初めて多読指導をする者です

[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25675 // 時刻: 2024/7/20(05:44)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

12685. 初めて多読指導をする者です

お名前: 石塚 弦一郎
投稿日: 2003/3/18(23:02)

------------------------------

初めてお便りいたします。

現在英語教師歴23年ですが、ここで初めて多読の指導なるものを行ってみたいと思っております。現在の勤務校は、能力的には中程度から下にわたる生徒が在学中です。今までは比較的レベルの上の学校におりましたので、いわゆる精読を主体にした授業をずっと行ってきて、特にそれで支障は感じませんでした。しかし、現任校へ来てから、英語が苦手な生徒に接するようになり、彼らに少しでも英語が楽しく面白く感じられるようにしてあげたいとの思いにかられました。その時にメイソン紅子氏のコメントをある本で読み、その中に突破口を見た次第です。
 さて来月4月より担当する3年生のクラスで実施しようと、現在その方法を思案中なのですが、いくつかお聞きしたい点があり、お便りいたした次第です。まず私の置かれている状況を申し上げますと、以下のようなことになります。
ア) 3年生の4クラス(1クラス約40名)で実施したい。(3年生は全部で6クラスですが、他の2クラスはもう一人の先生が受け持つ) もしその先生の承諾が得られれば6クラスでの実施も視野に入れてはいます。
イ) 3年生はリーディング3時間とライティング3時間の計6時間英語の授業があるのですが、私の担当はそのうちのリーディング3時間分です。
ウ) そのリーディングには採用された教科書があります。ただ、定期試験等はもう一人の教員とは別々の内容で実施することになっているため、授業内容はある程度こちらの自由がききます。
エ) 生徒の大半はどちらかというと英語が苦手な者が多く、できるだけ避けて通りたいとの気持ちが大きいのが現実です。

さて以上のような環境の中で、何とかして多読指導を試みてみたいと考えているわけですが、以下のような疑問・不安があります。

1) 中程度の生徒はさておき、下位の生徒たちにはほとんど勉強をやる気力がありません。そんな生徒たちを相手に、複数クラス規模で、自主性を基盤とした多読指導が可能でしょうか?

   私は、ある程度は強制をしないと彼らはついてこないだろうと思っています。読書記録等をつけさせ、こちらでチェックすることも考えましたが、SSSで公開しておられる記録表を見てみても、やる気のない生徒なら、他人の記録表をほぼ真似て写し、読んだ風に見    
   せかけることも可能です。ならば読んだ内容を1対1で面接しチェックすることも考えられますが、4クラス160名もの生徒のチェックなど、日常の勤務の中では不可能です。やはり多読指導は少人数クラスなり、あるいはある程度英語に関心がある生徒でなければ成り
   立たないのではないでしょうか?(インターネット上で検索したほとんどの授業例は少人数が圧倒的でした)そこで、読んだ内容から試験に出題することも考えましたが、それぞれ自分の好きな本を選ぶことがSSS方式の基盤ですので、統一試験問題を作成するのも
   通常では困難です。(どなたか試験で対応された例などありましたらお教え願います)いずれにしましても、以上のような状況での本を読んだことのチェック方法についてのアドバイスをお伺いしたいと思います。

2) それぞれ自分の好きな本を選ばせることはとてもすばらしいことだと思うのですが、複数クラス規模で実施する場合、たとえばペンギンブックスのようなものを1種類につき何冊程度そろえておけば、生徒の希望に対応できるのでしょうか?

3) それぞれの生徒が1冊の本を読み終え、次の本を探しに来る場合、特に指示せねば、おそらく毎日不定期にバラバラに来るものと思われますが、少人数ならともかく、これだけの規模で実施する場合、何かよい手立てはありますか?

4) インターネット上で検索した実践例の中で、この多読指導の中の生徒の活動を成績に反映された方がいらしゃれば、どのような方法でなさったのかお教えください。それともこの指導は原則として成績には入れないのが理想なのでしょうか?

ざっと以上のような内容ですが、まったく初めての試みの故、まことに稚拙な質問ばかりですがお許し下さい。いずれにしましても、私はこのSSS方式の趣旨には大いに賛同するものです。ただ、それぞれの学校の状況がありますので、一律同じ方法でというのは無理があるものと感じています。それぞれのおかれた状況の中で、可能な限りSSS方式の趣旨を生かす手立てを考える必要があるのでは・・・と感じてます。どうか、ご理解下さり、上記の質問にお答え願います。また、本の購入についても、何かアドバイス等あればお願いいまします。


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.