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18477. Re: 主人公の語り口は Huckleberry Finn 以降
お名前: モーリン
投稿日: 2004/2/11(01:13)
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rockmanさん、こんばんわ。
モーリンです。
〉先日、「ハリーポッターと賢者の石」を(思いっきり)キリン読みで読みました。
〉絵本や児童書は今まで苦手だったんですが、さすがにハリポタは内容も面白く、
〉夢中で読むことができ、やっと楽しい児童書に出会うことができました。
すごおい。読んじゃったんですね。私も今月読もうと思ってます。
でも、他にもおもしろい児童書はあると思いますのでいろいろ読んでみてください。
児童書はGR以上に好みが分かれるかもしれないので、好みが近いタドキストが
おもしろいと言っているものを選んだらいいかもしれません。
〉このとき、「何か、今までいっぱい読んできたGRの英語とちょっと違うなぁ」と、
〉ふと、感じました。うまく表現できませんが、GRの英語は文語的で文章を書くため
〉の英語であるように感じ、児童書の英語はもっと日常的な、口語的な英語のように
〉感じました。このような理解でよろしいのでしょうか?
GRはご存知のように制限された英語で書かれているので、表現がぎこちなくなってしまう
ということがあるのは否めないですね。
でも、実はそれ以上に差があるのはGRは作者の語り口になっているものが多いのに
対して、児童書は主人公の語り口になっているものが多いということです。そして、
作者の語り口は文語調になり、主人公の語り口は口語調になるということです。
主人公の語り口で物語が語られるのは新しい流れで Mark Twain の Hucklberry Finn が
最初だそうです。その意味で Hucklberry Finn は近代のどの小説より偉大だと
ヘミングウェイ(確か?)が評価していたらしいです。ということで、名作の retold の多い
GRには文語調のものが多くなってしまい、口語調の多い児童書の文の方が生き生きと
感じられるということになってしまうのだと思います。
(でも、Harry Potter は主人公の語り口ではないから、やぱり制限された英語だけのせいかあ)
〉またSSSでは児童書や絵本をたくさん読むことを推奨されていますが、それは
〉より日常的な、普段着の英語を身につけるため?と考えてもよろしいのでしょう
〉か? 理屈っぽい質問ですみませんが、よろしくお願いします。
私の理解ですが日常的な、というか英語圏で小さな子供でもあたりまえに使っている
ようか簡単な表現に慣れるということではないでしょうか。
たとえば簡単な英語で書かれた表現がわからないと、いくら難しい単語の意味を
調べても文全体の意味がわかりません。ところが今の学校英語ではこういった
簡単な表現がちゃんと理解できるようになっていません(たとえば cross とか)。
では、Happy Reading!
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