【懐読】三人あわせてサリンジャー

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13534. 【懐読】三人あわせてサリンジャー

お名前: 秋男
投稿日: 2003/4/11(00:15)

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 こんばんは。全く個人的な話で、オチも無いのですが・・・

〉ブラッドベリ、サリンジャー、オーウェル、ファージョン、
〉ミルン、グレアム、トールキン・・・

 サリンジャーに思い出があります。
 中学生のころ、毎週土曜日昼から、読書会をしていました。
 国語準備室で、先生一人と生徒三人で。
 唐詩をよんだり、夏目漱石の「夢十夜」で議論したり、いろいろしてましたが、
 ある時期、サリンジャーを読んでました。
 サリンジャーといえば「ライ麦畑でつかまえて」が有名ですが、
 そのとき読んでたのは、(もちろん日本語で)「バナナフィッシュにうってつけの日」などの、
 なんていう名前の家族だったでしょうか、あるきょうだいについて書かれた諸作品でした。
 「フラニーとゾーイー」とか、「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」でしたっけ?
 屋根の梁って、なんだかおかしい気もする。
 シーモア、っていう名前を憶えているのですが、それは長男の名前でしたっけ、
 家族の名前でしたっけ?
 ともあれ、最初に読んだのが「バナナフィッシュ・・」で、わたしにとっては、
 わけわからんが、とても衝撃的な作品でした。
 というか、それら諸作品のなかで、わけがわかったものなどひとつもなかったのですが、
 きょうだいのひとりの女の人が、ラストで嗚咽するような作品があったかと思うのですが、
 それが最も印象的でかつ好きだなあと思っていました。
 (全然関係ありませんが、そのころ、横光利一の「春は馬車に乗って」とか好きでした。
  ほんとに全然関係なかったなー。)
 だんだん思い出してきましたが、とにかく、俗物的なものとは全く折り合いのつけられないきょうだいで、
 いきおい、死んでしまうか、山にこもってしまうか、そんな運命しか待っていなさそうな人たち
 だったように思います。
 (サリンジャー自身、山にこもってしまったそうですが、その後どうなったのでしょう。)
 とてもとてもなつかしいです。サリンジャー、いま原書で読んでみたいです。
 あるいは、薄汚れてしまってるわたしなど、受け入れてくれないかもですね〜。
 なんだかがらにもなくしんみりしてしまいました・・・
 ではではー。


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