遅いですか?(しかも、長いですー)

[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25675 // 時刻: 2024/6/29(21:01)]

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19376. 遅いですか?(しかも、長いですー)

お名前: れな
投稿日: 2004/6/20(10:22)

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脳内音読スレッドの皆様、こんにちは。
ええと、皆様にはじめまして、でしょうか。れなです。
この広場に書き込むのは久しぶり、っていうか書いたことないのかなー。
ROMは結構させていただいてますが、私はそういう意味ではイレギュラーな人なので、
気軽に皆様にアドバイスはできないのでした(汗)。

でも、脳内音読のお話は、以前から興味があって、この話題が出てくるとついつい(笑)。
しかも出遅れてるし(汗)。ちょっとよそで忙しくしてまして、その間にどなたか手練れの
アドバイザーの方が現れてるかなー、って思ってたのですが、これで完結してます?
私、ちょっと語ってもいいですか? 今更?

さて、始めに申し上げますと、私は脳内音読派ではありません。
現在は日本語でも英語でも、です。でも、映像派でもない。それは、私がヴィジュアル
面での想像力には欠けるタイプだから(笑)。

というわけで、ここまでですでにバレバレですが、私、文章長いんです。
ごめんなさい。なので、今回は先に結論書いておきますね。詳細を後から。
お忙しい方、あまり興味が持てない方はそれだけ読んでください。

脳内音読について、基本的なところをまとめてみると、多分こんな感じです。
前にどなたかがまとめてたような気も………。

1.誰もが最初は脳内音読。
2.日本語では脳内音読しない人は、読んでいるうちに英語でもできるようになる。
  しかし、そのための所要語数は、10万語単位ではなく、おそらく100万語
  単位である。
3.日本語でも脳内音読している人は、その読み方の方が合っているということ
  なので、気にする必要はない。
  もし、どうしても脳内音読をやめたいのであれば、ある程度の訓練が必要。
4.脳内音読している方がいいこともある(と私は思う)。

あ、ちょっと偉そう………。
では、ここから解説です。長いです。

まず、1と2について。私の経験から。
私は最初からPB読みだった人なので、その辺は適当に差し引いてお読みください。

私は、脳内音読派ではありません。でも、映像派でもないです。
本当の映像派の方々は、本当に細部まできっちりと映像化していくことができて、
でもだからこそ「わからないとそこで止まってしまう」ことがあると伺っていますが、
私はそうではないんです。私は、本を読んでいるとき、もしも本当に集中できている
なら「何も考えていない」です。日本語でも、英語でも。難しい本でも、簡単な本
でも。
電車を降りるとき本を閉じると、やっと現実に戻ってきます。言葉ではなく、本の
内容(のイメージ)だけが頭に残っています。だから、その内容を語るときには
完全に日本語(しかも自分の言葉)で、「見てきたように語り」ます(笑)。
逆に、「今読んでる本の中にこういう言葉があってー」みたいな話は、私には
あまりできないです。ものすごく印象的なフレーズだったら、さすがに覚えてます
けどねー。

集中できていないときには、(脳内)音読している時もあります。ただ、私は、音読を
始めると、どう発音するのかに気をとられて、全く内容が頭に入ってこなくなるんです。
だから、集中状態に戻れないときには、そこで本を閉じて日本語の本に切り替えたり
してしまいます。

その中間状態は、「内容を意識している」状態。一語一語は全然気にしてなくて、
文章レベルで「ああ、こういう表現になるのね」とか、そういうことを考えていたり、
ちょっと日本語にしてみたり、という感じ。

で、これは現在でも集中力の発揮状態によって違うわけですが、ここに至るまでには
それなりの時間が。こんな感じです。

〜50万語 :すべて脳内音読。
       当時は「知っている単語だけを拾う」読み方だったため、これが可能
       だった模様。PB1頁に10分とか20分とか(笑)
〜100万語:「内容を意識している」状態が混ざるようになる。
       頭の中の英語回路が読書回路とつながり始めて、少し楽に。
       それまでは「頭の中でCD-ROMチェンジャーが回っている」音がしてました。
〜200万語:ほぼ「内容を意識している」状態で読むようになる。
       読んだ本の内容を、「見てきたように」語れるようになりました(笑)。
       この時点で、1頁は3〜5分くらいかな。
〜300万語:「何も考えない」状態で読めるようになる。
       言葉を意識しないし、内容も意識しない。ある意味忘我の境?
       だからといって読むのがすごく速くなるかというとそうでもないです。
       1頁2〜3分。
500万語〜:本の中にない(単独の)英文でも、それなりに読めるようになる。
       あ、これは脳内音読には関係ないかな。
       読書速度はそんなに上がってません。今も1頁1分半〜3分くらい。

そんなわけで、「量が解決する」というのは本当です。でも、その量が尋常じゃない(笑)。
個人差はあると思いますが、いつかは、きっと大丈夫。「今すぐ速度を上げたい」
と言われるとどうしようかなー? ですが(私も速い方じゃないし)、個人的には、
「自分の好きな読みたい本をがんがん読んでると、読みたさのあまりに速くなる」と、
思ってます。


それから、3と4ですね。
日本語でも脳内音読の方が、いきなり英語だけを黙読にしようとしても、それは難しい
模様です。理由はもちろん「元々そういう読書回路になっていないから」。
多分、英語でも語数を重ねると、もともと脳の中にあった読書回路とつながって、日本語読書と
同じ感じで読めるようになるんだと思います。まあ、これは私の実感による勝手な推論なん
ですが(笑)。

なので、もし、どうしても脳内音読をやめたい、となったら、読書回路を黙読用に
スイッチしなければなりません。そこまでしてやめたいのかなー、というのが、どう
でしょう?

実際にやった方もいらしたみたい。私の周囲でも、弟がチャレンジ中(日本語)。
ええとこれは、英語だけにこだわるのでなければ、急がば回れってことで、あえて日本語の
本をまとめて読んで、そちらで練習する方が効率的です。
それはそうですよね。英語で、「読めないー。わからないー」とか思いつつやるよりは、
慣れた日本語でがーっととばしつつやる方がずっと楽ですから。方法としては、
「別のことを考えつつ読む」「音楽をかけておいて、そちらに意識を向けつつ読む」
「お箸をくわえて読む(←実際に口を動かすわけじゃないけど、でもやっぱり、これを
すると意識のどこかでブロックがかかるらしいです)」などがある模様。

日本語で黙読できるようになれば、そしてそれが定着すれば、後はただただ読んでいけば
いつかは英語でも脳内黙読できるようになります。

でもね、私は実は「英語を使えるようになるには脳内音読の方がいいのかも」と思って
いたりします(笑)。あ、弟は英語は読まない人です。日本語の本を読むのがあまりに
のろくて嫌になってるみたいだったので推奨しました。だから、それは別問題(爆)。

私は「本だけ読めればいいや」な人です。だから、これまでほとんど、音には注目して
来ませんでした。脳内音読もしない人ですから、私の中では英単語はスペルのまま、
その印象だけで存在しています。読むにはそれで困りません。

でも、これって、「考えたり喋ったりしようとしても呼び出せない」んです(汗)。
考えるときにはさすがに脳内で音声化しないとだめなのに、どこにも音声のとっかかりが
ないから、知っているのに出てこない。逆に、聞いていてスペルはわかるけど、
それを取り込んで理解する前に次の単語が聞こえてしまって、処理しきれない。

多分、ずっと脳内音読してる方々は、こんなことにはならないですよね。
だって、発音知ってるんですもん。頭の中で、ちゃんとつながってるんですもん。
最初は誰でも一緒かもしれませんけれど、その後の適応は全然違うはずだと思います。

だから、「ううん、自分は本さえ読めればそれでいい。速くなりたいから黙読したい」
と思う方以外は、「発音もマスターできてラッキー!」と思ってその道を極めても
いいんじゃないかなー、って思います(←ちょっと羨ましい)。

後から出てきて長々とごめんなさいー。
では皆様、楽しい読書を。
おつきあいありがとうございました。

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