[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/23(09:00)]
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酒井先生、ていねいなアドバイスありがとうございます。
〉70万語で迷い道、という例はいままであまりないと思うので、
〉杏樹さんの書き込みを見ながら、いろいろ考えてみました。
あまりないんですか?皆どのあたりで停滞するんでしょう。
〉このへんまで、ぼくなんかの考えつく助言はすべて試し済み!
そうなんですか。では正しい多読の道を進んできたということに?
〉なるほど。杏樹さんのように「好み」のきびしい人はときどきいます。
〉杏樹さんは東洋文学専攻でしたっけ?文章そのもの、登場人物の
〉描き方、筋の運び、そういったさまざまなことに目が行って、
〉それぞれにご自分で許せる水準をしっかり持っているんだろうなと
〉察します。
〉そして、そういう好みの厳しい人はそんなにたくさんいないので、
〉ぼくもまだ経験が足りなくて、「そういう時は、こうすればいいですよ」
〉といううまい処方箋を持っているわけではありません。
すみません、本当に私は好き嫌いが極端です。おまけに人に誤解を与えやすくて、「こんなの興味ないでしょ?」というようなヘンなものが意外と好きだったりする天邪鬼です。
でも日本文学より外国文学のほうが好きなのでその点では外国語を多読するのはやりやすいのではないかと思います。世界文学全集は愛読しましたが、日本文学全集には近寄ってません(それが極端)。
〉(まずディケンズの名前の付け方から。そういえばたしかに変な名前が
〉ありますね。いちばんおかしいのは Pegotty かな?庶民風の名前を
〉ねらっているんだと思いますね、Pegotty の場合は。それからディケンズ
〉の場合は、名前で性格を表そうとすることもよくあって、その点は
〉大衆小説そのものです。たとえば David Copperfield の「色悪」
〉Steerforth は結局何でも自分の思い通りにする人間だということが
〉名前で暗示されているんですね。ほかにも Hard Times のガチガチ
〉強欲の実業家は Grindstone という名前だった・・・)
そうなんですか!私のレベルでは名前をみてもそんなイメージがわきませんので…。なんか変わった、読み方のわからない名前だなーぐらいしか思えなくて。
〉もう一つは絵本の読み直しです。そこで質問ですが、
〉絵本って、案外深く読めるものなのですが、杏樹さんは
〉どう思われました?
「快読100万語!」を読んで最初に買ったのががまくんとジョージでした。面白くて何度も読みました。またスターターセットCを購入した時はなかなか「目からウロコ」でした。だもんで、初心者でちょっと行き詰まっているような人を見るとすぐこのセットを勧めてしまいます。"Baker Baker Cookie Maker"などは知らない単語は多いのにリズム感が心地よくて何度も読み返しました。
もともと児童文学や絵本は好きな方です。英語の絵本を読んで今まで知らなかった言葉の世界が広がったような感じです。
がまくんがボタンをなくしてあちこち探したあげく叫んだ言葉が"No one is mine!"
でした。日本語的な感覚なら"there isn't…"とかになるんだろうなと思いました。
〉た だ し ・・・
〉〉特に児童書は文章よりも単語力に問題があるようなので、読みたい本があれば辞書を引いてでも読んではだめなんでしょうか…。
〉辞書はしばらく一切引かないことにしてみてください。
〉杏樹さんのこれまでについてたった一つ「心配」なことが
〉あるのですが、杏樹さんの眼が透徹しているあまり、
〉文章の持っている内容をすべて汲み尽くさないと気が
〉済まないっていうことはありませんか?
少し違うような気がします。ただ純粋に「なんて書いてあるの?」という素朴な疑問からです。文章そのものが難しいと辞書を引いても無駄なことが多いですが、Fly-by-Nightみたいな単語だと引けばわかるしわかったらおもしろいので。
それに多読以前に読んだ本はとてもすらすら読めるレベルではなくて、わからない所がたくさんあったので飛ばして読みました。
〉もっと、もっと、もっと、いい加減に!
ということは私の「いい加減」のレベルが高すぎる…
私は高校で英語がわからなくなり、文法などまるでわかりません。辞書も高校生の時に買ったものがキレイに残っているので(つまりあまり使ってない)それをそのまま使っています。
〉けれども「納得」はしばらくあきらめましょう。心の中にもやもやを
〉残したままあらゆる本を読み終わってください。それをしばらく続けると、
〉もやがすこしずつ薄くなって、どの語がはっきり分かるというのでも
〉ないけれど、本の全体がすこーしずつ、すこーしずつくっきりと
〉見えてくると思います。(これはぼく自身の経験です)
〉本を森にたとえれば、最初は「もや50%」で森の中をたどる道筋だけが
〉ようやく見えている程度かもしれませんが、そのうち、もやが薄れてきて、
〉道の脇の樹影がおぼろげに見えてくる、そして葉っぱの形がみえてくる、
〉ってなことになりゃあしないかな・・・と、思います。
そうですか…。「わからないまま読む」で進んだ方がいいんですね。とにかく量をたくさん。
〉そうだ、ぼくは杏樹さんの文学的な志向からすると、
〉もしおおざっぱに読めるようにさえなれば、GRのレベル3をはるかに越えて、
〉少年小説の秀作をいますぐにでも楽しめるのではないかと
〉suspect しています。
わからないままどんどん読む、という感じでですか?ではもう少し高いレベルでもどんどん挑戦してみればいいでしょうか。
〉「いい加減読み、バンザイ」で、楽しい読書を!
はい、「いい加減に読む」ことを努力して…ああ、でも「努力」は多読には不要なものでした…ああ、「いい加減」がこんなに難しいとは!
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