[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/26(04:56)]
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お名前: まりあ@SSS http://buhimaman.at.webry.info/
投稿日: 2009/3/23(18:01)
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Kenyさん、はじめまして。 まりあ@SSSです。
〉辞書をひかない。わからない単語は飛ばす…などを意識して実行し出したのは10年位前になると思います。多読はおろかGRなど知らずに、自分なりに試行錯誤して似たような方法を取っていました。今までに読んでいたのは(文芸書が難しかったので)旅行ガイドやハイキングのハウツーなど実用書が殆どでした。文字数はこれらを勘定に入れると数千万〜数億に成ると思います。1ヶ月に、購読している洋雑誌だけで3cmぐらいになるんです。現在、高さ180cmの書架2本が洋書・洋雑誌で埋まっている状態です。
Kenyさんの場合は「英語多読」は十分で、「物語」多読を
どう進めようか?という問題のようですね。
英語経験はほとんど学校英語が中心、という平均的日本人が
多読を進める場合、「物語多読」→「英語多読」という経過に
なることが多いのですが、逆だったということで。
Kenyさんの場合は、いまさら「英語に入りやすい」ために推奨
されているGraded Readersを読まなくてもいいかと思います。
ところで、日本語での読書傾向はどうなのでしょう?
小説はお好きですか?
大変な読書家でも、エッセーやビジネス書、ハウツー本が
中心で小説を読まない方もいらっしゃいます。
そういう方が、英語の小説を読もうとすると、つらいものが
あるのではないかと想像します。
英語が分からないのではなく、小説というものになじめない、
そんな現象はありませんか?
日本語では小説が好き、是非英語の小説も読みたい。今まで
英語ではガイドやハウツーを読んでいたのは、単にその方が
英語が分かりやすかったため、ということでしたら、児童書の
物語から再挑戦ですね。
〉Little house in the big Woodsでてこずっていまして heartlandまで手が廻らないんです(T_T)
〉今まで実用書ばかり読んでいましたので、児童書と言うか文芸書が非常に読みにくくて四苦八苦です。別に単語が難しいわけでは無い、翻訳せずともきちんとイメージでき、読んで楽しいとは思う。しかし1回にせいぜい20分しか読み続けられない。それでも一ヶ月前に比べればだいぶ楽になっているので慣れの問題なんでしょうか?
小説や物語の英語は、微妙なニュアンスを醸すように書かれます
から、ガイドやハウツーのように「間違いなく分からせる」ことを
目指して書かれる英語とは違います。
ガイドやハウツーの英語はその場で完全に理解することが可能
ですが、物語の英語はその場では「英語」として意味が分かっても、
ストーリーの流れの中でどういう意味があるのかは分からないこと
もある。後まで読んで分かってくることもあるし、読者それぞれの
解釈に任せられることも多い。
日本語であまり小説を読まない方は、この「読者の解釈に任される」
部分の扱い方のコツが掴めていない心配があります。
例えば、人は時に心にもないことをいいますね。この心にもない
「さすが部長!ナイスショット」というセリフをどう文法解釈しても、
単語に詳しくても発言者の気持ちは分かりません。
日曜ゴルフ、主人公は平社員、などから「メタボ!腰回ってないなぁ..
サラリーマンはゴマするのが辛いよ」と思っているかも知れない。
部長はシングルプレーヤーで、見事なショットということもありうる。
「いいねえ、平日にもゴルフやってられて。こっちは月一やっとだわ」
と妬んでいるかも知れない。それは読者が流れから想像することです。
自分で登場人物の心情を想像できないと、ストリーの流れは辻褄が
合わなくなります。
辻褄が合わなくなったのは、どこかで英語の解釈が間違っていた
せいではないか?と思ってしまうとアリ地獄無限ループに落ちます。
物語では、英語を読むことよりも登場人物の感情を読むことの方が
ずっと大切なのです。
〉こういった場合はどうなんでしょう?
〉Little house…読んでいてなんですが"icicle"という言葉がわからなかったんです。発音を考えるとどうもアイシィクルらしい。するとアイス(氷)に関係する言葉かな?読み進めるとツララ(イメージ)に近いようだ。でもちょっと違う。
〉そこで「うむむ…(-_-;)」と考えこんでしまったんです。
Little houseは時代が古いので、アメリカ人の子どもも知らない
らしい日用品の名前などが出てきます。
お父さんが銃を分解して手入れをするシーンなど、銃を手に取る
ことがない日本人には、部品名を和訳して貰っても、英語で説明
して貰っても腑に落ちない。
こんな時はGoogle画像検索です。百聞(辞書引き)は一見(検索)
に如かずです。画像でみれば、英語をイメージで読む手助けに
なり、映画を見るように物語を読むことが出来るようになります。
私個人の意見としては、英米人並みの語彙力を身につけて英語を
読もうとするよりも、多少分からないところがあっても補える
想像力を養う方が早道だろう、と思っていますので、物語読書には
英和・英英ともに辞書には頼らないで読むことが望ましいと考えて
います。
かなり極端な辞書否定派に属しますが、それでも画像検索は
強くお薦めしています。日本にはない「物」は、見ておかないと
分かるはずがないのですから。そして「物」の姿が想像できれば
それ以外の動詞や形容詞を辞書なしで読む違和感を減らせます。
確かにツララも東京でまれに見るものと、東北地方と、アメリカ
各地でそれぞれ形状が違うでしょう。そうしたことは辞書でも
分からないし、1冊の本からも分かりません。だからこそ多読
なのです。幼児向けノンフィクションで出会うかもしれない、
別の物語で出会うかも知れない、そうするうちにどの範囲を
"icicle"と呼べるのか明確になってきます。それが多読の楽しみ
なんですよ。
ある単語に初めて出会ったときに、その単語を使える範囲まで
理解しようとすると辛くなります。専門書と違って物語では
単語の使い方が作者の自由裁量にまかされる部分が広いですから。
Happy Reading!
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