Re: 【やや18禁】 I'm coming.

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15372. Re: 【やや18禁】 I'm coming.

お名前: Julie
投稿日: 2003/7/7(23:20)

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みなさん、こんばんは。Julie@82万語です。

ここで語数を出したのは、秋男さん(666万語! Oh,man!)との差が
それだけありますよ、承知しておいてね、と読んでる方にいいたいわけですね。

〉〉道化師さんのおっしゃるとおりですね、comeとgo。

〉 う〜む、わたしよくわかってなかったなと反省しております。
〉 come は、「中心へ」・・・単に「ある場所へ」というわけではないんですね。
〉 う〜む・・・たいへんなことに気付いてしまいました。

う〜む。わたしもよくわかってなかったのです。
おわびと訂正をしたのは、円が小さくなっていくイメージ
(007のオープニングの黒い円がちいさくなるやつ)ではないな、
と思ったからです。focus とは違う。
come はやっぱり「移動」で、矢印のイメージ、
外側の円のところから「中心ヘ」の「移動」だと思うのです。
別に秋男さんはそういう風にはとらえてないですが、
読んでる方の中に誤解している方がいるといけないな、とおもったわけです。
(1500人もいるのかしら、たんぽぽのわたげさん!)

〉 "I'm coming."のとき(と書くのはもどかしいですが)、想定されているのは
〉 自分たちの外にある「中心」であるということ。いみじくもわたしが「天国」
〉 と言った場所が、頭の中に描かれているのであろう。
〉 ここでポイントは、そこへ、ひとりで勝手に赴くのではなくて、みんな(みんな?)で
〉 収斂していきましょう、ということである。その「天国」は絶対的な場所であって
〉 2つも3つも存在するようなところではない。したがって、「あなたの天国とわたしの
〉 天国は違う」ということになると、これはもう癒し難い断絶になる。
〉 (ここで、"I've been to Paradise, but I've never been to me."という
〉  歌詞を思い出してしまった。これは今後の考察にゆだねよう。 )

ふむ、ふむ。
ここでポイントは、その場所「中心」というのは、今の話題(関心?)の
「中心」で、どこと言わなくても話に参加している人にはみんなわかっている
自明の場所なのですね。だから、秋男さんいわくの「みんなで収斂」になる。
それで、自明の場所ですから、あなたもわたしも同じ天国、です。

それで、私の連想は、違う方へいくんですが、a と the を思い出したんですね。
私の a と the の理解は、a = 初出、the = 既出(おたがいわかってるもの)
という程度(数年前に English Grammar in Use を斜め読みしたけど忘れた)
なのですが、もしかして英語って、あなたもわたしも同じことを指してるよね、
共通理解だよねってことを、かなり意識している言語なのではないでしょうか。

で、共通の「理想の場所(天国?)」を持っているというので思い出したのですが、
大学のキリスト教概論の聞きかじりで恐縮なんですが、
旧約、新約の「約」は、神との契約の「約」だという話です。
AさんとBさんは、契約できない(相手を信用できない)けれど、
Aさんと神が契約をかわし、Bさんと神が契約をかわしていれば、
二人は、神を介して契約ができる(相手を信用できる)と。

だから、唯一の絶対神で、神がいくつもいては困るわけです。
共通理解の基盤が崩れてしまいます。
そんなわけで、未開の地へ行くときは、まず宣教師を送ったり、
裁判の初めでは聖書に誓ったりします。
そうしてから相手を信用する作業に入るわけです。
(あ、これも、どっかで読んだ話の受け売りです)

そんなわけで、「あなたもわたしも同じ天国」という共通理解があるから
個人的にもなれるし(個人主義)、あなたとわたしの天国がちがう
となったら、ヒステリックに、即、敵となる気がします(フセインとかね)。

以上、ふう、話題変えたよ、のみですが、失礼します。

〉 これに対して日本語では、そういう絶対的な場所が想定されているわけではない。
〉 同じ所へ集まっていく、というのではなく、むしろ拡散してしまうイメージがある。
〉  (サザン『エロティカ・セブン』♪自分勝手に空を飛ぶ〜♪)
〉 「飛んでしまう、行ってしまう」という言葉からして、むしろそういう状態は
〉 「本来の自分」ではないのだ、と思われているフシすらある。

〉 ここでとつぜん思い出すのは「ハイジ」である。
〉 「ハイジ」にそんなシーンがあるのかと期待してはいけない。
〉 そうではなくて、おじいさんの「改心」の描き方の、原作と日本アニメとの違いである。
〉 (これは前にもどこかで言いましたが)
〉 アニメでは「おじいさんは村の人々に心を開きました」という感じなのだが、
〉 原作では違って、現実の人々に、というんじゃなくて、「神様と和解した」という
〉 ふうになっておるのです。これは非常に大きな違いです。「ハイジ」は全篇そんな
〉 感じなのですが、まず祈りなさい、神様に全てゆだねてしまいなさい、そうすれば
〉 Everything will turn out to be fine. だというのです。
〉 つまり、現実のここ、が解決すべき焦点ではなくて、むしろ意識を神様に集中させなさい、
〉 ということなんですね。
〉 (ここで、「南無阿弥陀仏」もそういうことじゃないか、というややこしいことを
〉  思い出してしまいましたが、無視します。)
〉 恐るべき想像力と「信じる心」で乗り切った『小公女』や、映画『ライフ・イズ・
〉 ビューティフル』にも一脈通じるものを感じますが、なんしかそういう、イデア論
〉 といいますか、現実のここではない、全てが集まっていく理想の場所みたいなものを
〉 考える傾向が西欧は強いのかなあと思います。 
〉 現実が比較的なまぬるかった日本との違いが表れてるんでしょうか。

〉 「理想の場所」が違う人とは永遠に平行線だけど、「理想の場所」が一致する人とは
〉 すごい強固なチームワークを発揮するんだなぁ、というのは、大リーグを初めて見た
〉 ときに感じました。それまで「アメリカ人は個人主義」と思ってたので、大リーグ
〉 で一致団結して戦ってる様子には驚かされました。むしろ「チームのために」という
〉 意識は日本の野球よりも強いという感じでした。
〉 アメリカ合衆国憲法制定についての本を最近読んだのですが、理想的な憲法を求めて
〉 とことん議論を詰めるさまには凄まじいものがありました。それぞれの持つ「理想」
〉 が強烈なので、議論も厳しいものになったのだと思われます。

〉 以上、要領を得なくなってきましたが、これにて失礼いたします。


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