はけっこう読んでいないんですねー。気がつくとKingを一冊も読んでおらず、レクター博士も読んでいない、ということで今回はこの2つを手に取りました。結果はなんとか筋は理解できていましたので、まあめでたしめでたし、といったところでしょうか。今回読んだKingの"Four Past Midnight"は分厚くて字も小さいせいかやっぱりものすごく難しく感じたので、次にKingをまた読むのはちょっと勇気がいりそうです。次は「指輪物語」を読もう、と行きたいところです。
読速は150-180wpmあたりです。悪いペースではないと思いますが、200くらい出ると、すらすら読んでいる、という感じがするのかなぁと思っています。みゅうはPB中心に読んでいて、それなりにもちろん楽しんで読んでいはいるのですが、ちょっと読みにくさを感じているのも事実で、そのあたりが読速があまりあがってこないのと関係しているのかもしれません。
では以下、いつも通り1000-1100万語で読んだ本を一通りご紹介します。
()内、著者名と総語数。
YL: 4-
Little House in Brookfield(Wilkes)(47277)
"Little House"シリーズのLauraのMa、Carolineのお話の第1巻。LauraのMaはなんであんなに何でもできるんだろうと思って読みましたが、残っている記録にフィクションを混ぜて書かれた本なのだそうで、Lauraの書いた本ではありませんし、Lauraの本とは挿絵も違います。けれども古きよき開拓地のアメリカを感じさせるのはLauraのシリーズと同じで、これもシリーズで読んでいけそうな楽しみな本です。YLは"Little House"のシリーズとあまりかわらないと思いますが、現代の生活と大違いのことを書いているので、単語が難しいと感じられるかもしれないのも"Little House"のシリーズと同じです。
Chasing Vermeer(Balliett)(39150)
オランダの画家フェルメールの絵画をめぐる謎解きの児童書。子供版"Da Vinci Code"といったところでしょうか。猫のみゅうちゃんに死なれてがっくりしている時に手に取ったので、あまりおもしろさとかを感じることができなかったみたいです。う〜ん。バナナさんから拝借。
YL: 7-
The Lion, the Witch and the Wardrobe(C.S.Lewis)(36135)
映画を見る前の予習も兼ねて再読。みゅうはシリーズ物をきちんと全部読破するタイプなのですが、ナルニアのシリーズは珍しく投げています。ナルニアを読み始めたのはGR中心に読んでいたころで、そのころのみゅうにはきっとナルニアは難しかったのでしょう。本書も最初に読んだときには後半がほとんど理解できなかったのですが、今回は再読ということもあり、さすがに理解度は上がっています。
YL: 8-
Harry Potter and the Goblet of Fire(Rowling)(191000)
こちらも映画前の予習で再読。最初に読んだときには、3巻からいきなり本の厚さが増したので「今回はちょっと長くて冗長なところもあるかも」と思ったのですが、再読の今回はちゃんと楽しめました。前回「長い」と思ったのは、単に理解度が浅かっただけだったみたいです。すでに6巻まで読んでいるのですが、いずれ出るであろう7巻を読むまでに順次5・6巻と再読していくでしょう。
A House Devided(Buck)(137858)
パール・バックの「大地」第3部。軍閥の跡取りとして育ちながら、父とは違う方向に進む一人息子のお話。貧しい小作人が大地主になる第1部に比べ、海外に主人公が出てしまう第3部はまったく違った雰囲気です。父・息子・孫の同じ一族を描いてこれほど異なる物語とは、読んで大満足のシリーズでした。読みやすさは第1部が一番、2部と3部は同じくらい少々難しいといったところでしょうか。
Secret Garden, Secret Window(King)(52000)
みゅうが初めて読むKing。やっぱりみゅうにはKingは少々難しいようですが、本作はおととしにジョニー・デップ主演の映画を見ていますので、それで理解を助けられたとも言えます。ただし映画と原著ではラストがぜんぜん違いますので、その違いを楽しみながら読めたのはなかなかうれしいこと。中編小説4篇を集めた"Four Past Midnight"の中の1作。他の3篇も100万語に一作くらいのペースで読む予定。
The Rainmaker(Grisham)(176000)
リーガルスクールを出たての新米弁護士(というか最初はまだ弁護士にもなっていなかった)が大手保険会社に立ち向かうお話。本筋の保険会社訴訟のほかにもいろいろな要素がからんでくるのでおもしろくてあっという間に読んでしまいました。17万語超は大長編なはずなのですが、そうは感じなかったです。"The Client"に比べたらどきどきしながら読むという感じはないですが、Grishamの本の中でもかなりおもしろいほうだと思います。
The Last Coyote(Connelly)(130000)
Harry Boschシリーズの4作目。Harryの母がむかし殺害された事件もからめた今回は、これまでよりさらに余韻が残る感じでちょっと毛色が違うかな、とも思いました。みゅうにはBoschのシリーズは少し難しめなので、理解度がもっと上がっているとさらによかったのに、といつも少し惜しく思っています。
YL: 9-
The Turn of the Screw(James)(50544)
ヘンリー・ジェイムズの不思議な幽霊譚「ねじの回転」の原著。多読で今まで読んだ本の中でも最高に難しかったように感じます。みゅうは「ねじの回転」が好きなので、当然ながら筋は知っていて読んでいるのですが、そうでなかったら読みきれなかったでしょう。1000万語通過でディケンズの「二都物語」を読んだのに気をよくして、「100万語に一冊は古典文学を」と思い手に取ったのですが、やっぱり古典は難しいですねー。本書を選んだのはあまり長くない小説だからなのですが、短ければ読めるかというとそうでもないみたいです。みゅうはオペラをまったくといっていいほど見ません(クラシックの器楽はよく聴きますが)が、「ねじの回転」のオペラは結構好きです。オペラと聞いて想像する豪華なつくりではなく、出演者も限られた室内オペラでちょっと変わってますが、なかなかいいです。ただし日本での上演頻度はほとんどないでしょう。残念。
Red Dragon(Harris)(110000)
ハンニバル・レクター博士が登場するトマス・ハリス作の「レッド・ドラゴン」。といっても、ここではまだレクター博士の登場頻度は少ないです。みゅうにとっては「いつか原書で読みたいあこがれの本」の最たるもののひとつだったので、そういう本を読むときには「難しくて読めなかったらどうしよう」と身構えてしまうのですが、直前に読んだ"The Turn of the Screw"があまりに難しかったのか思ったより読みやすかったです。"The Last Coyote"より理解度が上だったりしたのでなんだか意外に思いました。Chapterごとの長さがそれほどでもなく、話の展開も早いのでどんどん読めます。PB読みの皆さんには絶対読んで欲しいと思える本。ぜひどうぞ。
それでは次回はたぶん1200万語通過のときに。
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