[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/23(01:54)]
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チビママさん、こんにちは。
私が勝手に感じていることですが…。
これは英語と日本語の文章そのものの違いのように思います。
日本語は主語がなくても成り立ちます。しかし英語は主語がなくては始まりません。しかも主語が既出のものだと代名詞を使うのが普通です。日本語の場合、英語に比べて「彼は」「彼女は」と言う代名詞を使うことは少なく、名前を繰り返し使うことの方が多いです。特に人間以外の場合はまず代名詞は使われないでしょう。Giving Treeも日本語ならずっと「木は」になっていて、「それは」「彼は」などといわないはずです。
つまり英語の場合、何かしら代名詞を使わなくてはいけないのです。そうするとどうしてもheかsheかitを選ばなくてはなりません。特に擬人化していて人格を感じさせるものの場合itだと味気がないのでheかsheかどちらかを選ばざるを得ないのでしょう。
ですから積極的に男性か女性かを規定していると言うより、原語の構造上「選ばざるを得ない」状況ゆえにそうなっているのではないかと思います。ですから厳密に考えるより「ただの代名詞」だと思って軽く流せばいいのではないでしょうか。
A.K.ル・グインが「闇の左手」とそれの姉妹編の短編を書いた時、ちょっとした言い訳を書いています。「闇の左手」の舞台は遥か彼方の星。その星の住民は両性体なのです。それで、heを使うか、sheを使うかで悩んだそうです。結局「闇の左手」は便宜上heを使うことにしました。しかし短編の方は、前にheを使ったから今度はsheを使うことにしたということです。でもどちらも男性か女性かを決定しているのではないということを説明していました。こういうことをわざわざ説明しなければならないような、代名詞が必要な言語って不便だと思いました。
日本語でも「彼」「彼女」と訳されるとどうしても性別を意識してしまうので、いっそのこと日本語の特性を生かして代名詞を排除して、全部その人物の名前のまま使って訳せばいいのではないかと思いました。
ですから書いてる本人も悩みながら「これはheにしよう」「今度はsheにしておこう」ぐらいの感じで決めているのかも…。
習慣的にheかsheか決まっているようなものもあるようです。猫はsheのことが多いようです。
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