Re: 【やや18禁】 I'm coming.

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15350. Re: 【やや18禁】 I'm coming.

お名前: 秋男
投稿日: 2003/7/7(12:58)

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 みなさん、こんにちは。やたら活気づいている秋男@「トマス秋茄子」への改名検討中 です。

〉道化師さんのおっしゃるとおりですね、comeとgo。

 う〜む、わたしよくわかってなかったなと反省しております。
 come は、「中心へ」・・・単に「ある場所へ」というわけではないんですね。
 う〜む・・・たいへんなことに気付いてしまいました。

 "I'm coming."のとき(と書くのはもどかしいですが)、想定されているのは
 自分たちの外にある「中心」であるということ。いみじくもわたしが「天国」
 と言った場所が、頭の中に描かれているのであろう。
 ここでポイントは、そこへ、ひとりで勝手に赴くのではなくて、みんな(みんな?)で
 収斂していきましょう、ということである。その「天国」は絶対的な場所であって
 2つも3つも存在するようなところではない。したがって、「あなたの天国とわたしの
 天国は違う」ということになると、これはもう癒し難い断絶になる。
 (ここで、"I've been to Paradise, but I've never been to me."という
  歌詞を思い出してしまった。これは今後の考察にゆだねよう。 )

 これに対して日本語では、そういう絶対的な場所が想定されているわけではない。
 同じ所へ集まっていく、というのではなく、むしろ拡散してしまうイメージがある。
  (サザン『エロティカ・セブン』♪自分勝手に空を飛ぶ〜♪)
 「飛んでしまう、行ってしまう」という言葉からして、むしろそういう状態は
 「本来の自分」ではないのだ、と思われているフシすらある。

 ここでとつぜん思い出すのは「ハイジ」である。
 「ハイジ」にそんなシーンがあるのかと期待してはいけない。
 そうではなくて、おじいさんの「改心」の描き方の、原作と日本アニメとの違いである。
 (これは前にもどこかで言いましたが)
 アニメでは「おじいさんは村の人々に心を開きました」という感じなのだが、
 原作では違って、現実の人々に、というんじゃなくて、「神様と和解した」という
 ふうになっておるのです。これは非常に大きな違いです。「ハイジ」は全篇そんな
 感じなのですが、まず祈りなさい、神様に全てゆだねてしまいなさい、そうすれば
 Everything will turn out to be fine. だというのです。
 つまり、現実のここ、が解決すべき焦点ではなくて、むしろ意識を神様に集中させなさい、
 ということなんですね。
 (ここで、「南無阿弥陀仏」もそういうことじゃないか、というややこしいことを
  思い出してしまいましたが、無視します。)
 恐るべき想像力と「信じる心」で乗り切った『小公女』や、映画『ライフ・イズ・
 ビューティフル』にも一脈通じるものを感じますが、なんしかそういう、イデア論
 といいますか、現実のここではない、全てが集まっていく理想の場所みたいなものを
 考える傾向が西欧は強いのかなあと思います。 
 現実が比較的なまぬるかった日本との違いが表れてるんでしょうか。

 「理想の場所」が違う人とは永遠に平行線だけど、「理想の場所」が一致する人とは
 すごい強固なチームワークを発揮するんだなぁ、というのは、大リーグを初めて見た
 ときに感じました。それまで「アメリカ人は個人主義」と思ってたので、大リーグ
 で一致団結して戦ってる様子には驚かされました。むしろ「チームのために」という
 意識は日本の野球よりも強いという感じでした。
 アメリカ合衆国憲法制定についての本を最近読んだのですが、理想的な憲法を求めて
 とことん議論を詰めるさまには凄まじいものがありました。それぞれの持つ「理想」
 が強烈なので、議論も厳しいものになったのだと思われます。

 以上、要領を得なくなってきましたが、これにて失礼いたします。


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