Re: 【懐読】三人あわせてサリンジャー

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13603. Re: 【懐読】三人あわせてサリンジャー

お名前: 秋男
投稿日: 2003/4/12(11:44)

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 Kianさん、こんにちは。秋男です。

〉う、サリンジャーと聞いてついつい出てきてしまいました。
〉一時期サリンジャーにはまったことがあります。
〉今本棚を探したら日本語5冊、英語3冊もあってびっくりです。
〉しかも日本語の5冊のうち2冊は同じタイトルの新潮文庫と角川文庫。
〉英語3冊はどれも多読を始める前に買ったもの。
〉ほんとに私ってば何を考えてるやつなんでしょ。

 う〜む、なんだかKianさんらしいです。いえ、いい意味で。(笑)

〉〉 中学生のころ、毎週土曜日昼から、読書会をしていました。
〉〉 国語準備室で、先生一人と生徒三人で。

〉あ〜〜なんか、すごく楽しそう!

 よく考えたら、クラブもやってたから、毎週じゃなくて隔週だったんかな?
 楽しかったですよ〜。先生がようつきあってくださいましたわ。

〉〉 唐詩をよんだり、夏目漱石の「夢十夜」で議論したり、いろいろしてましたが、

〉おお、夏目漱石の「夢十夜」!大好きです!

 いいですよねー、夢十夜。わっけわからんのですがね。
 同じ新潮文庫に入ってた「文鳥」も良かったです。
 (そういえば、つげ義春にも文鳥の作品があったような・・・)

〉〉 ある時期、サリンジャーを読んでました。

〉中学生で?先生と?いったいどんな学校?どんな先生?(笑)

 奈良奈良(笑)。のんびりした雰囲気でした。
 サリンジャーなんて、背伸びしてたんですねぇ〜。名前は申せませんがA部くんと
 いうのがいまして、その人が当時、坂口安吾とかサルトルとか読んでる文学少年で、
 他の三人はまあ、その人につき従ってそれっぽい雰囲気を味わってただけだった
 のかもしれません。(彼はその後、ハイデガーの研究者になったとか・・・ あ〜、
 読む人が読んだらわかっちゃう。A部、ごめんな〜。)
 それにしてもつきあいのいい先生やった(いまだにつきあわせてますが)。スポーツの
 クラブや演劇部の顧問もしてはって、休日返上しまくり。われわれ中学生ながら、
 御家庭は大丈夫なんだろうかとあやぶんだものです。下の者から心配されるところは、
 酒井先生と共通するものがあるかも・・・

〉〉 サリンジャーといえば「ライ麦畑でつかまえて」が有名ですが、

〉はまったはまった(笑)

 
 やはり。

〉〉 そのとき読んでたのは、(もちろん日本語で)「バナナフィッシュにうってつけの日」などの、
〉〉 なんていう名前の家族だったでしょうか、あるきょうだいについて書かれた諸作品でした。

〉「ナイン・ストーリーズ」?

 あ、そうでしたね!! バナナフィッシュはそのうちのひとつだったんですね!
 思い出してきたー!!

〉〉 「フラニーとゾーイー」とか、「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」でしたっけ?

〉大学の時「フラニーとゾーイー」でレポート書いたことある。。

 すごい! 難しそう。

 
〉〉 屋根の梁って、なんだかおかしい気もする。

〉サリンジャーって確か日本語に翻訳するのに
〉「一字一句きちんと訳すこと」って条件出したんじゃなかったかなあ。
〉意訳はだめ!って。

 へー。
 でもサリンジャーの言いそうなことだ。(あんたサリンジャーの何?)

〉〉 シーモア、っていう名前を憶えているのですが、それは長男の名前でしたっけ、

〉そうそう。

〉〉 家族の名前でしたっけ?

〉家族は確かグラースじゃなかったっけ?

 う〜ん、思い出したー!!
 シャレで、See more grass! (glass?) とか言ってましたね。

〉〉 ともあれ、最初に読んだのが「バナナフィッシュ・・」で、わたしにとっては、
〉〉 わけわからんが、とても衝撃的な作品でした。

〉いや、これは絶対に忘れられない作品ですよね。
〉「大工よ・・」とか「シーモア −序章ー」のシーモアでしょう。
〉衝撃ですよね。

 ほんまほんま。はじめ読んだときは、欽ちゃんじゃありませんが、「どうしてそうなるの!?」
 と思いました。

〉〉 きょうだいのひとりの女の人が、ラストで嗚咽するような作品があったかと思うのですが、
〉〉 それが最も印象的でかつ好きだなあと思っていました。

〉う〜〜ん、どれだっけ?もう忘れたなあ。バナナ以外は。。。

 フラニーとゾーイーとちがったかなあ。。。

〉〉 (全然関係ありませんが、そのころ、横光利一の「春は馬車に乗って」とか好きでした。
〉〉  ほんとに全然関係なかったなー。)

〉う〜〜ん、これは分からないけど、秋男さんが好きだったんなら
〉いつか読んでみたいなあ。

 「いつか」、ですね。(ペギーさん的つっこみ)
 いやあ、当時、なんやしらん好きだったというだけで、夫婦像とか価値観が古くさいと思いますので、
 おすすめはいたしません。
 おすすめはいたしませんが、ちなみに太宰治の「女生徒」なんかも好きでした。

 
〉〉 だんだん思い出してきましたが、とにかく、俗物的なものとは全く折り合いのつけられないきょうだいで、
〉〉 いきおい、死んでしまうか、山にこもってしまうか、そんな運命しか待っていなさそうな人たち
〉〉 だったように思います。

〉そうそう。世間とは折り合えない人たちでしたよね。確か。(うろ覚えですが)

 そうそう、たぶん。(必殺うろおぼえ返し)

〉〉 (サリンジャー自身、山にこもってしまったそうですが、その後どうなったのでしょう。)

〉ほんっとに寡作ですよね。

 そうそう。でもあの作風で多作も変ですかね。

〉〉 とてもとてもなつかしいです。サリンジャー、いま原書で読んでみたいです。

〉私も多読を始めてからの目標の一つがサリンジャーなんですよ!
〉(この前もブラッドベリの時に同じこと言ってましたが)
〉でも、サリンジャーってきっと、ものすご〜〜〜〜〜く!
〉難しいと思いません?

 
 う〜ん、確かに。たとえ言葉自体が易しくてもね・・・

〉〉 あるいは、薄汚れてしまってるわたしなど、受け入れてくれないかもですね〜。

〉あ、薄汚れてるから難しいのか。。。。
〉う〜〜ん、永遠に読めないかも。。。(笑)

 
 いや〜、Kianさんは元気な女の子なので大丈夫と思います。(?)

〉〉 なんだかがらにもなくしんみりしてしまいました・・・
〉〉 ではではー。

〉またまた思い出させてくれてありがとう!秋男さん!

 いえいえ、もとはといえばKianさんのお話がきっかけです。
 (もっともとはといえばアトムさんなのですが・・・)
 こちらこそありがとうございました。

 出羽出羽


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