鼻行類

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11841. 鼻行類

お名前: jun http://members.jcom.home.ne.jp/j-miyaza/
投稿日: 2003/3/3(23:00)

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「鼻行類」につられてでてきました。
みなさん変な本を読んでいるんですねえ(^^)。

 わたくしのもっている本「ハラルト・シュテュンプケ著 日高敏隆・羽田節子訳 鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活」(思索社)によると原題は Anatomie et biologie des Rhinogrades --Un nouvel ordre de Mammiferes というフランス語風(Mammiferes の最後から二番目の e はアクサン付き)ですが、原書はドイツ語なんて書いてありますがどうなっているんでしょうね。
 これはある進化的に孤立した島で発見されたある生物の報告なんですが、その島は秘密裏におこなわれた核実験の影響で海面下に没してしまい、研究者も島と運命をともにした。標本もすべて失われ、ただ著者の残した論文だけが残ったということになっています。
 それで鼻行類というのは、鼻が進化の過程で異常に発達した結果、鼻で歩いたり、鼻で獲物をとったり、鼻でジャンプしたりするんだそうで、そういう生物の生態がいたって学問的な記載法で淡々と書かれているわけです。これはもうまったく手の込んだ学問的冗談なんですが、この冗談につきあっているひとがたくさんいて、これにかんする続報が続き、学会ができ、なんて風になっているみたいです。
 なんて書いても、大抵のひとはそれの何が面白いと思うでしょうが、でも面白いんですよね(^^)。

 今、E・O・ウイルソンの「知の挑戦」というのを日本語で読んでいるのですが、ところとどころ翻訳が悪いのか意味が通じないところがあるんです。こういうのを原書ですらすらと読めたらいいなあ、と思っています。


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