[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/25(02:59)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2005/6/5(00:30)
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akoさん、こんにちは。
〉めざせの皆さん、こんばんわ!
〉最近カウント作業してないけど、明らかに100万語未満のakoです。
一体何万語になってるのかな〜。ナゾの人、akoさん。果たして100万語まであと何年?
〉さて、「akoさん、アンタ、そんなことも知らなかったの?」と言われてしまいそうな話なんですが、ぜひぜひ、英語圏のコドモ本を読む機会の多いSSSの皆さんに聞いてもらいたいと思って、自分としては大発見な気分なので、つい書いてしまいました。
以下略させていただきましたが…
それは英語と日本語が語彙が対応しないという証しです。なぜ対応しないかというと、生態系や生活様式が異なるからです。
例えばヨーロッパでは牧畜が主要産業ですので、家畜に関する言葉が豊富です。牛でもcow、bull、oxという区別をします。buffaloとかbisonなんてヤツもいます。羊もsheep、ram、lambなどの区別があります。「牛」だけ、「羊」だけ、という言葉はありません。逆に日本では魚に関する言葉が豊富です。出世魚など、同じ魚でも呼び方が変わる、ということはおそらく英語ではないでしょう。英語では「はまち」「ぶり」を区別することはできないのです。ついでに、英語では「稲」「米」「ご飯」を区別できません。riceという言葉しかありません。
おそらく英語圏ではrabbitというウサギとhareというウサギが身近にいるのです。でも日本には「うさぎ」しかいなんです。
世界史クラブで「龍」と「ドラゴン」は別物だというお話をしましたよね。似ているように見えても姿や性質が微妙に違う…国が違えば言葉は一対一で対応しないことがあります。つまり厳密に言えばヨーロッパには「龍」は存在しないし、中国には「ドラゴン」は存在しないのです。言葉が存在しないということは、その言葉を使う人にはその概念が存在しないということです。日本人にはうさぎを二種類に分けて考える考えがないのです。
英語でriceというのに対して日本では田んぼに生えてる「稲」とか生の「米」とか炊いた「ご飯」とかいう区別をするように、clockとwatchを使い分けている人間にはその二つが「同じ」とは考えていないのではないかと思います。中国語でもこの二つは全く別の言葉です。中国ではclockを人に贈ってはいけません。watchは大丈夫。
日本語で「足」という言葉がありますが、英語にはlegとfootという区別があります。言葉が二つあるということは、二つの概念が別々に存在しているということです。
それから、世界にはあいさつすら対応しない言葉があります。
例えばインドネシア語では日本語の「さようなら」に当たる言葉がありません。去っていく人が残す言葉と、残る人が送る言葉があります。しかもそれは遠くて長い別れに使うもので、毎日会っている人が家へ帰るなどして別れるときは「また明日」「また今度」というような言葉を使います。
日本語の「はい」と英語の「yes」も対応しません。
高校の英会話の時間で最初にビックリしたのは、出席を取る時に「here」と答えなさいと言われたことでした。「はい」=「yes」じゃないんだ!ということを知りました。
中国語には「はい」「いいえ」に対応する言葉もありません。質問の言葉によって肯定・否定の言葉は変わります。
言葉はそれを使う人の概念、ものの考え方に深くかかわっています。特に日本語と英語は根本的に感覚が違う言葉ですが、それは系統が全く違うため文法や語彙に共通点が少ない、というだけでなく、ものの考え方、感じ方の深いところで違うものなのです。だからこそ日本語を介さないで英語のまま理解できるようになるのが大切なんです。
でもこういった区別に気がついてあれこれ考えるのが楽しいならそれもいいでしょう。子どもの図鑑など探せばあると思います。図鑑をながめてたらまたもや語数の進みが遅くなるかもしれませんが、それもまた楽しいのではないでしょうか。
それでは…。
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