絵本報告 その4

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12773. 絵本報告 その4

お名前: アトム
投稿日: 2003/3/19(23:21)

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こんばんは、アトムです。4回目です。
いつもつきあってくださってありがとうございます。

今日、注文していたキングアーサーの3部作が届きました。
一緒に届いたハリーポッターの炎のゴブレットとほぼ同じ厚さで、
2冊を手に取り、しばし固まりました。
とりあえず、本棚には並べるスペースがありません。

で、今回は「多読に向かない絵本」をご紹介しようと思います。
(この掲示板の趣旨に反するかなあ。)

※イントロのアーサー王やハリーポッターは何の関係もありません。

まずは、マザーグース。
これは、語数を稼ごうとして読んでも全然面白くありません。
でも、英語ネイティブの意識の奥底に流れているであろうマザーグースを読むことで、
多読に奥行きが出るのではないかと思います。

1) The Arnold Lobel Book of Mother Goose
2) Tomie dePaola's Mother Goose
3) The Glorious Mother Goose  (Cooper Edens選)
4) Mother Goose (Tasha Tudor絵)
5) Mother Goose MATH  (Emily Bolam 絵)

1)は、図書館で借りてきてすぐ(中身を覗いただけで)アマゾンで注文してしまった1冊。
だって、まるごと全ページフルカラーのローベルさんですよ!あの「がまくんとかえるくん」の。
鉛筆の下書きの上にラフに色をつけています。「がまくん〜」よりカラフル。
約300個のrhymesが収まっています。時々開いています。シアワセ。

2)を借りてきたとき、「うーん1)を注文したのは早まったか?」と思いました。
約200のrhymesが収まっています。でもページ数は1)より50ページしか少なくないので、
1)よりは絵も文字もゆったりした感じです。ローベルさんと比較して、絵はきっちり描かれています。
どちらがいいかは好みでしょうね。
ここに収められているものは1)にほとんど入っているだろうと思って比べてみたのですが、
どっこい、2)にあって1)にないのもたくさんありました。
同じライムでも、少しずつ使われている単語が違ったりして、奥深し、マザーグース。

3)は過去のいろんな人がマザーグースに挿絵をつけたのを集めたもの。
By the Best Artist from the Pastって書かれていました。
少し絵が古臭く感じますが、竹久夢二が好きな方にはたまらない1冊でしょう。
(もちろんこの中に夢二の絵はないですよ。似た作風の方が多いです。)
以下、収められているArtistの名前です。
H. L. Stephens / Dorothy M. Wheeler / Anonymous/Kate Greenaway / Jessie Willcox Smith / L. Leslie Brooke / Walter Crane / H. Willebeek Le Mair / E. Boyd Smith / Fern Bisel Peat / Milo Winter / Paul Woodroffe / Anne Anderson / Marjory Hood / Frendrick Richardson / Arthur Rackham / W. Small / John Lawson / Eleanor W. Talbot / Margaret Tarrant / Walter Satterlee / Peter Newell / William Donahey / Jennie Harbour / Fanny Cory / Charles Robinson / Mabel Lucie Attwell / Mary Royt / Pauline Adams / Gordon Browne / Blanche McManus / G. J. Pinwell / Ramdolph Caldecott / Maria Kirk / John Hassall / Eulalie / Reginald Birch / Walter corbould / Florence Choate
Rhyme自体は42個収めれられています。

4)77verses。ちょっと古臭い絵。フルカラーではないです。
見開きごと交互にカラーとモノクロになっています。

6)Harriet Ziefert選。マザーグースの中で、数字の入っているものを選んでいます。

次は、こんなものを。

 ■Raymond Briggs

7)Father Christmas
(邦題:さむがりのサンタ)
カウントしたくても、漫画形式でときどき吹き出しにぼそぼそってセリフが書いてあるだけだから、カウントしていません。
でも細かいところまで描き込んでいて、ゆっくり眺めていたい本。

8)Father Christmas goes on Holiday
(邦題:サンタのなつやすみ)
寒がりのサンタさんが、夏休みを取ります。同じくカウントできない本。
私はこれより7)の方が好きです。

9)Snowman
(邦題:スノーマン)
これはカウントできないというより、字がない(笑)。感動します。
これには字のついたものがありました。
Snowman Story Book(レベル1)
でも、絵だけのほうがいいです。
字がある分、絵が少なくなっています。もったいないです。
絵で理解したほうが感動します。でも、これはGRのより絵(コマ)は多いです。

次の3冊はちゃんと字があるものです。ブリッグスさんついでにご紹介します。

10)Father Christmas Having a Wonderful Time! −A Storybook with Postcard to Send(590語)
(邦題:ごきげんなサンタのせかいりょこう)
寒がりのサンタが夏休みをとり(“Father Christmas goes on Holiday”)、
プレゼントを配り終えて(“Father Christmas”)
スノーマンのパーティーにでるまでが簡単にまとまっています。
イラストがスナップ写真風になっていて、サンタがお友達に葉書と写真を送る、という設定。

11)Jim and the Beanstalk(レベル2)(1,000語)
ジャックと豆の木の後話みたいなもの。巨人のためにJimはいろいろとやってあげる。

12)A Bit More Bert(レベル0)(360語)
(邦題:バートさんとバート)
Allan Ahlberg作。ブリッグスさんは絵だけです。
Moreとあるので、きっとBertのお話はまだあるのでしょう。
とっても読みやすく、レベル0でもお話に大満足です。面白かったです。
Bert's Dog / Bert's Haircut / Bert's Mother / Bert's Chips / Bert's Dog Again / Bert's Bedtime の6つのお話が入っています。

以前、酒井先生にブリッグスさんの本をたくさん教えていただきましたが、
全部は読めませんでした。
ブリッグスさんはマザーグースも描いているんですね。見てみたいです。

最後にこのひとのコレを

 ■Anthony Browne

13)Willy's Pictures(レベル3)(250語)
一応語数を数えたけれど、文字なんてどうでもいい!とっても楽しめる本です。
有名な絵をパロッているのですが、本の最後に正しい絵が載っていて、
その絵がどこに所属しているのかまで書いてあります。
この本の楽しいところは、間違い探しのような、ウォーリーを探せ!のように使えるところ!
私は何度も何度も絵を見比べました。まさかこんなに楽しめるとは思わなかった。
お勧め。絵はかわいくないですが、お子さんと一緒にどうぞ。
いえ、一人でも十分楽しめます。

ついでに他の作品も。

14)My Dad(レベル0)(130語)
(邦題:うちのパパってかっこいい)
僕のお父さんはすごいんだぞ!という本。お父さん大好き!という気持ちがあふれている。

15)Willy and Hugh(レベル2)(200語)
(邦題:ウィリーとともだち)
こういうふうに友達になるんだ、ってわかるお話。

それではまた。おやすみなさい。
次は何を紹介しようかなあ。


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