[掲示板: めざせ100万語! -- 最新メッセージID: 25677 // 時刻: 2024/11/23(00:30)]
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お名前: 新世界
投稿日: 2003/3/9(21:28)
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初めて書き込みます。
小生は50歳代前半のサラリーマンです。2003年3月1日、100万語を達成しましたので、酒井邦秀先生やこのサイトへのお礼を込めて、報告させていただきます。
多読を知ったきっかけは「ちくま学芸文庫」の『快読100万語! ペーパーバックへの道』の購入でした。2002年の夏ごろです。内容に感銘をうけ、繰り返し読みました。受験勉強や大学生時代も英語が好きで、社会人になってからも「原書をすらすら読みたい」という思いを持ち続け、原書を購入するなど何度か挑戦しました。しかし、そのたびに挫折してきました。それだけに今回、多読を始めるにあたって「果たして続くかどうか」と心配でした。しかし「おそらくこれが究極の方法だろう。これでだめなら金輪際あきらめよう」と決心、9月から取り掛かりました。それからおよそ6カ月。思ったよりも早く第一目標を達成できました。
普通の社会人ですので、自由になる時間は、毎日の通勤の車内(座ったことなし)と、ウイークデーの夜(30分から1時間)、そして土日祝日のそこそこまとまった時間を使いました。ただ、「少しずつでもいいから、毎日続ける」を大原則にしました。(つらいですが、飲み会があった日も……です)
なお、ラジオのビジネス英会話を2年ほど続けて聴いていることが、英語への抵抗感を少なくしてくれたのかもしれません。
□100万語の効果(まだ漠然としたものですが……)
・英語の長い文章がこわくなくなりました。
・読むときに「後戻り」することが格段に減りました。
・英語を楽しめるようになりました。
・食わず嫌いだった外国の作家を多数知ることができました。
□今後(当面の目標である200万語に向けて)
もう少し足慣らしをして、いよいよ「シドニー・シェルダン」「ダニエル・スチール」ぐらいから「当面の頂上(一般向け)」へ登ろうと思います。「足慣らし」は「100万語達成後の最初の本」に、と決めていたハリー・ポッター(第2巻、3巻)のほか、Roald Dahlの残り何冊かとGRの『卒業記念』として「コレルリ大尉のマンドリン」を考えています。
□経過の詳細
基本的には酒井先生の本の流れにそったつもりですが、以下の点が自己流です。
1:600words 未満のレベルの本は立ち読みしました。
(語数はカウントしてません)
2:ときおり、自分がいるレベルよりも2段階ぐらい上のレベルの本に挑戦しました。
(1)600−1000words
□PENGUIN READERS 2 8冊
□OXFORD BOOKWORM 2 6冊
□HEINEMANN ELEMENTARY 2冊
□CAMBRIDGE ENGLISH READERS 2 1冊
□その他 5冊
【説明】
その他の内訳は、「Magic Tree House」が2冊(#1、2)、Roald Dahlが2冊(「Esio Trot」「Magic Finger」)、少し背伸びをしてWendelin van Draanen の「Sammy Keyes and the Hotel Thief」を読みました。
(2)1000−1500words
□PENGUIN READERS 3 4冊
□OXFORD BOOKWORM 3 3冊
□OXFORD BOOKWORM 4 3冊
□その他 5冊
【説明】
その他の内訳は「Magic Tree House」が2冊(#3、4)、「Encyclopedia Brown」が1冊、Robert Arthur の「The Three Investigators」が1冊。それに書店で衝動買いしたJacqueline Wilsonの「The Illustrated Mum」が1冊です。「The Illustrated Mum」はかなりの背伸びでした。明るめのかわいい装丁のわりに設定が深刻、わからない単語も多かったのですが、主人公の母親や家族に対する思い、健気さに引きつけられました。このサイトの伊藤さんの紹介は読後に気づきました)
(3)1500−2000words
□PENGUIN READERS 4 4冊
□OXFORD BOOKWORM 5 3冊
□CAMBRIDGE ENGLISH READERS 4 1冊
□その他 4冊
(うち3冊は2回読み)
【説明】その他の内訳ですが、3冊はRoald Dahlです。面白くて速く読みすぎ、味わいながらもう一度読みました。再読はこれだけです。
「The Giraffe and the Pelly and Me」
「George's Marvelous Medicine」
「Fantastic Mr. Fox」
残る1冊は Daniel Keyes の「Flowers for Algernon」です。
これはかなりの背伸びです。実は8年ほど前に買って、最初の数ページ(チャーリーの誤字、脱字が多い部分)で挫折した因縁の本で、思い切って挑戦しました。今回は最後まで一気に読めました。知らない単語が多かったものの、深みのある内容に感動し、内容をつかむ自信がつきました。
(4)2000−3000words
□PENGUIN READERS 5 2冊
□その他 3冊
【説明】その他のうち、2冊はDahlの本です。
「James and the Giant Peach」
「Charlie and the Chocolate Factory」
最後は「Holes」です。
このあたりから、残念ながらGRに手が伸びなくなりました。表現が適切でないかもしれませんが、GRは水でいえば「蒸留水」のように感じます。すいすいノドを通るものの、あまり味がしません。やはり子供向きのものであってもネイティブ向きの本のほうが、生きた英語の、言葉としての躍動感(えらそうに言ってすみません)があって面白いからです。また、童話といっても重み、深みがあるものが多く、読み取るべき内容が多様で豊富です。
「Holes」の途中で100万を突破しましたが、この本も有名な賞をとっただけに、ストーリー展開が緻密で面白いうえに、アメリカ社会の縮図のような人間模様もベースにあり、興味深かったです。評判どおりでした。おそらく多読を始めなければ、一生読む機会がなかったでしょう。
やや大げさにいえば、多読を通じて「新しい視界」が自分に開けたように思います。もっと力をつけて、GRで知った作家のオリジナルのペーパーバックもバリバリ読めるようになりたい、と願っています。そんなことは、以前なら「単なる夢」だったかもしれませんが、今は違います。はるか遠くではありますが、「小さな希望の光」が見える気がします。
次回は「200万語」達成時にでも書き込みます。
同好(同行)の皆様のご健闘をお祈りします。
以上
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