Re: goとcomeのイメージの説明

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15311. Re: goとcomeのイメージの説明

お名前: ぐら
投稿日: 2003/7/5(10:45)

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 道化師さん、はじめまして。ぐらです。
 遅くなりましたが、ワンミリオン峰登攀おめでとうございます!

〉話の発端は、私のつたない英語経験では、多読するまでは、
〉GOと言ったら「行く」で、COMEと言ったら「来る」だったんですね。

 私も、そうでした。

〉それが多読を初めて、どうもCOMEの使い方に誤解があるらしいと感じた訳です。
〉今居る所から、話題の事件現場に行くのもCOMEだし、
〉電話で話している時、他の友達の家に行くのもCOMEなんです。
〉でも、GOもやっぱり使われている。
〉英英でも英和でも辞書をひけば解るのかもしれないけれど、
〉それじゃSSSの流儀に反するし、
〉だいいち、GOもCOMEも今までに何回もひいた事があって、
〉未だに解ってないんだから、また今からもう一回ひいたからと言って
〉解るとも思えなかったので、「なんだろう?」って思いながら
〉読み続けていたんです。
〉で、ある時ふっと頭の中にイメージが涌いたんです。
〉イメージを言葉で説明するのは難しいのですけれど、
〉コンパスで描いた円を想像して下さい。
〉黒く描かれた円周と、針の穴の中心がありますね?
〉もし今話している私が、円周に立っていて、中心に向かって歩いて行くとしたら、
〉それはCOMEだと思った訳です。
〉逆に私が中心に居て、円周に向かって歩いていくとしたら
〉それはGOって事になる訳です。
〉たいがい、私たちは自分を世界の中心に据えて発語しますから
〉自分の今居る所への移動は必ずCOMEになるわけですけれど、
〉中心となる所はいつも自分がいるこことは限らない。
〉それこそ、会話をしてる二人の話題の中心となる場所もある訳です。
〉(半年前の新丸ビルだったり、今の六本木ヒルズだったり、
〉それとも、一家惨殺事件の起きた家だったり)
〉そういった中心への移動をCOMEと感じたんです。
〉円周から中心へ収斂して行くイメージです。
〉それに比べ、GOは、移動先にその時の話題の
〉必ず一つの中心とはなりきれない何かがあって、
〉(今、自分の居る所も中心として存在するからでしょうか)
〉その移動に、中心から円周へ拡散していくイメージが感じられたのです。
〉多分、この中心と円周(周縁)との間の双方向の運動のイメージって言うのは
〉結構、誰にでも潜在的に存在するイメージで、
〉この潜在イメージが、自ずと社会の存在構造にも影響していて、
〉王が中心に居て、その周縁を社会の構成員が取り巻いて居て、
〉その王と構成員の間を自由に行ったり(GO)来たり(COME)するのが、
〉道化師(トリックスター)で、それが私のハンドルの由来で・・・
〉と言うのは冗談です。
〉(文化人類学の本の読みかじりです。)

 私も、多読を始めてからgoとcomeが「あれ?今まで覚えてたのと、何か違う・・・」と考え始めました。
 ただ、100万語超えてもまだ漠然としていて。うまくその使い方を説明できなかったんですね。で、今ちょうど読んでいるダレンシャンの3巻目に、その「変なcome」が出てきたんです。ダレンシャンが女の子に彼女の家のクリスマスパーティに誘われてその家に電話したら彼女の父親がでて、パーティに来れるのか来れないのか?って、聞くんですね。で、ダレンシャンは「That's why I was ringing,to say I could come」と答えたんです。多読を始める前の感覚だったら、これはもう絶対に「I could go」です。この文章で、話の中心になっている場所へ行くことは「come」になるのかなって、感じました。

 で、今日道化師さんの「goとcome」の説明を読んで、「!!」すっごく納得できました。ほんとにありがとうございます。こういうのが、酒井先生がおっしゃる「辞書の弊害」なのかもしれませんね。「go=行く」「come=来る」って、インプットされてしまっていますから。

 なんか今日は、ずっともやもやしていた霧が晴れたような気分です。
 道化師さん、ほんとにありがとう!

 それでは、Happy Reading!


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