Re: 掘り出しニューベリー

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13011. Re: 掘り出しニューベリー

お名前: Ally http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/2792/
投稿日: 2003/3/25(12:56)

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ニューべリーの会の皆さん、こんにちは。Allyです。

ちょうどこの話題が出たときに図書館で借りてきていたのが、ニューベリーの
本で、「早く読んで紹介しなければ」というコンダラを背負い込んでしまいました。
コンダラを投げ捨てるため、まだ途中なのですが、紹介しておきます。

Everything on a Waffle
2002年のオナーブックです。
レベルは5くらい。癖がなく、さらりとした英文です。150ページ。
総語数30,000語。挿絵はありません。

カナダのCoal Harbourに住む11歳の少女、Primroseが主人公です。冒頭で、
いきなり船の事故で両親が亡くなり、Jackおじさんと暮らすことになります。
Primroseは両親の死を信じず、二人は無人島かどこかで助けを待っていると
考えています。
私が読んだのはまだ前半部分で、PrimroseがJackおじさんや、街のレストラン
(このレストランでは、どんなお料理も必ずワッフルの上に乗っています)を
きりもりするMiss Bowzerたちとの他愛ない話が中心で、両親の事故以外に
事件があるわけでもなく、淡々と話は進んでいます。

「○○さんが誰かに似ている」と言うと大抵「それはちがう」と言われて
しまうので、保証はできませんが、読み心地が江國香織みたいです。

面白いかどうかも分からないし、感動作品なのか、ちょっと可笑しいお話なのか、
そんなことも分からずに紹介するなっ!という声が聞こえてきそうですが、
この本にはとっても素敵な特徴があるのです。

全部で15章あるのですが、どの章も何かしらお料理が出てきて(recipe to follow)と
書いてある通り、その章の最後にはレシピが出てきます。
大抵、料理の本は何グラムとか、何分とか、細かい記述を見ただけでうんざり
してくるのですが、さすがニューベリー受賞小説家が書くレシピ!実に大らかに
現実に引き戻されずレシピを楽しむことができます。
しかもアスパラガスの最高の茹で方とか、Caramel Applesとか、素朴だし
簡単なものが多いけれど、なんだかとっても美味しそうなのです。

ふぅ。これで、コンダラもなくなったことだし、ゆっくり楽しみます〜。
他の掘り出しニューベリーの紹介も楽しみにしてます。
Happy Reading!


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